トランプ氏の大統領勝利以後、上昇を続ける国内外のマーケット。日米主力企業の決算も一段落し、需給面も改善傾向です。
直近の相場を受け、投資商品の購入を考えている方も多いのではないでしょうか。
今号では
と題し、投信選びのコツと基礎知識について考え方をシェアさせて頂ければと思います。
投信選びは「中身」が大事
投資信託選びで最も重要なことは、ポートフォリオに注目することです。
・ どの国の通貨で建てているのか
これらを隈無く確認することが非常に重要なのです。
債券は債券でも、国債と社債では性質が異なります。仮に、国債に投資したとしても、そのデュレーション(ざっくり解説すると年限)如何で、債券単価の変動リスクも異なります。
即ち、投信選びにおいてはその商品の「中身」が最も重要。投資資産とそのバランスについては最低限確認しておく必要があるのです。
純資産は豊富かどうか
個人投資家に人気を博す毎月分配型投資信託。基本的に分配金はファンドの純資産から支払われます。
即ち、人気のないファンド、資産が集まらないファンドは分配金原資が少ないこととイコールなのです。
相場が下落トレンド、かつ、元々純資産の少ないファンドであれば、分配金が減額になることもしばしばです。
また、株式をメインに運用するファンドにおいても純資産は重要です。純資産の少ないファンドでは、リターンを求める為に、純資産の大部分を運用に回します。
手元にキャッシュを確保
資産が潤沢なファンドでは余裕を持った運用が出来る。つまり、手元にキャッシュポジションを確保しながら運用すること出来るのです。
手元にキャッシュがあれば、安いタイミングで再び買い注文を入れることが出来ます。ファンドの種類に関わらず純資産は非常に重要です。必ず確認するようにしましょう。
コスト確認も入念に
投資信託の購入時には、様々なコストが発生します。
・ 信託報酬
・ 信託財産留保額
については最低限確認する必要があります。
大手証券が設定するファンドであれば、買付手数料が3%を超えることも多々有ります。一概に、手数料が高いから悪いかと言えば、その限りではありません。
低コストなファンドを選ぼうとすると、どうしても種類が限られます。本当に魅力的であれば、手数料が高くても投資すべきでしょう。
その際には、買付手数料と信託報酬の総額を必ず確認することが重要。投信購入に際しては、コスト意識を持つことが大切なのです。(執筆者:徳田 陽太)