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大鵬薬品 Cullinan Oncologyと設立する会社へ がん治療に有望な化合物をスピンアウト


2019年2月5日



大鵬薬品工業株式会社



大鵬薬品 新たな開発手法に着手

Cullinan Oncology社と共に設立する新会社へ

がん治療に有望な化合物をスピンアウト



大鵬薬品工業株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之)は、米国のCullinan Oncology社が運営する、新たに設立された会社Cullinan Pearl社との間で、2月4日付けでライセンス契約を締結したことをお知らせいたします。本契約は、大鵬薬品が創製した新規EGFRチロシンキナーゼ阻害剤TAS6417(以下「本剤」)の日本以外の地域における開発・販売権に関するものです。



Cullinan Pearl社は、本剤の開発のために設立された会社であり、Cullinan Oncology社のプラットフォームを有効活用して本剤のグローバル開発を進めていきます。本提携は、大鵬薬品のコーポレートベンチャーキャピタルであるTaiho Ventures, LLCが主導した「スピンアウト」の枠組みを利用したもので、大鵬薬品にとって新たな取り組みです。外部資源を有効活用することで、研究開発費を効率的に使用しつつ、本剤のグローバル開発をスピードアップすることを目指します。Cullinan Pearl社は、2019年中に第I相臨床試験を開始する予定です。



本契約に基づき、Cullinan Pearl社は、日本以外の地域において本剤を独占的に開発・販売する権利を獲得するとともに、そのための費用を負担します。また、大鵬薬品は、Cullinan Pearl社より契約一時金と開発の進捗に応じたマイルストーン、販売開始後は売上に応じたロイヤルティとマイルストーンを受領します。日本における開発・販売権については大鵬薬品が保有します。



大鵬薬品は、今後も患者さんや医療関係者へ革新的な新薬をお届けできるよう努めてまいります。



【TAS6417について】

TAS6417は、がんドライバーである上皮成長因子受容体(EGFR)変異をターゲットに設計した低分子化合物です。本剤はエクソン20挿入変異に高い阻害活性を有するチロシンキナーゼ阻害剤であり、野生型EGFRよりもエクソン20挿入変異型EGFRに対して選択的に作用します。現在肺がんを対象に経口剤としての開発を予定しており、アンメットメディカルニーズの高いエクソン20挿入変異型EGFR陽性肺がんの新たな治療選択肢の一つになる可能性が期待されています。



【Cullinan Oncology社について】

Cullinan Oncology社は、米国・ケンブリッジに本社を置き、資金効率の高い独自のビジネスモデルで多様ながん治療の開発を行う会社です。セントラルマネジメントチームとシェアードサービスの有効活用により、効率よくスピーディーに各プロジェクトを進めています。

Cullinan Oncology社の詳細は、同社ホームページをご覧ください。

www.cullinanoncology.com





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