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小田急電鉄の新型「ロマンスカー・GSE(70000形)」車両用シートを納入


2018年4月20日



株式会社オカムラ



小田急電鉄株式会社 新型「ロマンスカー・GSE(70000形)」用

アルミ製インアームテーブル・コンセント付車両用シートを納入



株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中村 雅行)は、2018年3月17日より営業運転を開始した小田急電鉄株式会社の箱根観光列車を中心に運用する「新型ロマンスカー・GSE(70000形)」向けに、2編成14両 全800席分の車両用シートを納入しました。



今回納入した車両用シートは、使用時の振動軽減に配慮したインアーム式テーブル、充電用コンセント、機能性に配慮した背面収納・フック・手すり、座席下の荷物収納スペースなど乗車時の快適性を向上させる技術を採用しました。クッション性やリクライニング性能など、人間工学に基づくさまざまな技術を導入することで、快適な乗り心地と座り心地を実現しています。

シートのデザインは、GSEの外観・内装デザインを担当した建築家 岡部憲明氏(岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表)によるものです。張地のグラフィックは、現代アーティスト 岡﨑乾二郎氏が担当しました。技術と一体化したトータルデザインで、シート部をオカムラが、下部の回転式脚台部を車両用シート最大手の天龍工業株式会社(本社:富山県富山市、代表取締役社長:吉川德雄)が製作しました。



「新型ロマンスカー・GSE」の概要

「新型ロマンスカー・GSE」は、“より多くのお客さまに、快適で上質な旅の楽しさを感じていただけるロマンスカーに乗って、箱根を訪れていただきたい”という想いから製造されました。

車両の特徴として、展望席は大型の一枚ガラスを採用し、ガラスの取り付け角度と座席の位置、ガラスの両側にある支柱の位置と形状を工夫することにより、前方の眺望を格段に向上させています。

先頭車両は荷棚を無くすことで車内全体をより開放的にしています。車両側面窓は高さ100cm、窓の繋ぎ目を極力少なくした連続窓とすることにより、沿線に流れ行く四季折々の風景を存分に楽しめます。そのほか、左右の振動を抑制する装置の導入によって揺れを抑制し、大型荷物が収納できるスペース、座席下部に荷物を収納できるスペースなど快適な車内空間を実現しています。車内無料Wi-Fiシステムによるインターネットへの接続環境の整備に加え、展望ライブ映像や多言語に対応したGSE専用のコンテンツを配信しています。





■車両シートの特徴

・快適な乗り心地

座席シートは座面幅475㎜を実現し限られた空間での快適性を確保。座面高さは440㎜に設定しお年寄りでも立ち上がりやすく背の高い方でも快適に座ることが可能。ゆったりとした快適な乗り心地と座り心地を実現しました。

各座席の肘掛け部には、飲食だけでなくノートパソコンも置ける十分な大きさのテーブルを収納。スマートフォン、ノートパソコン充電用コンセントを配備。



・機能性に配慮したデザイン

飲み物や冊子類、本、傘・杖等をコンパクトに収納できる背面収納と、かばんや買い物袋、上着などを掛けられるフックを設置。座席下には、国内線機内持ち込みサイズ(55cm×40cm×25cm以内)の荷物を収納可能な余裕のあるスペースを確保。

手すりは、通路歩行時だけでなく起立時の補助として、つかみやすいデザインと機能性を持ち合わせています。側面には点字による座席番号を表記しました。





岡部憲明(おかべ のりあき)氏

建築家

岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表



1947年静岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。フランス政府給費研修生として渡仏後、レンゾ・ピアノと20年間にわたり協働、ポンピドゥー・センター、IRCAM音響音楽研究所の設計に従事。1995年に岡部憲明アーキテクチャーネットワークを設立。神戸芸術工科大学教授(1996‐2016)。代表作に関西国際空港旅客ターミナルビル、牛深ハイヤ大橋、小田急ロマンスカーVSE、MSE、GSE、箱根登山電車アレグラ号、大山ケーブルカー、在東京ベルギー大使館など。著作に『エッフェル塔のかけら』『空間の旅』『関西国際空港旅客ターミナルビル(監修)』など。





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