

秋の連休に兄弟で集まり、親が暮らした家を自分たちで片付けようと決めた人が最初につまずきやすいのが、古い冷蔵庫やテレビの出し方です。たんすと同じ粗大ごみの扱いだと思いがちですが、家電のうち4品目は家電リサイクル法で引き取りの仕組みと、負担する料金の種類が定められています。買った店が分からなくても、手放す道は用意されています。
父の家を兄と片付けることにした50代男性の誤算
「冷蔵庫も洗濯機も、市のごみの日に出せば片付くと思っていたんです」。父が亡くなり、業者に頼まず兄と実家を片付けることにした50代の男性は、こう振り返ります。
どちらも古く、どの店で買ったのかを知る人はもういません。市の案内を開くと、この2つは粗大ごみでは受け付けていませんでした。兄弟はまず、何をどこへいくらで出すかを品目ごとに分けることにしました。
冷蔵庫やテレビなど4品目は、売った店か買い替え先が引き取る
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、家電リサイクル法の対象です。テレビはブラウン管式・液晶式・プラズマ式に加え、令和6年4月1日から有機EL式(電池を電源とするものや建物に組み込む設計のものを除く)も対象になりました。小売店に引き取りを依頼するときは、店ごとに異なる収集運搬料金と、メーカーごとに異なるリサイクル料金の2つを払い、テレビと冷蔵庫・冷凍庫は大きさでもリサイクル料金が変わります。
注意したいのが、店に引き取る義務がある場面です。その品を過去に売った店と、同じ種類の品を買い替えで売る店の2つで、店は家まで取りに行く決まりです。なお、買い替え先の店に引き取りを求める場合は、新しい製品を購入する時点で依頼する必要があります。
買った店が分からない家電は、市区町村の案内する方法で出すか、郵便局でリサイクル料金を振り込み、指定引取場所へ自分で持ち込む方法があります。指定引取場所へ自分で持ち込む場合、収集運搬料金はかかりませんが、郵便局・ゆうちょ銀行での払込みには所定の払込手数料がかかります。例えば大阪市は、この4品目を粗大ごみ収集の対象外としています。
パソコンと家具は、4品目と窓口が違う
パソコンは4品目に含まれず、資源有効利用促進法でメーカーに回収と再資源化が義務づけられています。PCリサイクルマークの付いた製品は新たな料金なしで出せますが、マークのない平成15年9月までに購入された製品は回収再資源化料金がかかります。
4品目とパソコン以外の小型の家電は、市区町村のルールに従います。たんすやソファーなどの大型家具も、市区町村の粗大ごみルールに従います。例えば横浜市は、一番長い辺が金属製品で30センチメートル以上、それ以外で50センチメートル以上のものを粗大ごみとして、事前申込みで有料収集しています。

出し先を決めてから、家電に手をかける
まだ使える家電を中古品として引き取ってもらう場合、店はこの法律に基づく収集運搬料金もリサイクル料金も請求できません。一方、家庭のごみの回収には市区町村の許可か委託が要り、許可を得ていない業者には渡さないよう環境省が呼びかけています。片付けを業者に頼むなら複数の見積もりを比べ、出し先に迷ったら市区町村の窓口に尋ねてみてください。
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