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プロパンガス料金で「損する人」と「得する人」  切り替えるだけで年間3万円以上安くなることも



先月2月にプロパンガス会社を他社に切り替えた方の年間節約額は、全国平均で3万2,469円にもなります。(一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会が2017年2月に調査)



電気の切替と同様に費用はかからないので、利用しない手はないですよね。









調査報告:全国平均で年間約3万円のプロパンガス代を節約!


当協会は、昨年2016年2月に続き2回目の実態調査を行いました。



今回の調査では、「料金削減目的でガス会社変更を希望する一般家庭」に対し、当協会が推奨する適正価格で販売するプロパンガス会社を紹介した上で旧料金と新料金を比較した結果、平均で3,425円(30.7%)安くなりました



また、季節指数を考慮した年間節約額は3万2,469円にも達することがわかりました。



<2017年2月の全国ガス代調査比較>





プロパンガス料金だけなぜこんなに下がるのか?


電気や都市ガス料金は、契約先を変更しても5%程度しか下がらないのに、プロパンガス料金だけなぜ30%も下がるのか不思議に思いませんか?



実は、いくつか理由があります。プロパンガス業界特有のものなので順を追ってご説明します。



利幅が大きいので簡単に下げられる




プロパンガス業界は、50年以上もの間価格競争をほとんどやってこなかったので平均価格が非常に高止まりしています



つまり、利幅が大きく儲かっているということです。ですから、値下げしようと思えば30%くらいは下げられる余地があるのです



実際、当協会に協力いただいている会員会社は、高止まりしている平均価格の30%ダウンを目指す私たちの適正価格方針に積極的に賛同してくださっています。



その数は、当協会が活動を開始した2009年は数社に過ぎませんでしたが、2017年3月現在、80社を超えるまでに至っています



しかし、80社というのは、日本のプロパンガス販売店2万社中のたった0.4%です。業界全体でみても200社もないと思われます。



どのような業界でも、薄利多売戦略で顧客拡大を図る企業はたくさん存在します。プロパンガス業界だけは、なぜ革新的な企業が少ないのでしょうか? 



業界が非常に保守的な理由は、以下のように考えられます。



業界が非常に保守的な理由




(1) 安売りする必要性がない



そもそもプロパンガス会社は、安売り(適正価格化)する必要性を感じていません。



今のままでも価格に対してクレームを言ってくる顧客はほとんどいないからです。



都市ガスの価格の約2倍も高いのになぜクレームが来ないかと言うと、プロパンガスが公共料金だと誤解している方が圧倒的に多いからです



また、ガス会社を変更できると思っている方もあまりいないと思います。さらに、親の代から20年30年使っていれば、こんなものだと思っているのかもしれません。



仮に、どこかのプロパンガス会社が安売り(適正価格化)して顧客を開拓したいと思っても、次のようなハードルが存在します。



(2) 半径20kmの壁=簡単に顧客数を増やせない



プロパンガス業界には、プロパンガス会社は事業所から半径20km、もしくは30分以内で緊急時対応ができるエリアでなければ供給ができないという法律があります。



それを超える範囲で供給しようとしたら、新たな事業所を開設するか業務提携をして配送や保安業務を委託するしかないのです。



事業所を開設するには費用もかかるし、開設初期は顧客の密度も低いので効率は落ちてしまうでしょう。



この法律がある限り、供給エリアを徐々に拡大して顧客を増やしていくというのは、大手でないと簡単なことではないのです。



(3) しがらみ=取引先との関係など



各都道府県には平均して400社以上のプロパンガス販売会社があります。



そして400社のほとんどは、地域の中で50年・60年に渡って仲良く共存してきました。



「お互いのお客は奪わない」、「秩序を乱す安売りはしない」という事なかれ主義が、現状根付いてしまっています。



業界の村社会では心地よい環境なのでしょうが、プロパンガス消費者からするとこんな理不尽なことはありません。いくら高くても業者変更が実際は不可能なのですから。



このような地域環境の中で、勇気のあるガス会社が切替をすると周囲のガス会社から「異端児」扱いされ、業界団体に居られなくなることもあるようです





自ら動いて生活を防衛(生活費の削減)しましょう!






生活防衛は、自宅のプロパンガス代が高いか適正か、調べるところから始めましょう。



電話1本で年間約3万円の光熱費を削減できるなら、積極的に動いてみても良いのではないかと思いますが、いかがでしょうか?(執筆者:鈴木 秀男)



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