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ウイルス感染症の診断システムを新発売 インフルエンザ診断では1.5分の早期判定を実現


2017/08/31



アークレイ株式会社



高感度・迅速測定で発症初期の少量ウイルスを検出

ウイルス感染症の診断システムを新発売

インフルエンザ診断では最短1.5分の早期判定を実現・複数検体を同時処理



アークレイ株式会社は、2017年9月1日(金)に移動式免疫蛍光分析装置「スポットケムFLORA SF-5520」を全国の医療機関に向けて発売します。発症初期では判定が困難であった感染症の起因ウイルスを高感度・迅速に検出し、診療効率の向上や患者さまの負担軽減、伝播機会の減少に寄与します。インフルエンザの診断では、専用試薬「スポットケムFLORA FluAB」を使用し、最短1.5分の早期判定を実現しました。また複数検体の同時処理も可能で、流行期の診断にお役立ていただけます。



インフルエンザは、毎年冬季を中心に流行し多くの人が罹患する急性ウイルス性感染症で、重篤化すると高齢者の肺炎や小児の脳炎・脳症の併発を招くなどの危険性があります。重篤化や合併症、二次感染を防ぐため、発症初期での迅速検査、早期診断、治療開始が求められています。



広く医療現場で使用されているイムノクロマト法による診断薬は、患者さまの鼻や喉から採取した検体と試薬の抗原抗体反応により、試薬上に示される判定ラインを目視し、陽性/陰性を判定します。簡便な方法である一方、ウイルスが一定量に増殖しないと陽性判定が困難で、目視判定のため誤差が生じやすいことから機器による自動判定も広がっています。しかし、従来の機器判定では1検体ずつしか処理できないため流行期の運用が難しく、複数検体を同時に処理する高感度機器の開発が望まれていました。



このたびアークレイ株式会社(以下、アークレイ)が発売する「スポットケムFLORA SF-5520」は、TRF法(Time Resolved Fluorescece法:時間分解蛍光法)を用いた高感度測定と複数検体の同時処理を実現した機器です。インフルエンザ検査では、通常の蛍光物質と比較して20万倍の蛍光寿命を持つユーロピウムを使用した専用試薬「スポットケムFLORA FluAB」を用いることで、励起光(ノイズ)の影響を受けない、より高感度な蛍光測定を実現し、ウイルス量が少ない発症初期での検出・診断も可能となりました。また、最大3検体の同時処理に加えて、測定中でも随時、追加検体を測定できる機能を有し、流行期のインフルエンザウイルスの検出を簡便に効率よく実施することができます。



アークレイは、これからも新しい診断システムの開発を通じ、医療現場での迅速な診断・適切な治療に貢献します。



【画像: http://prw.kyodonews.jp/img/201708305138-O2-dhCE4pzT



<製品の特長>

●高い検出性能

蛍光寿命が長く、検出しやすい蛍光波長を持つユーロピウム(Eu)を標識物質に利用したTRF法により、高い検出性能を実現。インフルエンザ検査では、従来は体内のウイルス量が増加してからでないと判定が困難でしたが、ウイルス量の少ない発症初期段階でも高感度検出を実現しました。これにより、早期治療開始による伝播機会の減少に寄与します。



●早期判定*で、検査時間を短縮

高感度な判定を最短1.5分から計4回実施し(2.5分、4分、6分)、陽性反応を検出した際は最終判定(10分)前に早期判定結果を印字。検査時間や患者さまの待ち時間短縮などの負担軽減につながります。

*インフルエンザウイルス抗原測定時の機能



●複数検体処理

最大3検体の同時処理に加えて、測定中でも随時、追加検体の測定が可能。流行期の検査を効率よく実施できます。



●簡単・自動測定

前処理後の検体を滴下したテストカートリッジを装置に挿入するだけの簡単操作で、結果を自動判定します。従来人が行っていた目視での判定や時間管理は不要です。



●操作性の向上

カラータッチパネル表示とLEDランプで検査状況を常時わかりやすくモニタリングします。



●検体の取り違え防止

カートリッジに名前や記号などの文字を記入することができ、装置で検査結果とともに読み取るため、検体の取り違え防止に役立ちます。



●オンライン運用が可能

ハンディーバーコード(別売)を用いたオンライン運用が可能であり、流行期や検体数の多い施設でもより安全かつ効率的な運用が可能となります。



<検査ステップ>

【画像: http://prw.kyodonews.jp/img/201708305138-O3-0LZTc5Y8



<測定原理>

蛍光寿命が長く、検出しやすい蛍光波長を持つユーロピウム(Eu)を標識物質として使用したTRF法を用いています。励起光(ノイズ)の影響がない状態で蛍光測定を行うことで、より微弱な反応の検出が可能となります。この原理により、発症初期の少ない抗原量でも高感度な検出を実現しました。



【画像: http://prw.kyodonews.jp/img/201708305138-O4-JtPUXGuv



<関連製品>



【画像: http://prw.kyodonews.jp/img/201708305138-O5-709N70N7

【画像: http://prw.kyodonews.jp/img/201708305138-O6-I5A4oLW8



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