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「骨粗鬆症の疑いの骨折患者さんの家族介護者3,071人の介護負担に関する意識・実態調査」を実施


2019年3月14日



アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社



「骨粗鬆症に起因すると思われる骨折患者さんの家族介護者3,071人の介護負担に関する意識・実態調査」を実施

介護者の4人に1人は離職(退職、休職)や転職など労働環境の大きな変化を経験 

― 介護離職からの復帰、76%が悲観的 ―





アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:スティーブ スギノ、以下「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」)は、骨粗鬆症に起因すると思われる脆弱性骨折が要因で介護が必要になった50歳以上のご親族を介助、介護されているご家族3,071名を対象に介護負担に関するインターネット調査を実施しました。



骨粗鬆症に起因する骨折は、患者さんの生命予後にも影響を及ぼし、要介護の状態に繋がる主要因の一つでもあり、超高齢社会の日本において、このような骨折の予防は最優先課題の一つと考えられています。またその危険性を裏付けるデータもいくつか報告されています。しかしながら、骨折を経験した患者さんを支える介護者(主に家族)の実態についてはこれまで十分に把握されていませんでした。今回、そのような患者さんを支える介護者の負担を明らかにすることを目的とした調査を実施しました。



今回の調査では、特に介護による休職・離職に関する課題が明らかになりました。多くの介護者が働き方の工夫をされているものの、4人に1人は離職や転職といったご自身の働く環境を大きく変えざるを得ない状況にありました。介護離職された方においては、特に身体的、精神的な負担の大きさが伺えました。



主な調査の結果は以下の通りです。

1.介助・介護のために、4人に1人が離職(退職、休職)や転職など、労働環境の大きな変化を経験した。



2.離職を経験している介護者の内、再就職や復職している割合は約5人に1人。 現在離職中の介護者の約半数は社会復帰を望んでいるものの、4人に3人以上(76%)は再度働くことは難しいと回答。また、現在離職中の半数以上を現役世代の40代~50代が占める。



3.現在離職中の介護者の特徴として、介護者全体と比べて「介護期間が長い」「介護負担が大きい」、患者さんの「要介護認定レベルが高い」といった傾向が見られ、患者さんの介護レベルの高さと離職には相関関係があることが示唆される。



4.  介護が必要になった骨折部位では、椎体が最も多く、次いで大腿骨近位部であった。特に、現在離職中の介護者では、椎体骨折が41.2%と最も高い。これらの所見は主要な骨粗鬆症性骨折部位を反映している。



5.  現在離職中の介護者では、「精神的な負担」の改善を望む人が最も多く、身体的、時間的、経済的な負担より大きいと感じている。



6.  約45%の介護者が、自分の事をいつも後回しにしたり、休息が取れないことを負担に感じており、自分自身の人生を憂うことがあると回答。現在離職中の介護者では、その割合は約60%にもなる。



本調査を監修した国立大学法人 鳥取大学医学部保健学科 教授 萩野 浩 先生は、「超高齢社会を迎えた日本において、介護は大きな社会問題になっています。脳卒中や認知症だけでなく、骨粗鬆症による骨折も要介護・要支援の原因となることが多く、患者さんご本人の健康寿命だけでなく、生命予後にも大きな影響を及ぼします。今回の調査からは、骨折を経験された患者さんを支えているご家族の負担や苦労が顕在化されました。また、介護負担の大きさから離職を余儀なくされている介護者が多いことも示され、骨粗鬆症に伴う介護負担についても、社会全体で取り組む課題であることが示唆されました。世界トップクラスの長寿国に生きる私たちにとって、医療専門家とともにしっかりとご自身やご家族の健康と向き合い、健康寿命を延ばすために積極的にアクションを取っていくことが肝要です」と述べています。

その他の調査結果は本リリースに添付の参考資料をご参照ください。



脆弱性骨折について

世界的に、50歳以上の女性3人に1人、男性5人に1人が骨粗鬆症による脆弱性骨折を起こすとされており、高齢化に伴いこの数はさらに増加する見込みです。また、骨粗鬆症による脊椎や大腿骨近位部骨折は、日々の活動に著しく影響し患者さんのQOLを低下させ、救急病棟を含む通院を増やし、治療費の増加につながります 。大腿骨近位部骨折患者さんのその後の生存率は、一般人口より低い推移を示します 。こうした状況にもかかわらず、日本の骨粗鬆症患者さんのうち治療を受けている割合は、わずか20%(推定)に過ぎません 。また、脆弱性骨折は介護や寝たきりの要因でもあります。官公庁統計を基にした試算では、骨折・転倒を要因とする介護サービス負担は2018年には1.9-2.8兆円、その中でも家族による介護負担は0.8-1.7兆円と、最も大きな要素となっていることが報告されています 。



アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社について

アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(http://www.aabp.co.jp/jp/)は、世界最大の独立バイオテクノロジー企業のひとつであるアムジェン社と、研究開発型グローバル企業あるアステラス製薬による合弁会社であり、ブレークスルー・サイエンスに基づく医薬品を提供し、日本の患者さんのアンメット・メディカル・ニーズに応えるために2013年10月に業務を開始しました。 アステラス・アムジェン・バイオファーマの従業員数は現在400名を超え、2013年の創業より本日までに製造販売業者として十分な機能を備える総合的な製薬企業へと成長しました。来る2020年にはアムジェン社の完全子会社になる予定です。



注意事項(アステラス・アムジェン・バイオファーマ)

このニュースリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的とするものではありません。



参考資料

【調査概要】

対象:脆弱性骨折と思われる要因で介護が必要になった50歳以上のご親族を介助、介護されているご家族男女3,071名

地域:全国

方法:インターネットによるアンケート調査

時期:2019年2月

調査監修:国立大学法人 鳥取大学医学部保健学科 教授 萩野 浩 先生



主な調査結果は次の通りです。



1.介助・介護のために、4人に1人が離職(退職、休職)や転職など、労働環境の大きな変化を経験した。

•有給休暇の取得(44.6%)やフレックス制度の利用(15.7%)などの制度に加え、比較的新しい制度である時短勤務(29.7%)や在宅勤務(9.6%)の実施なども同様に活用している。

•離職(退職、休職)を経験している介護者(450人)の内、再就職や復職している人の割合は約2割(20.3%)にとどまる。

•離職を経験している介護者の内、再就職や復職している割合は約5人に1人。



Q. お世話をするために、ご自身の働き方を変えたことがありますか。(複数回答)

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O1-mkFZULk1

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O2-qPJn3c0P



2.現在離職中の介護者の約半数は社会復帰を望んでいるものの、4人に3人以上(76%)は再度働くことは難しいと回答。また、現在離職中の半数以上を現役世代の40代~50代が占める。



Q. お世話のために現在離職・休職中(単一回答)で、社会復帰がしたい(上)、働くことが難しい(下)

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O3-yd8vpFAe

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O4-0OBcG83x



Q. 回答者の年代

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O5-E18bnwlD



3.現在離職中の介護者は、介護者全体と比較して、より介護期間が長く、より要介護度の高い家族を介護している。5年以上の介護をしている割合は、介護者全体では24.0%であったのに対し、現在離職中の介護者では約3人に1人(33.7%)と高かった。



Q. お世話されている期間をお知らせください。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O6-CP5on7zA



Q. 市町村等より要介護認定を受けている場合はお知らせください。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O7-0gDwi3Bk



4.介護が必要になった骨折部位では、椎体が最も多く、次いで大腿骨近位部であった。特に、現在離職中の介護者では、椎体骨折が41.2%と最も高い。これらの所見は主要な骨粗鬆症性骨折部位を反映している。



Q. お世話が必要となった骨折の部位をお知らせください。部位が分からない場合は、原因となった部位に近い場所をお知らせください(複数回答)

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O8-AeG61Of1



5.介護者の5割以上が負担に感じていることは「外出の付き添い・サポート」(54.9%)、「トイレへの移動、お風呂に入れること」(50.3%)。「自分自身が疲れてしまい、寝込みそうになる/寝込んだことがある」(44.6%)といった介護者自身の体力への不安を感じる声も次に多い。

•現在離職中の介護者では、「自分自身が疲れてしまい寝込みそうになる/寝込んだことがある」の割合が53.8%と、介護者全体でみたときより高く、より身体的な負担を感じている。

•1日を通した介護時間の長さよりも、仕事や外出、プライベートな時間が自分のコントロールできないところで制約がかかっている。現在離職中の介護者約7割が様々な時間的な負担を感じている。



Q. 以下の記述するようなことをどの程度お感じになられますか。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O9-t2oLKLSu



Q. 以下の記述するようなことをどの程度お感じになられますか。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O10-MBaCw9rS



6.精神的負担については、約45%の介護者が、自分の事をいつも後回しにしたり、休息が取れないことを負担に感じており、自分自身の人生を憂うことがあると回答。現在離職中の介護者ではその割合が60%を超え、より多くの介護者が精神的な負担を感じている。

•介護者が改善されることを望む負担の順番は、全体でみると身体的な負担、時間的な負担、精神的な負担。しかし、現在離職中の介護者では、精神的な負担の改善を1番に望む人が最も多い。



Q. 精神的負担について、下の記述するようなことをどの程度お感じになられますか。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O11-y8izVC00



Q. あなたの負担が軽減される要因として、どの負担が改善されることが良いとお考えですか。 

(順位をお選びください)

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903134219-O12-hsZjV54r



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