専業主婦ならではの節約、がんばってますよね
厚生労働省の調査によると専業主婦世帯はどんどん減っているそうですが、結婚や出産を機に正社員をやめてしまって、そのまま専業主婦を続けるケースも多いと思います。
専業主婦というのは、やろうと思えば無限にある家事や育児、PTAや町内会の仕事で思われている以上に働いています。しかし、お金の報酬が発生しないのがつらいところ。
収入がないんだからせめて節約をがんばろうと思って、ありとあらゆる節約ワザを駆使している方も多いのではないでしょうか?
女性の場合、とくに出産を機に退職してしまうと子どもが1歳になってすぐに働くということはなかなかできません。
家事と育児の両立があまりにも大変なので、仕事をしようと思う余力がないからです。
私も専業主婦でした
わたしも、いちばん上の子どもが小学校に上がるまではずっと専業主婦でした。
やっと昼間に少し時間によゆうができたと思った時にはじめて、まわりに働いているママさんがけっこういるんだなと気づきました。
家事に手間をかけることによって節約したり、日々の買い物も特価をチェック。さらにはクーポンやポイントをできるだけ有効活用して貯金を増やすようにがんばっていたのですが…。
そう話す短時間パートをしているママ友がなんだかまぶしく見えるようになりました。
やっぱり貯金を増やすいちばんの近道は、収入を増やすことですからね!
そこで思い切って短時間のパートで働いてみると、節約だけではどうしてもムリな金額が収入として得られるようになりました。そのため、貯金のペースが一気に上がりました。
「専業主婦から短時間パートへの一歩を踏み出してみよう」
保育園や幼稚園の延長保育・小学校の学童保育を利用せずにはじめてパートをするなら、10~14時の4時間ぐらいがムリなく働ける時間です。
わたしが住む県の最低賃金は1時間765円。一番高い東京都は932円です。
特別な資格を持たずにパートを始めるとするなら、最低賃金に近い仕事になることもありますがはじめの一歩は仕方ないかもしれませんね。
それでも、たとえば時給800円で週3日 × 4時間だけのパートでも月に約4万円。ひとたび仕事が決まって続けられれば、毎月の固定収入になります。
今まで無収入だった専業主婦にとっては劇的な変化です。毎月4万円貯金を増やそうと思うと、節約や在宅プチ稼ぎだけではむずかしいですよね。
最初からムリをしないのがコツ
パートを初めて探すなら、ムリのない勤務時間、勤務場所を第一に考えましょう。
久しぶりに外で働くなら、通勤に時間がかかるとそれだけで疲れますし貴重な時間をロスします。また、子どもの緊急な呼び出しの対応にも時間がかかります。
最初から好待遇を求めて「なんとかなるだろう」とキツイ条件の仕事を始めると、育児や家事がまわらなくなってストレスになったり身体をこわしてしまうかもしれません。
一度仕事を始めるとなかなかやめにくいですし、しょっぱなから自信喪失してしまうと次の仕事を探そうという気力がなえてしまいます。
極端に高い給料の仕事を求めない限りきっと「コレなら」という仕事が見つかりますので、あせらずに自分に合う求人を探して応募しましょう。
給料は低めでも、しっかり業務をこなせるようになったら時間を増やしたり給料が高いところに転職していけばいいのです。あせらないようにしましょう。
パート代は全部貯金を
専業主婦だった時間が長ければ長いほど、はじめて手にした給料はうれしいものです。
忙しくなった分、「食費や日用品がちょっと高いものでもいいかな」と買い物のしかたが変わったり、自分にごほうびと称してランチやファッションなどおこづかいとしてついつい使ってしまいたくなります。
たしかに外で働くぶん、洋服代や交際費など少しは必要経費もかかります。パート代をまるまる貯金するのはむずかしいかもしれません。
ですが、体調不良など突然やめなければならない事態もおこるかもしれませんので全額を貯金するつもりで、いつでも夫一人の収入でじゅうぶん暮らせる水準の生活をキープしましょう。
「生活レベルをあげたいから」ではなく、「貯金を増やしたいから」始めたパートだということを忘れないように!
最後に
今までなかったパート収入を全額貯金すると、お金が貯まるスピードがみるみるアップします。
すると、ますます貯めようという意欲が出て節約もがんばれるようになりさらに貯まっていきます。
専業主婦からパート主婦へ一歩を踏み出せば、いま全然貯金できていない家庭でも必ず貯金できるようになります。
さらに少しずつ働く時間を長くしたり給料がステップアップしていくと、扶養内パートでも毎年100万円の貯金ができるようになりますよ。(執筆者:野原 あき)