葬儀のかたちは、実にさまざまです
その演出方法も多岐にわたっています。そしてそのなかの一つに、「故人を偲ぶためのビデオ上映」というものがあります。
今回はこれについて紹介していきましょう。
故人の思い出を偲ぶビデオ上映、それってどんなもの?
「故人の思い出を偲ぶためのビデオ」は、さまざまな名称で呼ばれています。
「メモリアルムービー」
「葬儀用ビデオ」
などの呼び方がとられています。今回は、「メモリアルムービー」という名称で統一してお話しましょう。
この「メモリアルムービー」というのは、故人の思い出や経歴を紹介しつつ、それを葬儀会場で流すというものです。
故人のお写真などを使い、プロがまとめた原稿を、プロによるナレーションとともに紹介するケースが多いと言えるでしょう。
例えば、こんな感じです。
価格差は非常に大きい! 1万円というところから数十万円のところまで
さて、この「メモリアルムービー」ですが、その「平均額」を求めることは非常に難しいと言えます。
なぜなら、このメモリアルムービーは、会社ごとによって価格設定が大きく異なるからです。
たとえば、実際にあった例では、
・ 文字だけが入るが、経歴もあまり取り上げない
・ ご逝去を悼む、というような文字+スライドショー
・ ナレーションも入るが、このナレーションはムービーのなかには入っておらず、あくまで現場で読み上げるだけである
というスタイルで1万円、としていました。
同じような例で、「本人の履歴がすべて文字で流れる」という形式をとっている場合、3万円を超えるケースもあります。
対して、季節折々の写真を混ぜたり、このために写真を撮影したりするというケースでは、その費用が10万円を超えることもあります。
特に、
という場合は、風景などにこだわり、プロを丸1~2日も拘束する都合上、20万円を超えるケースも珍しくありません。
思いがけない出費になってしまうので注意してください
このように、「メモリアルムービー」は、その形態によって値段がまったく異なります。
葬儀会社の言うがまま、唯々諾々と受け入れていると、思いがけない金額になってしまうこともあるので注意しましょう。
ちなみにこの「メモリアルムービー」にどれくらいの価値を置くか、というのは、人それぞれスタンスが異なると思われます。
ただ、遺族だけでしかあまり見ることのない故人の写真を、臨席者の方々に見せられるというのは大きなメリットでしょう。
ちなみに、あくまで体感的なもので、かつ業者ごとに異なりますが、私の感覚としましては、このメモリアルムービーはだいたい5家族に1家族くらいの割合で上映されていたように思えます。(執筆者:鍋谷 萌子)