マネーに関する資格として、根強い人気があるのがファイナンシャルプランナー(FP)の資格です。
しかし、資格を取っただけでは食べていけないし、金融業界で働いている人じゃないと取ってもムダという話も聞きます。
そこで今回は、実際にファイナンシャルプランナーの資格を取ってみた筆者が感じた、メリットと注意点についてご紹介します。
FP資格取得にメリットはあるのか
FPの資格は、とくに知識がなくてもきちんと勉強すれば誰でも取得しやすく、就職や転職のときに生かせるという特徴があります。
銀行や証券会社、保険会社など、金融業界で働いている方については、FPの資格が仕事に直結するので、持っておいて損はありません。
会社によっては、資格を取得したことによって資格手当がついたり、できる仕事が増えることもあるでしょう。
一方で、金融業界に勤めていないし、これから転職や独立をする気もないという一般人にとって、メリットはあるのでしょうか?
私自身は、昨年と今年にかけて、国家資格のFP技能士3級と2級を取得しました。
そこで感じたのは、金融業界で働いていない人でも資格取得を通して受けられるメリットがたくさんあるということです。
むしろ、FP資格取得で身につく知識は、金融について全く知識がない人こそ、知っておいて得をするものばかりでした。
FPの資格を取ってみて感じたメリット
1. 給付金や控除など、もらえるお金のことが分かる
私自身、FP資格取得の勉強で一番面白かった、得をしたと感じたのが、「こんなにもらえるお金があるのか!」と分かったことです。
世の中には給付金や控除など、申請することでもらえるお金や得をする制度が意外とたくさんあります。
しかし、なかには雇用保険の失業給付や医療費控除など、申請手続きをしなければ恩恵を受けることができないものがあります。
こうした制度は、知っているのといないのとでは、大きな差が生じます。
FP資格取得の勉強では、マネーについての基礎を学ぶため、もらえるお金についても学習することができます。
もらえるお金を知っておけば、自分の身を助けることにつながるのです。
2. マネーについての苦手意識がなくなる
金融に関する制度や単語などは難しいものが多いので、「為替」や「金利」といった言葉を聞いただけで毛嫌いしてしまう人がいます。
それは意外と、マネーに関する基礎が分かっていないからかもしれません。
私も、投資についてはまったく知識がありませんでした。「利回り〇%」と言われても、何がお得なのか分かりませんでした。
しかし、FP資格取得の勉強を通して、基本的な言葉の意味を知ることで、少しずつ詳しくない分野の苦手意識がなくなり、話が理解できるようになりました。
3. 税金や投資、相続など、調べ物をする以前のマネーの基礎が身につく
資格を取らなくても、ネットで検索すればいくらでも情報が出てくる世の中ですが、どんな制度や言葉があるのかを知らなければ、調べたくても調べることができません。
FP資格の勉強では、税金や投資、相続などマネーについての基本が学習できるので、調べ物をする以前の土台作りができます。
4. ライフプランの立て方が分かる
FP資格の勉強で最初に学習するのが、ライフプランや資金計画の立て方です。
子どもの入学や進学、引っ越し、車の買い替えなど、家族の将来のライフイベントやそれに伴ってかかる資金計画の立て方を学ぶことができます。
プロのFPに任せなくても、自分でプランの立て方が分かれば、収支状況や貯蓄残高の把握ができるようになり、家計管理に役立ちます。
まとめ
FPの資格を取得すれば、ライププランニングや保険、税金、投資、不動産、相続など、幅広いマナーの知識が身につきます。
金融業界で働いていなくても、生活に役立つ知識ばかりなので、結果として取ったけど使い道がない「死格」にはなりにくいです。
金融業界にいない一般の方でも、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。(執筆者:垣内 結以)