starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【今週の日経平均を考える】押しか?下落の始まりか?



高値圏の膠着状態から一気に下離れを起こし、下落になるかと思われましたが、首の皮一枚でとどまり、下げ渋りしながらの自律反発し、週末入りとなりました。



下離れに関しては、トレンドラインや移動平均線を一気に窓空けで割り込み、陰線形成という「典型的な下落の始まりの動き」となりました。



ただ、勢いが続かず、下げ渋って、週末の戻しも、下落で明けた窓を埋めるほどの戻りともなれず、下げきったとは言えない状態で、「週明けに対して不透明感を残したまま」となっています。







週明けの火曜日に迎える権利取りに対しての反発があるのか?


現状では想定できない状況です。



想定は出来ないものの、現在の形状は、三角保合いから下離れしつつ、幾つかある下限の横軸は保っていることで、BOXから下離れという形状にはなり切っていません。



そのことを見ると、反発の可能性も捨てきれない現状がありますが、切り上がりのトレンドラインを割った現実は受け止めて、「下げに対する備え」はすべき状況です。



今回のが、押し(調整)か?下落の始まりか?は定かでないですが、値動きとしては多少不可解な部分があると感じているというのが印象です。



利上げの材料出尽くしやイギリスの離脱問題などだけで、ここまで円高に振れるのも不思議な状況と考えられるので、『これから出てくる悪材料があるのかな?』などと勘ぐってしまうのが現状です。



となると、やはり、「下げに対する備え」という想いが出るのですが、確証がないことに動くのもギャンブルになるので、チャートが三角保合い離れしたことに対しての対処的に下落警戒程度の備えが妥当と考えます。



それにしても、為替の一時110円台の円高は、利上げという現実がある中では不思議な現象で、



【世界経済の中で何かをリスク警戒する動きの中での安全資産の円買いという流れが起きているのか?】



という見立てになります。



為替のチャートでは、ドル円で、保合いから円高に保合い離れを起こしてしまっていることから、さらなる円高も想定されます。



チャート的な節目は、110円を割り込むと105円が見えてきます。



そうなると、輸出産業に関しては大きな打撃となるのは必至で、日経平均も1万8000円円割れは充分考えられるという状況です。



逆に、「今の為替で今の日経平均は高すぎる」という認識にもなってきています。



ドル円で110円台は、(昨年の)11月の半ば頃で、(日経平均が)1万8000円以下であった時期の為替となるので、1000円の乖離となります。



どちらが本物で、これからどちらに寄せるのか?



通常は為替に寄せるのが普通ですので、日経が下落というのが本筋なのですが、どうなるでしょうか?



現状分析




5日線ですが、基本では、下向きの移動平均線では下に離れていくのがセオリーとなります。



25日線は、本物の定義のデットクロスとなりました。



このデットクロスが、BOX中の波打つ25日線のものなのか? トレンドの始まりなのか? 現在の状況だけでは断定できませんが、本物の下落の始まりの可能性も踏まえて備えるべき状況です。



さらに、グランビルの買いの1を経過して売りの2に向かう途中、という見方も出来る状況です。



75日線も、久しぶりに動きが出ました。向きは上向きを維持していますが、11月10日以来4か月ぶりに下に割り込みました。



このことに関しても大きな事実で、ここ75日の期間に入れた買い玉の平均を割込んだことで、含み損を抱える人が多くなったという事から、マインドとしては、弱気になる状況です。



移動平均線全般は、先週から一気に雰囲気を変えて、下落入りするかの瀬戸際的な状況となっています。週末の足型は、大き目な陽線となりました。



前日との関係は陽陽のたすきとなっていて、月曜日に重なる陽線が出現すれば赤三兵となるし、月曜日に窓空けて寄り付いて陽線形成でアイランドリバーサルとなります。



トレンドライン




今まで下値のサポートとしてきた切り上がりのトレンドラインをすべて割り込みました。そして、逆に、割り込んだラインが、週末に、上値抵抗線として機能してるような位置関係となっています。



この後の展開は、サポートラインとしては、



・2月7日の横軸が抵抗線として機能すれば、BOX継続で、

・大きなBOXとしては、12月5日の安値と近辺の窓が抵抗帯となるBOXが意識されます。



ここで踏ん張れるか見極めです。



上に関しては、25日線と今回下に抜けるときに空けた窓を終値ベースで埋められるか? 注目しつつ、その上に3月14日15日17日の高値を結んだ切り下がりのラインが機能するか? 最終が、今年の高値の3月2日1万9668円の横軸となります。





テクニカル指標




一目均衡表は、今週、薄くなった雲を狙いすましたように入り込みましたが、今回は、抵抗線として機能し、侵入はしたものの反発して、上に飛び出して週末入りとなっています。



遅行線は、一旦日々線の下に割り込みましたが、日々線に絡む形で週末入りとなり、完全にトレンドを崩すという状況にはなり切っていないのが現状です。



しかし、雲が薄くなっているので、下方シグナルを出すのはたやすい状況ですので、警戒が一段と必要です。



ボリンジャーバンド




上値追いを意識していましたが、予想に反して、一気にー2σ到達で反発しました。ボリンジャー的には、横ばいのバンドの中をBOXトレンドとして推移しているという典型的なパターンで推移という状況です。横ばい継続で週末となっています。



スローストキャスト




しっかり売られすぎゾーンまで降りて来てのゴールデンクロスとなりました。この後、2本のラインが上まで行けるか注目となり、途中で折れるようだと下落が本格化というシグナルになります。





総合判断


下落入りの可能性が高いと考えて、BOXからの下離れに備えつつ、BOX下限から上限への反発も視野に入れ、上下ともに対処できる準備が必要と考えます。



そして、米国では、トランプ政権の公約(オバマケアの廃案)も議決されず、トランプ政権の出足がくじかれ、今後の経済的な目玉の減税に関しても危ういのではという不信感を付けたことで、相場への影響も考えられます。



週明けは、小幅に押して寄り付くことが想定されますが、権利取りの買いと世界経済への不安感の売り、どちらに相場が動くか見ものですが、権利落ちからの相場に対して上げ材料が出てくるかも見ものです。



慎重に冷静に見極めつつ、リスクに備えましょう。(執筆者:城 晶子)



    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.