あなたにとってお金とは?
まず、お金とはいったい何なのでしょう…お金自体に価値はあるのでしょうか?
答えは、お金自体には何の価値もありません。お札はただの紙切れ、硬貨はただの金属でしかありません。
それにもかかわらず、私たちは、毎日必死に働き、給料を得ています。
何の価値もないお金のために、汗水たらして働いているのでしょうか?
そんなことはありませんよね。毎日生活していくには、当然、お金がかかります。
私たちのライフプランにおいても、結婚・出産・子育て・教育・自宅購入・転職・起業・老後など、生まれてから亡くなるまで、お金という道具を使って生きています。
お金が全てではない
お金が全てではありません! 命あっての人生です。
一番大切なのは、自分の身体、健康です。しかし、お金は命の次に大切なのもではありませんか?
お金ですべての幸せは買えません。しかし、お金がなくて苦労するよりは、あった方が色んな事を経験することができます。
あなたの毎日の生活を思い浮かべてみてください。
子供の習い事、エステやネイルなど自分へのご褒美、ママ友や同僚、部下との会食、国内外旅行、資格取得のための自己研鑽、スポーツ観戦やライブツアーなどの趣味と、ありとあらゆる場面でお金を使って過ごしています。
お金を使って生きている以上、全ての人が資産運用は必要なのです。
そうは言っても、投資はリスクがあるし、そんなにまとまって投資できるお金もないとお思いの方もいると思います。
そこで、「リスク」とはいったい何なのでしょう?
「投資」のリスクとは…
日本人の多くの人は、リスクの意味を誤解しています。
「リスク=危険」と理解し、投資にはリスクがある、だから危険であると思い込んでしまっているのです。
しかし本来のリスクの意味は、結果が不確実であることです。
リスクというと、マイナスなイメージばかりが先行しますが、プラスのリスクもあるということです。
この世で生きていて、結果が確実なことってありますか?
誰と何歳で結婚し、何人子供を授かるか、どこの大学に入り、どこに就職するか、住む場所、リタイアする年齢など、誰も結果は分かりませんよね。
初めからすべてが決められた人生を歩む人など、一人もいないでしょう。生きていくということは、それだけでリスクがあるわけです。
それをコントールするからこそ、喜びや悲しみ、楽しさや苦しさなど、様々な人それぞれの人生があるのです。リスクに対する考え方が少しは変わりましたか?
リスクマネジメントやリスクコントロールという言葉がありますが、「リスク=危険」であれば、危険なものをマネジメントやコントロールをしてはいけません。
危険なものは排除する、危険には近づかないことが一番ですね!
銀行預金は安全なの?
もう一つ、多くの人が誤解していることがあります。
それは、冒頭お伝えしたように、お金自体に価値はないということです。
「銀行にお金を預けておけば安心だ!」と考えているあなたは、お金に価値があると思い込んでいるということです。
私たちは毎日の生活でも、お金をモノやサービスと交換して生きていますよね。
例えば、スーパーで夕食の買い物をする、ドライブに出かけてガソリンを入れる、家族で海外旅行に出かける、疲れた体を癒しにリラクゼーションサロンに行く…
あなたが買うモノやサービスの価格は、毎日同じでしょうか?
そんなことはありませんね。モノやサービスの価格は、毎日変動しています。
為替の円高や円安、仕入れの量などで値段は変わります。
それなら、私たちのお金も、モノやサービスの価格が変化するのと同様に、モノの値段が上がったらお金の価値が上がるように対策をするべきではないでしょうか。
銀行に預金しておけば、確かに通帳の額面金額は変わりません。
一見、お金が減っていないように思えますが、物価が上がれば、あなたの預金は実質的に減っているのです。
なぜなら、同じお金でも今まで買えたものが買えなくなったり、今まで受けていたサービスが受けられなくなるからです。
投資は現代人に必須のスキル
今の世の中に生きていて、「私には投資は関係ない」なんていう人はいないのです。
例えば、お金を1円も使わずに生活をしていますという人がいれば、その人には投資や資産運用など、マネー教育は不要です。
しかし実際には、お金を一切使わずに生活している人など皆無でしょう。
現在の低金利環境で、資産運用をせずに生活をしていくこと自体、なかなか難しい状況なのです。
かつて、日本は高度経済成長期を経てバブルを経験します。1980年代の銀行の定期預金の金利は約8%もありました。
現在の定期預金の金利は0.01%程度です。銀行に預金をしておくだけで8%も金利が付いた時代は、資産運用なんて必要ありません。
預金をしておくだけで、自然と資産運用になっていたのです。しかし、現在の金利は異次元の低金利。だからこそ、資産運用が必須なのです。
「資産運用や投資は、私たちの生活に必要なのだ」と思い、是非、正しいマネー教育を学んで下さい。(執筆者:渡邊 一慶)