「手入れをすることが難しい」
このようなことに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今は昔とは違い、「親世代と同居して、一つの地域から出ずに、ずっとそこでお墓を守っていく」という考え方は少なくなってきました。
そのため、「先祖代々のお墓が遠くにあってなかなか行けない」と悩む人もおおくなってきたのではないでしょうか。
そんな人におすすめのサービスがあります。それが、「墓石の管理代行サービス」です。
大きく分けて2通り、墓石の管理代行サービス
墓石の管理代行サービスは、大きくわけて2つあります。墓石の管理をするものと、墓参りを代行するものです。
前者の場合、基本的には、お墓やその周りをきれいに掃除し、整えるものを言います。
外にあるお墓の場合は、落ち葉などで汚れやすく、まったく手を入れないとかなり荒れ果ててしまうことも。
しかしこのようなサービスを使えば、きれいに掃除をしてもらえます。金額は年間で1万円前後といったところでしょう。
お墓参りを代行してくれるサービスも
後者の方は、花を供えたり、お供え物をおいたり(現在は腐敗の原因となるということで、果物などは置かないように指導しているお寺もあります)、お線香をあげたり、といったものです。
家族が行けない代わりに、業者がお参りをしてくれるわけです。これも業者によって値段が異なりますが、月に1万円前後が相場でしょう。
また、「墓石の掃除」と「墓参り」を両方とも一緒にやる、というケースもあります。
あくまで体感的なものではありますが、「両方とも一緒にやる」といったプランを提供しているところの方が多いように感じます。
また、どちらかを中心にやっている業者でも、オプションとしてもう片方のサービスをつけられるようになっているところが大半です。
代行サービスをどのように考えるか
この「代行サービス」に関しては、強い拒否感を覚える人もいるかもしれません。
大切な先祖を弔うことを人任せにするのは心苦しいのは、理解できる心境です。
ただ、誰もお参りに来ずにどんどんお墓が荒れてしまったり、また逆にお墓参りをするために飛行機で毎月1回帰ってきたりする、というのはなかなか大変でしょう。
弔いに大切なのは、その人を悼み、思い出し、思い出を慈しむことです。
自分はなかなか足を運べない、しかし手入れはしたいということであれば、これらのサービスを頼むのもよいでしょう。それは決して親不孝や先祖不孝なことではありません。
ちなみに現在は、お寺が主導しているものもあります。
菩提寺がこのようなサービスをやっているのであれば、それを使うのがよいでしょう。(執筆者:鍋谷 萌子)