モンサントカンパニー、カーボン・ニュートラル作物生産プログラムによって気候変動に対応
日本モンサント株式会社
モンサントカンパニーは温室効果ガスを増加させない(カーボン・
ニュートラル)作物生産プログラムによって気候変動に対応
2021年までに二酸化炭素の発生を回避しながら
作物を栽培する取り組みを全社の事業で実施と発表
2015年12月1日 ミズーリ州セントルイス(米国)
セントルイス(2015年12月1日) ー 世界の農業と農業生産者が気候変動による困難を回避し、またそれに適応する努力を進めている中で、モンサントカンパニーは本日2021年までに温室効果ガスを増加させない仕組み(カーボン・ニュートラル)を、種子事業および農薬事業における全社的な独自の取り組みによって、農業生産者と協力しながら実現していく計画を発表しました。
「気候変動は人間社会が直面する最も差し迫った問題であるばかりでなく、農業が直面する最も大きな問題です。」とモンサント・カンパニーの会長、最高経営責任者“であるヒュー・グラントが語っています。そして「だからこそ、私たちは人類が直面するこの差し迫った困難を乗り切るために、私たちのビジネスの中で出来ることを実行し、農業生産者などを支援すると公約してきたのです。農業による二酸化炭素の発生を削減する取り組みは進展してはいますが、2050年までに持続可能な形で96億人の人々に食糧を供給するには、私たちはさらに協力体制を築いていていかなければなりません。農業は気候変動の問題解決において独特の位置を占めており、世界の政策決定者たちが農業、農業生産者そして作物が二酸化炭素の発生を回避する上で果たす役割についてよく認識してくださることを期待します。」と述べました。
モンサント・カンパニーの取り組みは以下の分野に重点をおいて実施されます。
■種子生産 ー モンサントは温室効果ガスを増加させない作物生産を推進するため育種、植物バイオテクノロジー、データサイエンス、不耕起栽培、カバークロップの栽培といった多様な製品と栽培技術を活用し、この分野での二酸化炭素の発生を完全に無くすことを目標にします。社外の総合的なモデリングに関するデータサイエンスの専門家と協働し、モンサントはこれらの取り組みと技術革新を利用することにより、トウモロコシと大豆畑の土壌がその栽培によって排出される量と同じかそれ以上の温室効果ガスを吸収し固定するといった重要な実績を示しています。このことから、農業が気候変動の問題解決において独特の役割を果たしていることを知ることができます。弊社はまた農業生産者と協力して、二酸化炭素の排出を抑えた作物の栽培法の普及を推進することに注力します。
■作物保護(農薬事業)ー モンサントは2021年までに温室効果ガスを増加させない(カーボンニュートラルな)作物生産を実現するための取り組みを農薬事業の分野でも行っています。弊社は以前に、農薬事業における温室効果ガス排出削減について目標を掲げその実現にむけて継続的に取り組んできました。農薬とその他種子製品以外の製品の利用による二酸化炭素の発生を相殺(オフセット)するため、二酸化炭素排出削減目標と引き換えに、モンサントは農業生産者に二酸化炭素の排出増加させない製品を導入した場合にインセンティブを提供しています。モンサントはこの措置による削減効果を農薬使用による二酸化炭素排出量を相殺(オフセット)するものとして利用しています。
■成功事例の普及拡大とデータの共有 ー モンサントは、二酸化炭素の発生を増加させない製品モデルを外部専門家と共同で開発しているほか、二酸化炭素排出削減のための成功例の導入や作物栽培における取り組み強化を支援するため、今後、データや実践での成功例を、広範囲な農業、気候モデル、その他の関係者と共有していく予定です。今日までこれらのモデルは、作物の収量、土壌の性質、輪作に関して最も正確なデータを有し、最善の作物栽培管理の方法が公に入手可能な米国でのコーンベルトを中心に作成、利用されています。このモデルは、高収量かつ、カーボンニュートラルを可能にするトウモロコシと大豆の生産により、米国の穀物生産に限っても、1億トンの二酸化炭素に匹敵する量の炭素排出を実現できることを示唆しています。またその量は、年間2億3,300万バレルの石油の消費を削減したことに匹敵します。
