

秋は新しいモデルが出る家電が多く、前のモデルが型落ちとして値下がりしやすい時期です。ただ、安さだけで選ぶと、あとで修理を頼むときに困ることがあります。カタログなどに表示される部品の保有期間は、購入日ではなく製造を打ち切った時点から数えるためです。買う前に、部品の保有期間と保証書と値札の3つを確かめておきましょう。
冷えが弱った冷蔵庫の買い替えで、型落ちを勧められた40代の夫婦
「値引きはうれしいけれど、型落ちって、壊れたときにちゃんと直してもらえるのかな」
そう話すのは、冷蔵庫の冷えが弱くなって売り場を訪れた、共働きの40代の夫婦です。店員に勧められたのは、新しいモデルが出て前のモデルになった冷蔵庫でした。値札には値引きの表示が並び、気持ちは傾きかけています。それでも、値段のほかに何を確かめればよいのかが分からず、決めきれずにいます。
迷ったときは、まず部品の保有期間、次に保証書、最後に値札の比べ方の順に確かめると判断しやすくなります。
取扱説明書とカタログに載る、補修用性能部品の保有期間
最初に見たいのが、修理に使う部品の保有期間です。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)の製造業表示規約では、規約に参加するメーカーなどが、製品の機能を維持するために必要な補修用性能部品の保有期間を、取扱説明書や、原則としてカタログにも表示することになっています。同協議会の表示例は、製造打切後に何年保有しているかを示す書き方です。

型落ちの中には、すでに製造を打ち切った製品もあります。その場合は買った時点で保有期間の一部が過ぎているため、製造を打ち切った時期を店やメーカーに尋ねておくと安心です。表示されるのは、あくまで部品を保有する期間です。
展示品の保証書と値札は、その場で店に尋ねる
見落としやすいのが、展示品の保証書です。家電公取協の小売業表示規約では、規約に参加する販売店は展示品である旨を表示し、保証書には原則として販売年月日と店名を記入して渡すことになっています。記入できないときは、それらを書いた証票を保証書に添えて渡すとされています。保証書が付くか、日付の欄に何が書かれるかを、買う前に聞いておきましょう。
値札に「メーカー希望小売価格」や「当店通常価格」と並んだ値引きがあれば、高い方が同じ製品の価格か、後継の新しいモデルの価格かを尋ねます。消費者庁の価格表示ガイドラインも、同一でない商品の価格と比べた値引きは、価格差に品質などの違いも反映されるため、安さを評価しにくいとしています。
安さの前に、部品と保証の数え始めをそろえて見る
型落ちかどうかより大切なのは、部品の保有期間がいつから数えられているかです。取扱説明書やカタログで年数を確かめ、製造を打ち切った時期を尋ね、保証書と値札の中身を見てから決めれば、安さに納得して選べます。分からない点は、買う前に店で聞いてみてください。
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