BioAg Alliance 2025年までに2.5億~5億エーカーを目標に
日本モンサント株式会社
BioAg Alliance 2025年までに2.5億~5億エーカーを目標に
科学の躍進と新製品の登場により、今後10年で微生物を利用した技術の需要は大きく伸びると見込まれています。微生物資材は作物の収量を増加させ、農薬や肥料を補完または取って代わる存在になる可能性があります。
2015年11月17日 ミズーリ州セントルイス(米国)
モンサント・カンパニーおよびNovozymes(ノボザイムズ社)は、本日、今後10年間の両社の微生物資材ビジネスの指針となる2025年の使用面積目標を新たに発表しました。両社はBioAg Allianceのもと、世界の農業を変える新しい微生物資材によるソリューションを開発し、2025年までに全世界で2.5億~5億エーカー(約1億~2億ヘクタール)の農耕地で当該製品を使用する計画を進めています。これは米国全土の農耕地の25~50%に当たる面積です。現在、BioAg Allianceの製品は約6,500万エーカー(約2,630万ヘクタール)で使用されています。
「農業分野での新たな生物学的技術は、すべての農業生産者の生産ツールを補う存在になるでしょう。これらの製品は、穀物生産性の改善や収量確保に必要な育種、バイオテクノロジー、栽培方法等から成る現代農業の包括的なシステムアプローチを補完するものです」と、モンサントの上級副社長兼最高技術責任者であるRobb Fraley(ロブ・フレーリー)は語っています。
「世界人口の増加と食習慣の変化により、限られた農耕地からより多くの作物をより少ない自然資源で生産することが求められています。その目標達成をサポートしてくれるのが自然界の微生物の力です。この分野の科学は複雑です。しかし、知れば知るほど、土壌中および植物周囲の微生物群を健全に保つことがいかに重要であるかを理解することができます」と、Novozymesの事業開発担当上級副社長であるThomas Videbaek(トーマス・ヴィデバエク)は言います。
微生物由来のソリューションでは、細菌、真菌などさまざまな微生物を利用しています。大さじ1杯の土に約500億の微生物が存在し、有用微生物の新しい探索法、培養技術、DNAシークエンシングや解析のおかげで、農業生産者に最も利益をもたらす微生物を見つけ出すことが可能になりました。
今回掲げた2.5億~5億エーカーという数字は、2013年12月のBioAg Alliance発表以来初の使用面積の目標値です。なお、この数字は使用された各微生物資材ののべ面積であり、2種または3種の製品が同じ1エーカーの農耕地に使われた場合には、これを2エーカー、3エーカーと数えます。また、この目標は最新の改良製品の需要が順調に伸び、新しい微生物資材が今後10年間の早い時期に大きく貢献するという想定に基づいています。
BioAg Allianceは現在、次世代製品開発のために、世界最大の微生物研究プログラムをリードしています。今年度だけで、BioAg Allianceは米国内50カ所以上の50万の試験区で2,000以上の菌株の試験を実施しました。
本日のBioAg Allianceの発表で、これらのほ場試験により、多様な地理的条件下で有望な結果が得られたと報告がありました。2015年の研究プログラムで、試験中の新微生物資材のうちトップの成績を記録したものでは、トウモロコシで1エーカーあたり4~5ブッシェル(約255~318kg/ヘクタール)、ダイズで1.5ブッシェル(約103kg/ヘクタール)の収量の増加がありました。
BioAg Allianceはすでに2種類の微生物資材を販売しています。植物の栄養の取込みを助ける接種による土壌改良資材と、植物を害虫と病気から守るバイオコントロール製剤です。これらの製品はトウモロコシやダイズなどの大規模生産のほか、果実や野菜の農業生産者にも利用することができます。
BioAg Allianceは、学術界、公的機関、その他の研究者、および微生物の力に注目している企業等との協力を継続的に推進していくことを強調しています。
なお、今回の新たな使用面積目標は、Novozymesがこれまでに発表した長期財務目標に影響を与えるものではありません。
BioAg Allianceについて
2013年12月に初めて発表されたBioAg Allianceは、Novozymesのもつ微生物の発見、開発、生産における事業活動能力と、モンサント社のもつ微生物の発見、先進生物学、農場試験、販売能力とを結び付ける、業界でもユニークなものです。その結果、総合的な発見、開発、および販売の提携関係が生まれ、世界の農業生産者が持続可能な方法で、より少ない投資でより多くの作物を生産するという目標を支援し、そのことが農業、消費者、環境、そして社会全体の利益となることを目指しています。
モンサント・カンパニーは、人口が増え続ける世界の人々に必要な食料を供給するために役立つ広範囲なソリューションを提供することに取り組んでいます。弊社は、果物や野菜からトウモロコシ、ダイズやワタといった主要穀物まで、農業生産者が十分な量の栄養のある食料を生産するのに役立つ様々な種子を生産しています。弊社は、農業生産者が天然資源を保全し、農業を改善するためのデータを用い、水や他の重要な資源をより効率的に使用し、そして作物を害虫や病気から守るために役立つ持続可能な農業ソリューションを提供するため尽力しています。プログラムやパートナーシップを通じ、弊社は農業生産者、研究者、非営利団体、大学など、世界的な課題に取り組む人々と協力し合っています。モンサント・カンパニーや弊社の取り組み、および問題解決のため献身的に取り組んでいる20,000人を超える従業員についての詳細は、discover.monsanto.comおよびmonsanto.comをご覧ください。ツイッターのwww.twitter.com/MonsantoCoやブログのwww.monsantoblog.comのBeyond the Rows、或いは弊社のNews Release RSS Feedを購読されますと、さらに詳細な情報をご覧いただけます。
Novozymes(ノボザイムズ社)について
Novozymesは、バイオソリューションで世界をリードしています。顧客、パートナー、および国際社会と協力し、地球資源を保護し、より良い暮らしを目指しながら業界の実績改善を図っています。酵素と微生物技術における世界最大の提供企業として、Novozymesのバイオイノベーションは、農業収穫量の向上、低温洗浄、エネルギー効率のよい生産、再生可能燃料、その他の今と未来の私たちに不可欠な多くの便益を実現します。私たちはこれをRethink Tomorrowと呼んでいます。www.novozymes.com
モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)
http://news.monsanto.com/press-release/products/bioag-alliance-targets-250-500-million-acres-2025
日本モンサント株式会社の取り組みや事業についての詳細は、こちらをご覧ください。
【ウェブサイト】
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この件に関するお問い合わせ先
日本モンサント株式会社 広報部
E-mail: bio.info@monsanto.com
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