カーボンニュートラルを促進する作物生産の達成と検証の中心にあるのは、農業分野でのデータサイエンスの進展です。モンサントの一事業であるクライメート・コーポレーションが提供するサービスと、その他のデータサイエンスは、農業生産者に農作物をこれまでより正確に栽培することを可能にします。例えば、害虫の発生を正確に特定できる衛生画像の利用や、農地ごとの肥沃度を正確に示す精密なアルゴリズムなどがあります。このデータの継続的な融合は農業生産者のより正確な意思決定を可能にし、最善の栽培方法を組み合わせたとき、カーボンニュートラル型の農業生産が実現します。
カンザス州立大学の著名な教授であり 気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)の著者でもあるチャック・ライス博士は、「当プログラムは、気候変動を緩和するための農業全体の取り組みにおいて重要なステップです。」と、次のように述べています。 「IPCC報告書によると、農業は温室効果ガスを削減するための重要な道筋です。他の正式なカーボンオフセットおよび再生可能エネルギーのクレジットプログラムと同様に、企業や様々な団体が農業活動から生じる温室効果ガスのオフセットへの投資を始めました。農業は気候変動への対応において確かな力となり得るのです、そして、この分野でのモンサントの前進を知ることは重要です。」
こうした実践を導入することへの農業従事者の関心を高めるには、成功例(ベストプラクティス)を継続的に実証していくこと、カーボンニュートラルプログラムの実践が利益につながる仕組みが必要です。
「私の目標は、長期的な持続可能性、つまり、できる限り持続的で環境にやさしい作物を作ることです。」とアイオワ州イーグルグローブの農業生産者は述べています。「これらの成功例(ベストプラクティス)を一緒に用いることで、環境に良いだけでなく生産性も最大限に高められることが証明されてきています。近年、降雨事象は、降雨量や降雨頻度においてより深刻になってきており、深刻な土壌流亡から土壌を守るのに役立つ方法を導入することが今日さらに重要なものとなっています。農業生産者・土地の管理者として、自分の農場にこうした方法を導入することが気候変動への取り組みに対して大きな貢献となることを知り励みになっています。」
モンサントの気候変動への取り組みおよび協力に関する資料・情報については、monsanto.info/climatech15, monsanto.info/cccoll15から、モンサントのサステイナビリティ・レポートFrom the Inside Outをご覧ください。
モンサント・カンパニーは、人口が増え続ける世界の人々に必要な食料を供給するために役立つ広範囲なソリューションを提供することに取り組んでいます。弊社は、果物や野菜からトウモロコシ、ダイズやワタといった主要穀物まで、農業生産者が十分な量の栄養のある食料を生産するのに役立つ様々な種子を生産しています。弊社は、農業生産者が、天然資源を保全し、農業を改善するためのデータを用い、水や他の重要な資源をより効率的に使用し、そして作物を害虫や病気から守るために役立つ持続可能な農業ソリューションを提供するため尽力しています。プログラムやパートナーシップを通じ、弊社は、農業生産者、研究者、非営利団体、大学など、世界的な課題に取り組む人々と協力し合っています。モンサント・カンパニーや弊社の取り組み、および問題解決のため献身的に取り組んでいる20,000人を超える従業員についての詳細は、discover.monsanto.comおよびmonsanto.comをご覧ください。ツイッターのwww.twitter.com/MonsantoCoやブログのwww.monsantoblog.comのBeyond the Rows(R)、或いは、弊社のNews Release RSS Feedを購読されますと、さらに詳細な情報をご覧いただけます。
日本モンサント株式会社の取り組みや事業についての詳細は、こちらをご覧ください。
【ウェブサイト】
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この件に関するお問い合わせ先
日本モンサント株式会社 広報部
E-mail: bio.info@monsanto.com
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