【アメリカファースト】 ついにトランプ氏が大統領に就任
【都民ファースト】 東京大改革を掲げた小池都政
トランプ大統領と小池東京都知事。今このふたりがマスコミに取り上げられない日はありません。
ふたりにスポットライトが当たり過ぎていないでしょうか? もっと大事なニュースがないでしょうか?
大切なことをする場合 多方面から物事を観察して決断する必要があります。
一生に一回しかないかもしれない自宅の購入
大事なことといえば、一生に一回かも知れない自宅の購入。
自宅を購入することにのみに目がいきがちです。大切なことを忘れがちです。
購入する費用だけでなく、購入後に目に見えない多額のお金が必要になります。
まず住宅ローンを借入して自宅を購入すると多額の期間利息金額が必要になります。
住宅ローンの借入金額
3,000万円 期間20年 金利1% 全期間固定型の場合
20年間の総返済金額 → 元金+利息3,311万2,390円
期間30年にすると
30年間の総返済金額 → 元金+利息3,473万7,068円
現金で購入すると必要ない上記の期間利息金額が必要になります。
マイナス金利政策時代の低金利、金利1.0%でも30年かけて元本(3,000万円)を返済すると、なんと期間利息総額473万円(期間30年)も必要になります。
金利2%、3%であれば、もっと多くの期間利息が必要になります。上記の金額は目に見えない金額です。賃貸生活では必要ない費用です。
毎月の返済金額の内訳は元本返済金額と利息金額の合計金額です。
不動産業者の家賃並みの支払いで購入できますというキャッチフレーズを鵜呑みにしてしまうと、毎月の返済金額の中に含まれている利息金額が目に見えなくなります。
マンションは毎月、管理費や修繕積立金も 戸建てはメンテナンス費用も必要
マンションであれば、毎月、管理費、修繕積立金が必要になります。
一戸建てでも5年、10年ごとに屋根、外壁のメンテナンスが必要になります。
マンション、一戸建て等不動産を所有すると毎年固定資産税が必要になります。
平均的な80㎡前後のマンション(郊外型)の場合
あくまでも目安ですが、平均的な80㎡前後のマンション(郊外型)の場合
毎月の修繕積立金 8,000円前後
固定資産税 10万円~15万円
修繕積立金 8,000円 × 12 = 9.6万円(年間修繕積立金合計)
固定資産税 15万円
年間合計金額 42.6万円
30年間の合計金額 1,278万円
マンションを購入して30年間住み続けると、マンションの維持、管理費になんと約1,300万円必要になります。
30年経過しても、住み続ける限り毎年 42.6万円必要になります。
一戸建ての場合でも…
一戸建てでもほぼ同等の金額が必要になります。固定資産税はマンションより高くなります。
「屋根の補修・塗装」、「外壁の補修・塗装」、「ベランダの補修」等の費用が必要になります。
10年~15年の周期で上記メンテナンス費用が必要になります。
マンションの場合は修繕積立金が毎月強制的に積立されるため、計画的にメンテナンスが出来ます。
一戸建ての場合、マンションのように将来のメンテナンス費用を積み立てるという認識が低いため、不具合が発生しても先延ばしするケースが多いです。
マンション同様に定期的にメンテナンスしないと資産価値の維持はできません。
一戸建ての修繕積み立てサービスも登場している
最近は、一戸建て住宅の所有者に向けた修繕積立サービスを実施する住宅メーカーも登場しています。
口座振替で積み立てることができ、5%のボーナスポイントが付くサービスもあります。
上記のメンテナンス費用はあくまでも、マンションの建物本体、一戸建ての建物本体のみの費用です。
リフォームは建物内部にも必要
まだ必要なお金があります。建物内部のリフォーム費用です。30年間の間に300万円~500万円は必要になります。
内訳は以下の内容です。
・ 壁紙、床フローリング、畳、ふすま等のリフォーム費用
・ エアコン、ガス給湯器、照明器具等の交換費用
建物本体のメンテナンス費用 1,278万円
建物内部のリフォーム費用 500万円
合計金額 2,251万円
上記のように、3,000万円の自宅全額住宅ローンを借入して購入すると自宅の購入価格以外に、30年間の総額で約2,300万円必要になります。
賃貸生活では必要のない費用です。
最後に
私も最初に購入した時は、上記のお金はぜんぜん目に見えていませんでした。今になって見えているお金になりました。
これから自宅を購入する皆様 上記金額が必要になる事をしっかり見てください。
多額のお金が必要になる事を覚悟して購入すべきです。
賃貸生活の方が良かったと後悔しないために、決して住宅購入ファーストにならないようにセカンド部分の購入後のお金をしっかりと見て購入を決断するのが得策です。(執筆者:中井 泰男)