一度洋服の量を減らすことができると、「このスッキリした状態を維持したい!」と思うものです。
いたずらに洋服を増やさず、「必要十分な量の服」をキープするには、どういった点に気を付けて洋服を購入すれば良いのでしょうか。
筆者が心がけているポイントをご紹介したいと思います。
自分に似合う色や形を知る
お店ではいいなと思ったのに、いざ買って着始めるとどこかしっくり来ず、いつの間にかクローゼットの奥にお蔵入り。
そんなミスマッチは、「自分が好きな洋服」と「自分に似合う洋服」が、必ずしも一致しないために起こります。
自分に似合う色や形を一度客観的に分析してみましょう。有名な分析方法として、パーソナルカラーと骨格診断というものがあります。
パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは、肌や目、髪の色などから、「自分に似合う色」を診断する手法です。
「この色を身に着けた時は肌ツヤがキレイに見える」、「この色の時は肌がくすんで見える」など、どの系統の色合いが自分には合っていて、どの系統の色合いが苦手なのかがわかります。
骨格診断とは
骨格診断は、生まれ持った体の質感(どんな体のラインか、重心はどこにあるかなど)を調べることによって、自分の体に合った形やデザインを知ることができます。
自分に合った洋服を選べるようになると、スタイルが良く見えたり、おしゃれに見えたりします。
パーソナルカラーも骨格診断も、セルフチェックすることができますが、可能であれば直接会って診断を行ってくれるサロンなどに、足を運んでみることをオススメします。
購入前に一度立ち止まることができるように
筆者も以前受けたことがありますが、何十種類ものカラーの布を実際に肌に当ててみて、どの色合いが映えるかを確かめてもらったり、「あなたの体のラインなら、こういった服がお似合いになります」と、サンプルのコーディネートを見せてもらえたりと、その後洋服を選ぶ時にとても参考になりました。
自分に似合う色や形を把握することで、「とてもステキな洋服だけど、私に本当に似合っているのかな?」と、購入前に一度立ち止まることができるようになります。
クローゼットで眠ってしまう洋服を増やさずにすみますよ。
ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決める
多くの色の服を持ちすぎてしまうと、「これとこれは合わない」という組み合わせが増えてしまい、着こなすために大量のアイテムが必要になってしまいます。
オススメは、上述したパーソナルカラー診断などを元に、
アソートカラー(ベースカラーを引き立てる色)
アクセントカラー(全体に変化をつける色)
を決めておいて、それになるべく沿うような洋服をそろえることです。
筆者の例
例えば筆者は、
アソートカラーはオフホワイト・ピンク・水色
アクセントカラーは深い青・青みの強い赤
と大まかに配色を決めています。
ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの配分は、70:25:5が最もバランスが良いと言われています。
トップスやストールなどはアソートカラーのものを、
バッグやアクセサリーなどはアクセントカラーのものを、
基本的には購入するようにしています。
そうすると、洋服が合わせやすくなり、少ない枚数であっても着回しがきくようになります。
カラーを絞ったとしても、アクセントカラーの小物をうまく取り入れることで、洋服のバリエーションに幅を持たせることができますよ。
定期的にクローゼットの中身を見直す
とはいえ、つい勢いで買ってしまったり飽きてしまったりと、結果的にクローゼットに着ない服が増えてしまうことはあると思います。
オススメなのは、衣替えをする時に、前のシーズンの洋服を全て保管サービス付きのクリーニングに出してしまうことです。
クリーニングをした後、シーズンオフの間は保管をしてくれて、また次のシーズンが来るころに家に送り返してくれるというサービスです。
洋服の量や枚数によってサービスの値段が変わりますから、クリーニングに出す時に「お金を払って保管してもらってまで、来シーズンも着たいと思うかどうか」を考えるきっかけになります。
筆者も長年このサービスを利用していますが、
・ 洋服を整理するきっかけになる
・ クローゼットの中を、常に「今使う洋服」しか入っていない状態にできる
・ クリーニングされた清潔な洋服が戻ってくる
・ 自分で洋服の保管に気を遣う必要がない
と、メリットがたくさんあり、とても気に入っています。
自分流の「心地よいルール」を作り、幸せなクローゼットを作りましょう
似合う服を知り、洋服の色合いを決め、定期的に不要なものがないか見直す。
シンプルですが、このルールに従うことで、無理なく「必要十分な」クローゼットを維持できるようになりました。
人それぞれ、洋服に求めるものは異なります。
無理に枚数だけを減らしたり、シンプルなものに絞り過ぎたりすることなく、「自分にとってちょうどいいルール」を探して、毎朝開けるたびにハッピーな気持ちになるクローゼットを維持してくださいね。(執筆者:青海 光)