飲食業界で働くビジネスパーソンの年収に対する不満や転職意向について、株式会社itkが実施した調査結果が明らかになりました。この調査は2024年12月12日から12月13日にかけて行われ、全国の飲食業界従事者90人を対象にオンラインで実施されました。
調査によると、約8割以上の回答者が現在の年収に不満を抱いていることが判明しました。この結果は、給与水準に対する課題が依然として根強いことを示しています。多くの人々が自身のスキルや労働に見合わない報酬を受け取っていると感じており、これがキャリア戦略や転職意向に影響を及ぼしていると考えられます。
年収の実態については、「~300万」が31.1%で最多、次いで「301~400万」が23.3%、「401~500万」が15.6%と、年収500万円以下に約7割が集中しています。一方で、「701万以上」の高所得層も12.2%存在し、年収水準が幅広く分布していることが示されています。
希望年収に関しては、「301~400万」「501~600万」「701万以上」がいずれも20%で並び、他の帯よりも多めの希望が集まっています。これらの結果から、回答者は現年収に比べた適度な上昇や、より大きな収入アップを望む層まで、広範なレンジで意欲を示していることがわかります。
さらに、年収を上げるために転職を考えているかという質問には、過半数(約57%)が「はい」と回答しました。
年収アップを目的に転職を検討する姿勢が明確にうかがえますが、「いいえ」とする約33%も存在し、現在の職場での昇給やキャリアアップを模索している可能性も考えられます。
この調査結果は、飲食業界における年収不満が転職意向を強めている現状を浮き彫りにしています。