きれいに仕上げる「壁紙張替」のコツと選び方
DIYの中でも、一番達成感があるものが壁紙張替ではないでしょうか。壁紙は、部屋で占める割合が大きいため、より多く達成感があるのかもしれません。
部屋で占める割合が大きい分、失敗したときのショックも大きくなりがちです。今回は、初心者でも上手にできるコツと壁紙の選び方を紹介します。
壁紙の選び方
壁紙張替が初めての人は、生糊がついた壁紙を選びましょう。市販の壁紙には、
・ 粘着
・ 生糊
の3種類があります。
再湿
裏面が水に濡れるとベタベタするため、壁に貼る前に水でぬらす必要があります。
粘着
裏面はシールになっていています。
生糊
裏面に生の糊がすでに塗られている壁紙です。生糊は、乾燥する前に使う必要はありますが糊が乾く前ならば、何度でもやり直しができるため、初心者向けの壁紙です。
柄選びも重要なポイント
大柄な壁紙は、方向や柄合わせが必要になるため高度になります。初心者は、無地か方向性がない柄を選ぶといいでしょう。
上手に壁紙を貼るコツは2つ
1. 採寸を始めにしっかりと行う
せっかくDIYして技術料を節約しても、採寸を間違えると余計に壁紙を購入しなければなりません。
2. 最初に貼る壁紙の基準線を引く
基準線とは、地面に対して垂直にひかれた線をいい、最初の一枚目を貼る線になります。最初の一枚目が曲がってしまうと、貼っていくたびにゆがみが大きくなってしまいます。
基準線は、裁縫用の木綿糸に五円玉をつけて、天井からぶら下げて書きます。
壁紙張替を専門業者に依頼すると…
壁紙の代金だけでなく技術料や養生代、片付け費用なども加算されます。6畳部屋を張り替えるとすると、壁紙代以外に2万5,000円程度必要になります。
専門業者は、古い壁紙を剥がして下地処理をするため、仕上がりはきれいです。しかし、最近は古い壁紙の上から貼れる壁紙も市販されています。節約できた技術料で壁紙をランクアップしてみてもいいのではないでしょうか。
フローリングとクッションフロアのキズ補修
小さな子供がいると、おもちゃを落としたりひっかけたりして、床のキズは増えていくばかりです。
フローリングには単層と複合があります。キズ跡から、下地の板が見えれば複合と考えられます。複合フローリングは、反り返りトラブルは少ないのですが、キズには弱いのです。
表面にキズをみつけたら、早めに補修するようにしましょう。キズが大きくなってしまうと、全面を張り替えなければならなくなります。
6畳部屋のフローリングを張り替える費用は、おおよそ10万円です。キズが小さいうちに補修すれば、数百円の出費でおさまります。
フローリングの表面についた擦り傷や浅いキズ
ニスを塗るだけで目立たなくなります。ニスを塗る前に、表面の汚れをふき取りましょう。
ホームセンターでは、さまざまな色のニスが販売されています。フローリングの色味に合ったニスを選ぶことが、上手に補修するコツです。
フローリングの表面に深いキズがついたとき
へこんでしまった部分にウッドパテを入れます。ウッドパテは、ホームセンターでも100円ショップでも市販されています。
ウッドパテをキズに入れたら、表面はフローリングの色に着色し目立たないようにしましょう。着色は、アクリル絵の具を使います。水彩絵の具は、水に濡れた時に絵の具が溶け出してしまうため避けます。
クッションフロアの張替
フローリングと比べれば安価です。6畳部屋を張り替えたとしても5万円以内におさまるでしょう。しかし、床材の張替は家具を移動する必要があるため面倒です。
クッションフロアのキズは、キズついた部分を切り取って張り替えます。同じようなクッションフロアがみつからないときには、シーム剤を埋め込むだけでもキズは目立たなくなります。
DIYで修理するときの注意点
部屋の中を自分で修理したり、リフォームしたりすることは楽しいものです。しかし、DIYでできるリフォーム修理には注意点があります。
照明に関するリフォームをDIYで行うとき
表面的な器具を取り換える範囲にとどめておきましょう。配線変更などの大掛かりな変更は、資格保有者が行います。
接着剤を使うとき
壁紙を貼るときやクッションフロアの補修など、接着剤を使う機会はとても多くあります。接着剤は、貼り合わせる組み合わせによって上手に選ぶようにしましょう。
木工用ボンドは、水性ですが用途の幅が広く、使いやすい接着剤です。合成ゴム系の接着剤は、乾いても弾力があるためゴム製品の接着に適しています。
狭い範囲の補修には、瞬間接着剤が適しているでしょう。エポキシ系接着剤は、強力なためタイルやコンクリートの接着に適しています。塩化ビニル系接着剤は、ビニル専用の接着剤です。
いずれの接着剤を使用するときも、室内で使用するときには十分な換気を心がけてください。
広い面積を修理するときには、一度に終わらせようとせず、休憩をとりながら少しずつ進めるようにしましょう。(執筆者:式部 順子)