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2016年米国自動車耐久品質調査(VDS)


2016年2月25日



株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック



J.D. パワー

2016年米国自動車耐久品質調査(VDS)



J.D. パワー報道資料:

テクノロジー領域の不具合指摘件数、引き続き増加していることがJ.D. パワーの米国自動車耐久品質調査で明らかに



レクサスがブランド別ランキングで5年連続第1位

ゼネラルモーターズが8モデル、トヨタが6モデルでセグメント別ランキング第1位



※本報道資料は、日本時間2月25日午前0時に米国で発表された資料を翻訳したものです



米国ミシガン州トロイ:2016年2月24日 ー J.D. パワーが本日発表した2016年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)で、テクノロジー領域の不具合が依然として車両の信頼性に影響を及ぼしていることが明らかになった。インフォテインメント、ナビゲーションおよび車載情報通信システム(総称、オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN))の不具合指摘件数は増加しており、当調査で報告された不具合指摘全体の20% を占めている。ACENは今やほとんどの車両について最も不具合の多い領域であり、業界全体で前年比3%の耐久品質低下を招いた原因となっている。



「テクノロジー関連の不具合の増加には2つの要因がある」と、J.D. パワーの米国オートモーティブ品質部門バイス・プレジデントのレネ・ステファンズは述べている。「新車購入後の90日間でユーザーが経験している使い勝手に関する不具合は、3年経っても依然としてユーザーを悩ませているどころか、不具合指摘件数は増えてさえいる。その一方で、このような機能は前年に比べて普及が進んでいる。」



最も不具合指摘が多かったのは、ブルートゥース対応/接続性と、内蔵音声認識システムによる音声の誤認識だった。ナビゲーションシステムの使いにくさとナビゲーションシステムの不正確さも、最も不具合指摘の多い10項目に含まれている。



テクノロジーに対する信頼の構築

自動車メーカー、サプライヤー、そして米国政府までもが完全自動運転車を路上で走行させようと熱心に取り組んでいる一方で、消費者が自動運転車のハンドルから躊躇せずに手を放せるようになるには、現在車両に搭載されているテクノロジーが信用できなければならない。



「当調査のテクノロジー領域の不具合について、自動運転車の観点から考えるとすれば、自動車業界は消費者の信頼を得るためさらに努力を重ねる必要があることは明らかだ。現時点では、消費者が自動車へのスマートフォン接続を信頼できない、あるいはナビゲーションシステムが目的地まで正確に案内してくれるとは信じがたい場合、消費者にとって自動運転技術がきちんと側溝を避けて車を走らせられると確信するまでには至らない。」(ステファンズ)



今日の自動車市場では、期待される信頼性というものが依然として重要である。50%を超えるユーザーが、メーカーおよびモデルの選択に最も影響を与える理由の1つとして、期待される信頼性を挙げている 。その一方で、今年の調査で、信頼性への懸念が特定のモデルを避ける理由として挙げられている。



「史上最多のリコールや安全性に関連した不満に伴う信頼性の低下 が、消費者の信頼感に影響を及ぼしている。車両の信頼性は、購入の意思決定やブランドロイヤルティに直接的な影響を及ぼす。」(ステファンズ)



不具合を経験しなかったユーザーでは、55%が同じブランドを再購入している。その一方で、3件以上の不具合を経験したユーザーでは、次回の購入で同じブランドを購入すると回答している割合は41%に低下する。さらに、通常使用による摩耗以外で部品を交換しなければならなかったユーザーでは、同じブランドを必ず再購入または再リース契約すると回答した割合が3分の1と低かった。



ブランド別ランキングとセグメント別ランキング



ブランド別ランキングでは、5年連続でレクサスが第1位で、不具合指摘件数は95PP100だった。



● 第2位はポルシェ(97 PP100)で、2015年の5位から順位を上げた。



● 第3位はビュイック(106 PP100)、第4位はトヨタ(113 PP100)、第5位はGMC(120 PP100)だった。



セグメント別モデルランキングでは、ゼネラルモーターズが8つのセグメントでアワードを受賞、トヨタが6つのセグメントでアワードを受賞した。



● ゼネラルモーターズでトップに入ったモデルは、ビュイック・アンコール、ビュイック・ラクロス、ビュイック・ベラーノ、シボレー・カマロ、シボレー・エクイノックス、シボレー・マリブ、シボレー・シルバラードHD、GMC・ユーコンである。



● トヨタでトップに入ったモデルは、レクサスES、レクサスGS、レクサスGX、トヨタ・プリウスV、トヨタ・シエナ、トヨタ・タンドラである。



その他に、フィアット500、ホンダ・フィット、メルセデス・ベンツGLKクラス、ミニ・クーパー、ミニ・クーペ/ロードスター、日産・ムラーノがセグメント別アワードを受賞している。



主な調査結果



● 2016年の業界平均は152 PP100で、昨年の147 PP100から増加した。



● ブルートゥース対応/接続性の不具合を経験したユーザーでは、53%が携帯電話/モバイル端末が認識されなかったと回答している。



● 音声認識の不具合を経験したことがあると回答しているユーザーでは、67%が音声による指示が認識されない/正しく解釈されなかったと答えている。



● 今年のエンジン/トランスミッションの不具合件数は24 PP100で、昨年の26 PP100から減少した。



● 最も不具合指摘の多い10項目のうち7項目が設計不具合だった。当調査で報告された設計不具合は39%を占めており(60 PP100)、昨年から2パーセント増加した。



2016年米国自動車耐久品質調査は、2013年型車を購入してから3年が経過したユーザー33,560人から回答を得た。調査は、2015年10月から12月にかけて実施された。



今年で27回目となる本調査は、2013年型車を購入したユーザーを対象に、177の項目にわたって直近1年間の不具合経験を聴取しており、それらの項目は8つのカテゴリーに分かれている。自動車の耐久品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。



2016年米国自動車耐久品質調査(VDS)についての詳細は、http://www.jdpower.com/resource/us-vehicle-dependability-studyに掲載している。

J.D. パワーが実施するその他の自動車関連調査は、www.jdpower.com/cars/に掲載している。





*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。



<J.D. パワーについて>

マグロウヒル・フィナンシャルの一部門であるJ.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。



<ご注意>

本紙は報道用資料です。(株)J.D.  パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。



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