

秋の長雨や台風の季節は、屋根に降る雨の多さを実感する時期です。その雨をためて庭の水やりに使える雨水タンクには、購入費などを助成する市区町村もあります。ただし、買った後に申し込んでも対象にならない市があります。姫路市の令和8年度の案内を例に、申し込む前に確かめたい点を紹介します。
店でタンクを買う直前に、市の案内を開いた40代の夫婦
「庭木の水やりも洗車も、ためた雨で済ませられないかな。」姫路市の戸建てに住む40代の夫婦は、近所で雨水タンクを置いた家を見かけてから、そう話すようになりました。水道の使用量のお知らせを見るたびに、庭と車に使う水が気になっていたのです。
休日に店で気に入ったタンクを見つけ、その場で買おうとした夫を止めたのは妻でした。市の案内を開くと、交付決定の通知が届いてから購入するよう書かれていたのです。先に買っていれば、助成の対象から外れるところでした。
助成の条件は自治体ごと。姫路市の要綱で見る対象と額と時期
雨の利用を後押しするのが、平成26年5月に施行された雨水の利用の推進に関する法律です。国民には自ら雨水の利用に努めるよう求め、地方公共団体には、雨水をためる施設の新設などへの助成に努めるよう定めています。国土交通省によると、雨水タンクなどへの助成制度は全国のおよそ300の地方公共団体にあり、金額や条件は自治体によって異なります。ここでは姫路市の案内と要綱から、確かめる点を抜き出します。

申し込みから受け取りまでの順番と、置いた後の手入れ
姫路市の手続きは、申請、交付決定の通知、購入と設置、完了報告、振り込みの順です。申請書と誓約書に設置前の写真を添えて申し込み、オンラインでも申請できます。土地や建物の持ち主と申請者が違うときは、前もって持ち主の承諾を得ておく決まりです。集合住宅なら、管理規約も先に確かめましょう。
見落としやすいのが、決定の後の期限です。姫路市の要綱は、交付決定から60日以内に設置し、工事の完了から30日以内に領収書の写しや設置後の写真を添えて報告するよう定めています。手作りや改造したタンクは対象外です。受付は先着順で、期限前に締め切ることもあります。
ためた水の使い道として、姫路市は庭の花木への散水や打ち水を挙げています。一方、国の基本方針は、雨水の利用のための施設で処理された雨水の水質について、通常は飲用に適さないとしています。飲み水にはせず、基本方針が挙げる集水面の落ち葉やタンクにたまった泥の清掃も続けましょう。
買いに行く前に、住んでいる市区町村の要綱を開く
雨水タンクの助成は自治体ごとの制度で、金額も条件も違います。まずは住んでいる市区町村に制度があるかを調べ、要綱で対象と額と申請の時期を確かめましょう。姫路市のように、交付決定の後に買う決まりの市もあります。買う時期は要綱の順番に合わせ、置いた後の清掃と点検の段取りも決めておくと安心です。
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