葬儀に際して、弔問客の方からいただく「香典」。
この香典には相場がありますが、それよりもずっと多くの香典をいただいてしまうこともあります。
このような場合はどうすればよいのでしょうか。
現在の香典返しの基本について
以前、「お葬式の香典返し、何を選ぶ?」で、「現在はこのようなケースでは、香典を受付でお渡しいただき、その場で一律で同じ品物をお渡しするかたちが主流です」としました。
そのため、ある程度常識的な金額に収まるものであるのなら、このやり方で問題ないでしょう。
ただ、問題となるのが、「非常に多くの香典をいただいてしまった」という場合です。
半額程度のお返しが基本だが…
このような場合、後日、半額程度のお返しをするのが主流です。
ただ、親戚筋からなどだと、20万円を超える香典をいただくこともあり、この半額の10万円の物品を返すのはかなり負担が大きいでしょう。
また、親戚の場合、その多くのケースでは初七日法要(現在は初七日法要までを、葬儀当日に行うかたちが一般的です)に臨席してもらうことになるはずです。
このときに出される食事や引き出物などがそのまま「お返し」の意味も持ちますから、無理に半返しをする必要はありません。
また、地域によっては、「親戚からもらった香典は、基本的にお返しをしない」としているところもあります。
ただ、気になる場合は、5万円以下(3万円程度が相場でしょうか)の香典返しを用意するとよいでしょう。
「香典」が持つ様々な意味
特に、地元に根差した葬儀会社などは、このような点でも力になってくれるでしょう。
迷ったのなら、状況をすべて説明したうえで、判断を仰ぐことをおすすめします。(執筆者:鍋谷 萌子)