あなたが貯金している理由はなんですか
子供のため、老後のため、なんとなく不安だから…。さまざまな理由で、毎日節約をがんばるのは素晴らしいことです。
しかしそうやって貯めたお金を、自分のために使うことに罪悪感を感じていませんか?
今回は、そんなあなたにおすすめしたい考え方をご紹介します。
自分にお金が使えないのはこんな人
もしかして、あなたはこんなタイプではないでしょうか。
・ 親に旅行はプレゼントできるのに、自分の行きたいところへは行けない。
・ 子供のやりたいことにはお金を惜しみたくないが、自分のやりたいことは考えないようにしている。
節約意識が高くまじめな人ほど、「自分の楽しみのためだけにお金を使う」ことに罪悪感を抱きがちです。
しかしお金がないわけではないので、人のためなら気持ちよく使えるんですよね。
ちょっといいものを贈ったり、奮発したごはんをおごったりすると喜ばれるし、気分もいい。
でも実はそれ、「他人にお金を使うことで罪悪感を消化している」だけじゃないですか。
あなたが稼いだお金、必死に生活費をやりくりして貯めたお金。もっと自分のことに使いましょうよ。
自分へのお金の使い方を考える
もし自分のために使えるお金が1万円あったら、何がしたいか考えてみてください。
思いついたそのことは、次の3つの使い方のうち、どれでしょう。
・ 消費 …おいしいごはんや旅行など、生活を向上させるもの
・ 投資 …習い事や勉強など、将来役にたつもの
おいしいお酒が飲みたいけどもったいないから、缶チューハイとポテチで我慢。てっとり早く自分を満足させるために、近所のコンビニスイーツを買う。
それで本当に満足できますか?
もしあなたの大切な友人や家族が「おいしいものが食べたい」と言ったら、どこに連れていってあげるでしょうか。
他人にお金が使える人は、罪悪感を持つのをやめさえすれば、自分のことも上手にもてなせるはずです。
もし今まで、お金を自分に使うのは浪費、人に使うのは価値あること、と考えていたのなら少し軌道修正しましょう。本当の浪費とは何かを考えてみるのです。
「自分をもてなすための出費」と「浪費」との区別をつける
浪費とは、本当は必要ないのに気分に流されてお金を使ってしまうことです。金額の大きさは関係ありません。
私は以前、よく「自分へのご褒美」という名の浪費をくり返していました。仕事をがんばったから、給料日だから、先月ちょっと貯金できたから、などなど。
ただ買うという行為に満足し、何を買うかは関係なかったのです。欲しいものが見つからず、コンビニを何件もはしごしたりと、無駄な時間も過ごしました。
「自分をもてなす出費」というのは、こういった「自分へのご褒美」とは違います。
あなたがずっとやりたいと思っているけど、無駄遣いだと思ってできないことを考えてみてください。
今、それができるお金を持っているなら、使ってかまわないのです。
「もっと給料が上がってから」、「もっと貯金が増えてから」と思うかもしれませんが、お金を使うことに罪悪感を感じるクセは、お金持ちになっても直りません。
不思議なことに、自分にお金を使えない人ほど「誰かのために」、「自分へのご褒美」という罪悪感を消してくれる言い訳があれば、どんどん浪費してしまうのです。
本当の満足感が得られる使い方をしよう
自分に使うお金について真剣に考えることは、無駄遣いに気づけるチャンスでもあります。
お金を使いたいと思ったら、例え少額であっても「浪費か、そうでないか」を考えるようにしてみてください。本当は浪費なのに、罪悪感を消す言い訳を探すのはもうやめましょう。
自分への「もてなし上手」になれれば、節約のモチベーションも上がりますよ。(執筆者:ヒトミ ・ クバーナ)