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メルク、新規パートナーとして公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)に参画


2016年6月14日



メルクセローノ株式会社



メルク、新規パートナーとして

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)に参画



●官民パートナーシップによる開発途上国向けの医療サービスの提供を支援

●「子どもたちのためにOne Merck (ワン・メルク)で挑む」をコンセプトに、メルク・グループは住血吸虫症やマラリア(重感染を含む)など、がんや不妊治療領域に加え、小児を対象とした顧みられない疾患に関するアンメット・メディカルニーズにも取り組む



メルクセローノ株式会社(本社:東京、代表取締役社長:レオ・リー)は、この度、同社のグループ会社であるメルク(本社:ドイツ)が、開発途上国における顧みられない感染症対策への支援を目的に、世界初の官民パートナーシップである公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund )へ新規パートナーとして参画したことをお知らせします。



2015年9月、「国連持続可能な開発サミット」*1が開催され、2030年に向けて、17の「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されました。ミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、多くの点において前進がみられたものの、顧みられない疾患の領域においては依然として課題が山積しています。世界中で2億4千万人の人々が熱帯の寄生虫病である住血吸虫症に苦しめられ、毎年20万人以上が死亡しています*2。さらに、WHOによると、マラリアの感染者は2億1千4百万人、死亡者は43万8千人におよぶと推定されています*3。



GHIT Fund*は、グローバルヘルス分野の製品開発に特化した世界初の官民パートナーシップとして、こうした顧みられない疾患の課題に取り組むために創設され、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などの共同出資により運営される国際的非営利組織です。開発途上国における顧みられない疾患に対し、世界各国の主要な学術・研究機関や製薬企業が有する高い科学技術における実績と知見を活用した新薬開発を進め、グローバルな医療サービスの向上を目指しています。



メルクは、ヘルスケア分野における持続可能な企業活動の一環として、疾患予防、診断、治療など医療へのアクセスが不十分な人々へのサービス向上にコミットしています。特に、メルクのグローバルヘルスR&Dグループは、住血吸虫症やマラリア(重感染を含む)など、開発途上国の小児にフォーカスして、顧みられない疾患に関するアンメット・メディカルニーズに対応しています。



さらに、メルク・グループ全体の能力を最大限に活用し、「子どもたちのためにワン・メルクで挑む」をコンセプトとして、革新的かつ低価格で実施可能な、総合的なメディカル・ソリューション(医薬品、診断、医療機器、ならびにデジタル・ヘルス・ツール)を開発しています。メルクのアプローチは、先進国および途上国の主要なグローバル医療機関や組織との官民パートナーシップおよび連携を基本としています。



GHIT Fundへの参画をうけ、メルクのバイオファーマ部門の国内子会社であるメルクセローノ株式会社 代表取締役社長 レオ・リーは次のように述べています。

「患者さんのために素晴らしいことを実現する。これがメルクのミッションです。日本でのがんや不妊治療領域への取り組みも、アフリカのアンメットニーズの解決に向けた取り組みも、メルク・ミッションの実践という点において同様にかけがえのないものであり、私たちがGHIT Fundにコミットするのもその一環です。日本の革新的な企業、日本政府、さらにNPOなどとのパートナーシップに基づき、多くの重要な課題に取り組んでいきます。メルクグローバルヘルスR&Dグループが進める抗マラリア薬の開発やアフリカでの住血吸虫症の制圧など、メルク・ミッションの遂行に加え、世界的に問題となっているAccess to Health/保健医療へのアクセスを積極的に改善するために、GHIT Fundへの参画は大変重要だと考えます。GHIT Fundのパートナー企業の役割として、私たちもメルクも、今日の患者さんが抱えるアンメットニーズの解決に尽力してまいります。」



<Reference>

1. 国際連合広報センター 「持続可能な開発目標(SDGs)とは」

http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

2.World Health Organization. Schistosomiasis

http://www.who.int/schistosomiasis/en/

3. World Health Organization. Malaria Fact Sheet.

http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs094/en/



*公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)について

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、グローバルヘルス分野の製品開発

に特化した世界初の官民パートナーシップとして、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカムトラスト、国連開発計画の共同出資により運営される、国際的な非営利組織です。GHIT Fund は2013 年4 月に設立され、世界の最貧困層の健康を脅かす感染症と闘うために、製品開発パートナーシップへの投資ならびに、ポートフォリオマネジメントを行っています。開発途上国に蔓延するHIV/AIDS、マラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症の制圧を目指し、日本と海外の研究機関の連携促進を行い、製品開発パートナーシップへの投資を通じて新薬開発を推進しています。詳しくは、http://www.ghitfund.orgをご覧ください。



メルクについて

Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジー企業です。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約5万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2015年は66カ国で128億5千万ユーロの売上高を計上しました。

メルクは1668 年に創業された世界で最も長い歴史を有する医薬・化学品会社で、現在も上場企業が率いるグループの株式の過半数を創業家で保有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、ドイツのダルムシュタットに本社を置くメルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、EMDミリポア、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。



メルクセローノ株式会社について

メルクセローノ株式会社は、ドイツ・ダルムシュタットに本社を置くメルクのバイオファーマ・ビジネスの日本法人で、2007年10月1日に発足し、がんおよび不妊治療領域を重点領域としています。

メルクセローノ株式会社の詳細についてはhttp://www.merckserono.co.jpをご覧ください。



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