友人の紹介やキャンペーンで作って、使っていないクレカはありませんか。
そんなクレカは「断捨離」するのがおすすめです。
今回は、クレカの解約のメリットと合わせて注意点も紹介します。
クレカの解約は難しくない
クレカの解約は面倒というイメージがありますが、そんなことはありません。
ほとんどのクレカは電話一本で解約でき、しつこい引き留めもありません。
筆者もイオンカードを解約しましたが、ほとんどのイオンカードは会員サイトで解約手続きができます。
「解約受付」→「注意点を読み退会手続き」→「カード情報入力」→「アンケートに回答」→「解約完了」といった流れでした。
クレカ解約のメリット
クレジットカードの解約にはメリットがあります。
解約することで、様々なものが節約できスリム化され、リスクも減らせるからです。
年会費やカード枚数を節約でき、不正利用のリスクも減らせます。
増えすぎたクレカに悩んでいる人は、思い切って断捨離しましょう。
【メリット1】年会費を節約できる
≪画像元:楽天カード≫
年会費無料のクレカはともかく、使わないクレカの年会費を支払い続けるのは、非常にもったいないですよね。
特に、ゴールドカードやプラチナカードは支払う年会費の額も高額になります。
楽天カードが年会費無料な一方、楽天プレミアムカードは年会費1万1,000円、楽天ブラックカードの年会費は3万3,000円です。
見直しの結果そんなクレカを解約すれば、年会費分のお金を自由に使えます。
【メリット2】不正利用のリスクがなくなる
筆者がイオンカードの解約を決めたのも、イオンカードの不正利用が問題になったことでした。
使っていないとしても、カード番号や暗証番号を総当たりされて本当の情報にたどり着かれたら、困ってしまいます。
解約してしまえば、そんなリスクもありません。
【メリット3】新たなクレジットカードを作りやすくなる
≪画像元:JCB≫
新たなクレジットカードを作ろうとして、審査落ちすることは珍しくありません。
審査落ちの理由はいくつか考えられますが、「総与信枠」がオーバーしている可能性があります。
総与信枠はクレジットカードの利用限度額の合計で、これをオーバーしているとクレカの審査に落ちてしまいます。
どうしても欲しいクレカがある場合は、不要なクレカを解約して総与信枠に余裕を持たせるといいでしょう。
【メリット4】ローン審査で有利になる
≪画像元:ニッセン・クレジットサービス≫
人生で大きな買い物といえば、自動車やマイホームですよね。
これらを購入するのに現金一括払いは一般的ではなく、多くの人はローンを組むでしょう。
ローンには審査がありますが、その際にクレジットカードを多く持っていると借金リスクが高いと判断されてしまいます。
カードを解約しておけば、審査に有利になる可能性が高まります。
その際に、住宅ローン審査で退会手続き完了の通知書を求められることがありますので、解約ついでに請求しておいてください。
【メリット5】管理が楽になる
複数のクレカを利用していると、引き落とし日が異なることが多く、口座管理が大変です。
また、多くのクレカを持っていると、1枚くらい盗難・紛失の被害に遭っても気づかない可能性があります。
さらに、多くのクレカを収納している財布を落としてしまったら、全てのカード会社に利用停止の手続きをしなければなりません。
解約して財布のクレカを厳選すれば、上記のような煩わしさもなくなるでしょう。
クレカ解約の注意点
クレジットカードの解約はメリットばかりではありません。
損をすることもあれば、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるからです。
年会費は戻ってきませんし、引き落としができない可能性もあります。
解約の際は、注意点をしっかりと把握しましょう。
【注意点1】年会費・ポイントは戻ってこない
≪画像元:三井住友カード≫
クレカを解約しても、支払い済みの年会費やカード利用で貯まったポイントは戻ってきません。
年会費が発生するタイミングより前にクレカを解約すれば、年会費が発生しません。
ポイントについては、解約前に使い切るか他のポイントに移行するなどして、消滅を防ぎましょう。
【注意点2】解約手数料が発生する場合も
≪画像元:JCB≫
クレジットカードの解約は基本的に無料で行えますが、中には解約に手数料がかかるカードもあります。
例えばJCB CARD EXTAGEとJCB GOLD EXTAGEは、初回カード更新時に自動でJCB一般カード(またはJCBゴールド)へ切り替わります。
初回更新前に解約すると、「カード発行手数料」として2,200円かかってしまうのです。
【注意点3】ETCカード・家族カードも解約になる
クレジットカードを解約すると、それと紐づけられたETCカードや家族カードも解約となります。
ただ使えなくなるならいいのですが、ETCカードは特に注意してください。
解約したことを忘れて車載器に差しっぱなしのETCカードでゲートを通ろうとしても、通れません。
止められて渋滞や事故を引き起こす可能性があります。
【注意点4】カード搭載の電子マネーは使い切るか移行を
≪画像元:楽天カード≫
クレカに搭載されている電子マネーは、カードを解約してもそのまま旧カードで使えます。
とはいっても、使わないクレカの電子マネーをいつまでも持っているわけにもいきません。
基本的には、使い切ってしまうことをおすすめします。
Suica搭載のクレカは、チャージされた残高を駅のATM「ビューアルッテ」で払い戻すことが可能です。
また、楽天Edy搭載の楽天カードは、残高を新たな楽天カードに移行できます。
【注意点5】支払いカードに設定しているサービスへの変更手続きを忘れずに
≪画像元:auコマース&ライフ≫
ネットショッピングやサブスク、固定費の支払いやスマホ決済のチャージなどのサービスに使用しているクレカを解約する際には、より注意が必要です。
クレカを解約しただけで支払い方法を変更しないと、サービスの支払いが完了しないからです。
面倒でも1つずつサービスを確認して、支払い方法を変更してください。
【注意点6】解約直後のクレカ申込はリスクが高い
解約直後に、新たなクレカを申し込むのは避けた方がいいでしょう。
得に複数枚のクレカを一気に解約→一気に申込という流れは、ポイント目当てという印象を与え審査落ちのリスクが高まります。
リスクを避けるのであれば、解約と申込の間に余裕を持たせましょう。
【注意点7】返却が必要なクレカも
解約したクレカは、基本的に自分ではさみやシュレッダーなどで裁断して処分して構いません。
ただし、一部クレカは返却の必要があります。
例えば「イオンSuicaカード」は、カード退会届を請求してカードを同封の上で返送する必要があります。
使っていないクレカは積極的に見直しを
以下の条件に当てはまるクレカは、積極的に見直しをしましょう。
・1年以上使っていない
・年会費がかかる
・ポイント還元率が低い
・自分のライフスタイルと合わない(鉄道系クレカなど)
解約自体は簡単にできますが、それに伴う手続きが面倒だったり、損をしたりするかもしれません。
それを理解の上で解約しましょう。
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