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「大和ハウスグループグリーンボンド(無担保社債)」発行


2020年8月19日



大和ハウス工業株式会社

代表取締役社長 芳井 敬一

大阪市北区梅田3-3-5



●自社施設・物流施設のグリーン化、再エネ100%のまちづくりを加速

「大和ハウスグループグリーンボンド(無担保社債)」発行



 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、国内の公募形式による「大和ハウスグループグリーンボンド(無担保社債)」の発行を予定しておりますので、お知らせします。



 グリーンボンドとは、環境配慮型施設の開発や再生可能エネルギーの活用など環境負荷低減のための資金を調達するために発行する債券です。環境省によると、国内企業等によるグリーンボンド等の発行実績は、2018年に5,363.7億円、2019年には8,238.3億円と環境への関心の高まりとともに年々市場規模が拡大しております。

 そのような中、当社では「環境負荷ゼロ」および「環境と企業収益の両立」を実現するために、「大和ハウスグループグリーンボンド」を発行することとしました。調達した資金は、研修施設「(仮称)大和ハウスグループ新研修センター」や、再生可能エネルギー100%のまちづくり「船橋グランオアシス」、環境配慮型物流施設などの開発・建設費用として充当する予定です。

 なお、再生可能エネルギーを全面的に取り入れた複合型のまちづくりを対象とするグリーンボンドの発行は日本初となります。

 今後、当社グループでは「脱炭素社会」の実現のため、環境配慮型施設の建設や再生可能エネルギー電力の活用を推進するとともに、環境経営を推進する企業への環境負荷低減の提案・普及を加速させます。



●グリーンボンドの概要について

発行額:200億円(予定)

発行時期:2020年9月(予定)

資金使途:研修施設「(仮称)大和ハウスグループ新研修センター」、再生可能エネルギー100%のまちづくり、環境配慮型物流施設

主幹事証券会社:野村證券株式会社、大和証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、みずほ証券株式会社

グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント(※1):野村證券株式会社

※1. グリーンボンド発行支援を行う会社のこと



●資金使途の施設概要について

 大和ハウスグループは環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」に基づき、創業100周年となる2055年までに、グループ、グローバル、サプライチェーンを通じて「環境負荷ゼロ」の実現を目指しています。その中で「環境負荷ゼロ」および「環境と企業収益の両立」を実現するために、モノづくりと商品・サービスの両面から脱炭素を加速させています。

 その取り組みとして、当社は2019年7月に「(仮称)大和ハウスグループ新研修センター」を着工。2019年7月には、「施工」から「暮らし」まで再生可能エネルギー100%のまちづくり「船橋グランオアシス」を開始しました。物流施設においても高い環境性能とすることで、CO2削減や付加価値の向上を図り、サステナブルな事業の継続に取り組んでいます。

 なお、調達資金は下記事業における新規投資及びリファイナンスに充当いたします。



●「(仮称)大和ハウスグループ新研修センター」

 当社は、2019年7月、奈良市の「大和ハウス工業奈良工場」隣接地に、総合研修施設「(仮称)大和ハウスグループ新研修センター」を着工しました。本施設は、ZEB(※2)対応となっており、国際認証である「LEED(環境関連)」を取得予定です。また、「SITES(ランドスケープ関連)」、「WELL(健康関連)」の国際認証や、国内の第三者認証の「BELS(エネルギー)」や「J-HEP(生物多様性)」も取得予定です。2021年6月竣工し、同年10月に開設します。

※2.建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物



●再生可能エネルギー100%のまちづくり

 当社は、2019年7月、「施工」から「暮らし」まで再生可能エネルギー由来の電気で100%賄うまちづくり「船橋グランオアシス」を開始しました。本プロジェクトでは、戸建住宅や分譲マンション、賃貸住宅の入居者に当社グループの再エネ発電所由来の電気を供給するとともに、施工時の工事用電源にも同様の電気を利用しており、2021年3月に竣工する予定です。



●環境配慮型物流施設

 EC(電子商取引)関連の物流量増加を背景に、当社では2020年6月、第6次中期経営計画(2019年度~2021年度)における事業施設事業の不動産開発投資計画を当初の3,500億円から6,500億円(3,000億円増)に修正しました。事業施設の中でもマルチテナント型物流施設開発への投資が中心となっておりますが、省エネルギー性能の高い仕様とすることで、CO2削減や付加価値の向上を図っています。

 今回のグリーンボンドで資金充当する物流施設は、「LEED PLATINUMまたはGOLD」「CASBEE 不動産認証SまたはA」、「BELS評価:5つ星」、「DBJ Green Building認証:5つ星または4つ星」、省エネルギー性能指標「BEI:0.6以下」(省エネ適合性判定)のいずれかを満たすものとします。



●グリーンボンドの適合性について

 当社では、環境への取り組みに要する資金をグリーンボンドで調達することにあたり、その適合性を判断するために自主的ガイドライン「グリーンボンドフレームワーク」を策定しました。

 今回策定した「グリーンボンドフレームワーク」は、株式会社格付投資情報センター(以下、「R&I」)より、国際資本市場協会が定める「グリーンボンド原則(Green Bond Principles)2018」(※3)および環境省が定める「グリーンボンドガイドライン2020 年版」(※4)に適合する旨の第三者評価を受けております。

 また、R&Iより当社のグリーンボンドによる調達資金が環境問題の解決に資する事業に投資される程度が非常に高いと評価され、予備評価において最上位評価である「GA1」となりました。

 あわせて、本社債の発行にあたって第三者評価を取得することに関し、環境省の「令和2年度グリーンボンド発行促進体制整備支援事業」(※5)における補助金交付対象となりました。



※3. グリーンボンドの透明性の確保、情報開示及びレポーティングを推奨し、市場の秩序を促進させるため、2014年1月に策定されています。

※4. グリーンボンドの環境改善効果に関する信頼性の確保と、発行体のコストや事務的負担の軽減との両立につなげ、国内におけるグリーンボンドの普及を図ることを目的として、2017年3月より策定されています。

※5. 通常の債券発行等手続に加えて要する追加的な外部コストを支援することを目的として、グリーンボンドの発行等支援を行う者(発行支援者)に対して、その発行等支援費用を補助するものです。グリーンボンド等の発行等に向けた支援を充実・強化し、自律的な発行等・投融資の機運を醸成しています。



●グリーンボンドフレームワーク

https://www.daiwahouse.com/about/release/house/pdf/20200819.pdf



●R&Iからの評価

https://www.r-i.co.jp/rating/esg/greenfinance/index.html



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