三大疾病とはどんな病気を言うのでしょうか?
三大疾病とは、
急性心筋梗塞
脳卒中
を言います。
これらは日本人の死亡原因の約4割を占めるものです(厚生労働省平成27年人口動態統計)。
治療期間については、がんや急性心筋梗塞は平均20日ほどと言われていますが脳血管疾患については平均90日の入院日数を超える場合があり、長期化が懸念されます(厚生労働省平成26年患者調査)。
よく見られる一般的な支払い条件とは?
三大疾病の支払対象となる場合は、それぞれ所定の条件があります。
がんの場合は、医師によりがん(悪性新生物)と診断確定された場合です。
急性心筋梗塞は、医師により診断確定された日から60日間以上の労働制限を必要とする状態が続いたときです。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、医師により診断確定された日から60日以上の言語障害、運動失調、まひ等の他覚的な神経学的後遺症および労働制限を必要とする状態が続いたときです。
ご存知でしたか? 厳しい支払い条件
先に述べたようにがんの場合は、悪性新生物のがんと診断確定される場合には支払対象となりますが、上皮内がんは支払対象ではない場合がほとんどです。
また急性心筋梗塞の場合は、60日以上の労働制限という条件があります。
短い方では1週間とか2週間入院後、自宅療養して約1か月で仕事に復帰するということもあります。
その場合には一銭も保険金は支払われません。また狭心症などの他の心疾患では支払対象外の場合もあります。
脳卒中の場合も急性心筋梗塞と同じく、60日以上という縛りがありますので60日以内に仕事に復帰しても保険は全くおりません。
また脳卒中では脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3疾病しか保険がおりませんので他の脳血管疾患たとえば脳内出血などは保険がおりないことがあります。
保険料免除の適用にも条件があります
三大疾病になったときには、以降の保険料は不要になる保険料免除特約があります。
つけておくと保険料負担という面からは安心ですが、保険会社によっては適用条件に違いがあります。
たとえばがんと診断確定されても上皮内がんは対象外です。
また急性心筋梗塞や脳卒中の場合は20日以上の入院や手術、60日以上の労働制限などの条件がありますので加入する際には必ずチェックしましょう。
三大疾病保障一時金は、保険会社によって支払い条件に大きな違いがありますので、加入する際にはぜひ確認しておきたいものです。(執筆者:和田修三)