はじめに
個人事業主になり、丸3年が経過しました。
昔から起業願望があり、20代の頃はWEBカウンセリングの事業でホームページを開設しましたが、まったくの成果なし…。
10年後、FP事業で起業する際は、個人事業主として経験を積みながら、その事業が市場に合っているのかを確認してからステップアップしていこうと試みました。
事業が安定するまでは、会社勤めと個人事業とのWワーク。それが私の「週末起業」のはじまりでした。(3年目には個人事業が安定しWワークを卒業。4年目となる来年はついに株式会社を設立する予定です!)
≪週末起業とは≫
週末や退勤後の空いた時間を利用して自分の望む事業を始めること。
自らが起業したことで、多くの起業家(特に女性起業家)の方々と接する機会が増えました。
実感することは「週末起業は特に女性に向いている!」ということ。
バイタリティーがあり、社交性の高い女性にとって会社でのお仕事だけでは物足りないと感じている方が多いのです。
趣味や経験を活かした週末起業で、収入だけでなく充実感が得られると、多くの女性が起業しております。
事例紹介
Kさん(30代女性)
会社勤めをしながら、アクセサリーを作成しネット販売。
自らが作った商品を販売するだけでなく、アクセサリー作りの楽しさを広めたいと「アクセサリー教室」を週末で開催。
自分の好きなデザインで作りたいという女性や、奥様や彼女のプレゼントにと男性の方まで、多くの方に参加してもらい、とても嬉しいと仰っていました。
週末起業により収入が増えるだけでなく、お客様と接することでの充実感を得ることができたそうです。
Aさん(40代女性)
週末や空いた時間をつかい翻訳業を営む子育て中のAさん。
ずっと英語(翻訳)を使ったお仕事を希望されていたそうですが納期に追われる業務が多く、家事や育児との両立は難しいと断念。
そんなとき、大学時代のご友人から翻訳のお願いがあり、納期も長めだった為、引き受けたことから、「やはり翻訳のお仕事がしたい!」と実感されたそうです。
そこで空いた時間を利用して、翻訳のお仕事を開始。
ご自身のHPだけでなく、フリーランスの方が利用しているサイトにも登録をしてお仕事を受注しているそうです。
自宅にいながら、自分のペースで仕事ができ、さらに社会とつながることが何よりの喜びだと仰っていました。
kさんもAさんも、ご自身のスキルや経験を活かすことができ、さらに収入を得ることができる週末起業に大変満足されていました。
では、週末起業にはどのようなメリットがあるのでしょうか? また、気をつけなくてはいけない点(デメリット)は?
週末起業のデメリット
メリットは皆さんイメージがつきやすいかと思いますが、デメリットは何でしょうか?
週末起業をすると、確かに自由な時間は少なくなります。
友人や同僚と飲みにいったり、家族と出かけたり、これまで自由に使えていた時間を事業に費やすわけですからまわりの理解も必要ですね。
また、事業のスケジュール管理や投資する資金のバランスも重要です。
あまりに事業に注力するあまり、働きすぎてしまう、自己資金を投資しすぎてしまう、など気をつけなくてはいけないことが多々あります。
何事もバランスが大切ですので、事業をスタートする前にご自身の性格やキャパシティー、ご家族の理解や協力などを事前に確認してから週末起業をスタートすることをお勧めしています。
(1)事業スケジュールの確認
いつ、どのぐらいの時間を事業に費やすか
(2)環境整備
ご自身の生活にかかわる人の理解や協力など
(3)事業計画
短中長期でのビジネスモデルを考える:特に資金面
何事もそうですが、スタートダッシュをすると後で息切れしてしまいます…
先ずは少しずつ初めてみて、長く、そして楽しみながら週末起業してみては如何でしょうか。
女性にとっての週末起業
なぜ女性が週末起業に向いているのか? それは、女性のライフスタイルは変化に富んでいるからです。
結婚や出産、子育て、親の介護など、長い人生の中でお仕事の仕方を変化させなくてはならないタイミングが多々あります。
ライフスタイルの変化だけでなく、20代、30代、40代、50代と女性の身体には変化が生じます。
ホルモンバランスや体調の変化でこれまでと同じようにお仕事ができない…といったことも。
そうした外的・内的なさまざまな変化を乗り越えなくてはいけないのです。そして、変化をチャンスに変えるきっかけが「週末起業」なのではないでしょうか。
おわりに
仕事は収入面だけでなく、楽しく、そして自分自身に充実感を与えてくれるものです。
自分のやりたい事、好きなことを仕事にすることで遣り甲斐を感じるとともに、さらにコミュニティも広がります。
私は、変化がマイナスのものではなく、自分の可能性を広げるプラスのものになって欲しいと常に思っています。週末起業をきっかけに、さらに輝き続ける女性が増えることを願っています。(執筆者:藤井 亜也)