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大学生が社会課題「高レベル放射性廃棄物処分問題」をテーマに広告プランを競い合い金賞決定


2017年7月11日



学生団体Adfes



「Adfes2017」グランプリファイナル開催

大学生が社会課題「高レベル放射性廃棄物処分問題の認知拡大」を

テーマに広告プランを競い合い、一橋大学チームが見事「金賞」を受賞!



学生団体Adfes(アドフェス)では、大学の広告研究会やサークルが自ら考えた広告プランを競う「Adfes2017」のグランプリファイナルを7月8日(土)、北区王子の「北とぴあ」で開催しました。



Adfesは、「学生広告の甲子園」を掲げ、毎年異なった企業からテーマの提供を受け、さまざまな大学の広告研究会が提案する広告アイデアのNo.1を決める大会です。今回は15回目の開催となりました。

2017年のテーマ提供企業は「原子力発電環境整備機構(略称NUMO=ニューモ)」。原子力発電に伴い発生する高レベル放射性廃棄物を地層処分するために設立された経済産業大臣の認可法人です。

今回の「Adfes2017」では「高レベル放射性廃棄物の処分問題に関する認知拡大」をテーマに、「全国の方々がこの問題に関心を持ち、自分ごととして考えてもらうきっかけとなる企画・コンテンツ」のアイデアを競い合いました。



Adfesで社会的な課題を取り上げるのは今回が初めてでしたが、各チームとも地層処分に関するシンポジウムに参加したり、瑞浪超深地層研究所(岐阜県)を見学したりするなど、自分たちの問題として真剣に学び考え広告プランを完成させました。

今回は9大学14チームの応募があり、その中から一次選考を突破した5大学7チームがグランプリファイナルに進みました。当日は、審査員の石川淳哉氏(株式会社ドリームデザイン代表取締役/ソーシャルグッドプロデューサー)、太田英基氏(株式会社スクールウィズ代表取締役)、松本真由美氏(東京大学教養学部客員准教授)、松下正光氏(NUMO地域交流部部長)、大河内洋氏(NUMO地域交流部広報第一グループマネージャー)を前に熱のこもったプレゼンテーションを展開しました。厳正な審査の結果、一橋大学「来来来世」チームが金賞に輝いた他、日本大学「きよの國」チームが銀賞、神戸大学「AdTAS」チームが銅賞を受賞しました。



一橋大学「来来来世」チームの提案は、「手のひらサイズの地層処分」と題し、大学生にとって最も身近なエネルギーの利用シーンであるスマートフォンの充電機会に着目し、使い捨てモバイルバッテリーの配布とデジタルサイネージを備えた回収BOXやSNS広告により、利用者に高レベル放射性廃棄物の処分問題を認知させつつ、電気を利用する自分たちが考えるべき問題であることを伝えていく内容でした。

「来来来世」チームについて審査員からは、「どのチームのプレゼンも素晴らしかったが、『来来来世』チームが他のチームよりも抜きん出ていたのは、このアイデアを考えた学生となら、日本のエネルギー問題を本当に解決できるかもしれないと感じさせてくれたこと。若者の力を信じ、日本を明るくしたい、どうやったら世の中がよくなるかということを一番考えていたチームが『来来来世』だった」(石川氏)など高く評価する声が上がっていました。



金賞を受賞した「来来来世」チームの代表者は、「今回は3回目の出場でしたが、去年も一昨年も予選で落ちてしまい悔しい思いでいっぱいでした。諦めずに頑張ってきてよかったです」と喜びを語りました。

なお、「来来来世」チームの「手のひらサイズの地層処分」はNUMOとともに実施に向けて検討される予定です。



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