山へ行こう!
3月と言えば春休みです。だんだん暖かくなってきて、遠くに出かけたくなる時期でもあります。そこで是非お勧めしたい場所は「山」です。
山登りやハイキングに行けば、空気も美味しくて景色も綺麗で自然に溶け込めてストレスの発散にもなります。しかしそれだけではなくて、ごろごろ眠っている食材を無料で手に入れることができます。
特に春先には採れる物が豊富になってきます。遊びに行くついでに、是非自然食材を手に入れて食費を浮かせてみませんか。
山といったら山菜
山菜は食べることができる植物の事を言い、種類がたくさんあります。旬の物を採って調理して食べると本当に美味しくて、自然に感謝する気持ちでいっぱいになることができます。
山に行く注意点
まずは山菜話の前に、山に行く注意点をご説明していきましょう。
ご存知のように山は大自然です。天気は変わりやすいですし、道もしっかりしているところが少なくて危険と隣り合わせです。1人では行かないようにしましょう。
服装
長袖長ズボンが必須です。虫などの生き物から体を守らなければならないからです。靴も運動靴でもかまいませんが、持っていればトレッキングシューズが好ましいです。また手には必ず軍手をつけましょう。
採る量
食べられる分だけを採るようにして、すべて採ろうとしてはいけません。
すべて採ってしまうと次の芽が生えてこなくなるからです。根こそぎ採ってもいけません。そして、食べごろの物だけを採りましょう。
当然ですが、採ることを禁止されている場所では採ってはいけません。商売用に栽培している物も採ってもいけません。
次に紹介していきますが、わざわざ山に行かなくても採れる山菜もあります。まずはそういった物からはじめてみるのも導入編としてはいいかもしれません。
お勧めの山菜の種類や食べ方など
それでは山菜の話をしていきます。
「たらの芽」
まずは、山菜の王様である「たらの芽」です。タラノキの新芽の事を言います。スーパーでも売られていますが、やはり採り立てにはかないません。天ぷらが1番お勧めです。
他の方に採られている可能性もあるくらい人気のある物なので、少し早めに取りに行くといいですね。これからの4月~6月が旬になります。
「わらび」
若芽を山菜として食べます。身近な山菜になり、日当たりの良い草原などに生えているので採りやすいです。しっかりとアク抜きをしてから和え物やおひたしにするのがお勧めです。
4月、5月が旬になります。似ている山菜がないので間違える心配がなく、山菜採り初心者にうってつけの山菜になります。
「つくし」
わざわざ山に行かなくても見つけることができて、身近に感じる植物ではないでしょうか。知らない方もいるかと思いますが、食べることができます。煮物や酢の物などがお勧めになります。
3月、4月がシーズンで、これを手にすれば春を実感することができますよ。
「ゼンマイ」
わらびと並んで古くから親しまれてきた食材になります。男ゼンマイと女ゼンマイの2種類あり、女ゼンマイを採るようにしましょう。特徴は茎が太く、巻いた葉の表面がつるっとしています。
他と同じで4月、5月が旬になります。アクが強い山菜なので、しっかりと下処理が必要になります。お浸しやナムルがお勧めになります。
「ノビル」
小さい頃に川の近くで採った経験のある人は多いのではないでしょうか。こちらもわざわざ山に行かなくても野原や土手で見つけることができます。3月~5月が旬です。
辛味があるのでそのままお酒のつまみにもなりますし、酢味噌和えや天ぷらにしても美味しいです。
「クレソン」
こちらもスーパーで販売されているので知っている方が多いでしょう。販売されている物は栽培物になります。川の近くに生えているので、自分で手に入れることができるんですよ。
3月~5月が旬になり、生で食べることができます。サラダにしてもいいですし、肉や魚の料理に添えても素敵です。
まだまだ種類はたくさんありますが、美味しくて採りやすい山菜を紹介しました。興味のある方は是非他も調べてみてください。
食べられる「虫」
山に行くついでに山菜採りをしているうちに、気がつくと楽しくてはまってしまい、山菜取りがメインになってしまうこともあるかもしれません。
山菜によっては山まで行かなくても見つけられるものも多くあるので、近くで取れる場所を見つけられるといいですね。
山菜以外に天然の虫も食べることができます。それは「いなご」です。バッタの仲間で昆虫ですが、佃煮にすると美味しく頂くことができます。
見た目はなかなか刺激的ですが、昔は良く食べられていました。テレビでゲテモノを食べる企画もありますが、そういったことに挑戦したい人にもいいですね。
素人はキノコに手を出してはダメ
山に行くとキノコもたくさん生えています。食べたくて採りたい気持ちもわかりますが、毒キノコも多く分別がつきにくいので素人には非常に難しい物になります。ですので、詳しい人がいない場合は素直に諦めましょう。
健康に無事に戻れることがとても大事なので、無理をせず楽しく山菜採りができるといいですね。食材を無料で手に入れることができる究極の節約術なので、一度試してみてはいかがでしょうか。(執筆者:小祝 可奈子)