ETCカードと車載器を導入している方、クレジットカードのポイント還元だけで満足していませんか?
ETCマイレージサービスに加入していますか? 道路公社が運営している、無料のサービスです。
ETCマイレージサービスに加入すると、通行料金の支払額に応じて走行マイレージポイントがもらえます。
このポイントは、還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金の支払いに使えるんですよ。
そして還元額が付与された後の高速道路の利用には、還元額から優先的に支払われるため、使いそびれることがないのも魅力です。
ETCマイレージサービスのデメリット
先にデメリットをお伝えします。
道路事業者ごとにマイレージポイントの付与率や設定に違いがあり、それを説明するサイトも違うため、全貌を理解しようとすると、ものすごくややこしそうです。わかりにくいです。
関門トンネル、首都高速など一部の高速道路、一部の一般有料道路は割引対象から除外されます。
事業エリアごとに設定されているので、下記のリンクを参照してください。
参考リンク
・ NEXCO東日本 → ドラぷら
・ NEXCO中日本 → ETC割引について
・ NEXCO西日本 → ETCで走ろう会
・ 本州四国連絡高速道路株式会社 → ETCマイレージサービス
おつかれさまでした。なにかとややこしそうな雰囲気がお分かりいただけたかと思います。
しかし、デメリットはこの「わかりにくそう、ややこしそう」なイメージだけだと断言してもいいと思います。
次はこのサービスのメリットをご紹介しましょう。
ETCマイレージサービスのメリット
登録や年会費などがなく、高速道路などでETCを利用する車が対象です。
インターネットで登録が完了したら、その時点から走行カウント開始されるという対応の速さです。
加入することで、通行料金に応じたマイレージポイントが加算されていきますが、加えてETC利用回数に応じた「平日朝夕割引」が適用されます。
平日(祝日を除く月~金)の対象の高速道路を利用するなら、このサービス時間帯に適用されるように行程をちょっと工夫するだけで、無料通行の権利が発生しますよ。
適用時間帯
夕 17~20時(祝日を除く)
ご利用回数に応じ還元額(無料通行分)が付きます。※適用は最大100km相当分まで
1日~末日までの割引対象となる利用回数に応じて還元、割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分に適用します。
たとえば、NEXCO東日本管轄では…
10回以上 通行料金のうち最大100km相当分を約50%分還元
※関門トンネル、首都高速など一部の高速道路、一般有料道路は除外されます。
※適用道路や管弦楽は事業エリアごとに設定が違いますので、後述のリンクを参照してください。
利用料金は、通常料金として請求され、還元分は、利用の翌月20日に「還元額」=無料通行分として加算されます。
走行マイレージポイントは「自動還元」を設定して付与漏れを防ぐ
「平日朝夕割引」の利用特典(無料通行に充当される還元)は、上記のように自動付与されますが、通行料金に付くETCマイレージポイントは自動付与はされません。
しかも、ポイントが付いた年度(4月~翌3月)の翌年度末までという有効期限があります。
しかし、ポイントを無料走行額に交換すると、これは有効期限がないんです。つまり交換しないとせっかく登録してポイントをもらうだけでは意味がないということですね。
おすすめなのが「自動還元サービス」
そこでおすすめするのが、走行マイレージポイントの「自動還元サービス」です。
自動還元サービスとは、自動還元の単位にあたる所定のポイント数が貯まった時点で自動的に走行ポイントを還元額に交換するサービスで、公式サイトのマイページから設定できます。
これを設定しないと、交換する手続きを都度ネットで申請しなければなりません。めんどくさいですよね。
登録に必要な情報はこれ! ETCカードと車載器
インターネット登録はETCマイレージサービス公式サイトから
必要事項
・ お名前
・ 生年月日
・ ご住所
・ 電話番号
・ ETCカード番号及び有効期限
・ 車両番号(ナンバープレートの4桁)
・ 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」や、車載器本体のラベルや音声機能で確認できます。
注意点
ETC車載器が付いた中古車を購入した場合は、前所有者による登録が残っている可能性があります。
その場合、登録時に「同一車載器管理番号が既に登録されています。」とのエラーメッセージが表示されます。
利用できないわけではなく、手続きをすれば使えますので、ETCマイレージサービス事務局まで電話で問い合わせましょう。
高速道路を利用し、さらに平日だったら「平日朝夕割引」対象の時間帯に合わせることで確実にお得になるサービスなのです。
5回の利用は往復で2.5回の利用ですから、対象の高速道路を3回以上走行する方は、ぜひ無料走行の特典をゲットしてくださいね。(執筆者:酒井 菫)