死亡保障がついていて、入院・通院給付金ももらえる保険に加入したのに、いざ病気になって入院したら「病気の場合は出ません」と言われた経験はありませんか?
医療保険に加入したつもりが、傷害保険に加入していた場合、そのような事態になってしまいます。
今回は、間違いやすい医療保険と傷害保険についてご紹介します。
その保険は医療保険?傷害保険?
最近、ネットやテレビで見かける保険には、ペットネームと呼ばれる愛称がついているので、商品名だけを聞いただけでは医療保険なのか傷害保険なのか分からないものがたくさんあります。
とくに傷害保険は医療保険よりも保険料が安いので、保険料ばかりに気を取られていると、医療保険に入りたかったのに傷害保険に加入してしまうケースもあるのです。
医療保険と傷害保険はここが違う
医療保険と傷害保険は、似ていますが内容が全く違います。
医療保険は、病気やケガをしたときに死亡保険金や入院給付金を支払ってもらえる保険です。
対して、傷害保険はケガのみが支払い対象となり、病気による死亡、入院、通院は支払い対象外になります。
そのため、万一のときの死亡や入院に備えたいときは、医療保険に加入する必要があります。
保険に加入するときは、保険金額や保険料ばかりではなく、何をカバーしてくれる保険なのかをしっかり確認したうえで加入するようにしてください。
傷害保険のすごいところ
病気のときに支払ってもらえないなら、傷害保険ってあまり使えない…と思われたかもしれませんが、傷害保険ならではの利点があります。
医療保険など一般的な生命保険は年齢や性別によって保険料が変わりますが、傷害保険は年齢や性別で変わることがありません。
そして、医療保険の通院給付金は入院後の通院についてカバーするものがほとんどですが、傷害保険の通院給付金は、入院をしなくても支払ってもらえるものが多いのです。
傷害保険は医療保険の上乗せとして加入するのが有効的で、子どもやお年寄り、スポーツをしている方など、ケガをする機会が多い方におすすめです。
まとめ
似ているようで全く違う医療保険と傷害保険。
加入するときは、保険金額や保険料だけを見るのではなく、何に対して支払われるのか忘れずチェックしましょう。
すでに加入している保険も約款や保険証券を見れば、何に対して支払われるのか確認することをおすすめします。(執筆者:垣内 結以)