au PAYカードはこれまでauカブコム証券のクレカ積立で1%還元でしたが、2024年12月決済分より0.5%に半減します。
年会費クレカで1%還元はなかなか優秀でしたが、残念ながら終了することになりました。
au PAYカードのクレカ積立改悪の詳細と、代わりのクレカ積立について紹介します。
au PAYカードのクレカ積立改悪の詳細
au PAYカードのクレカ積立は、12/6以降以下のように変更されます。
カードの種類 | 変更前 | 変更後 (12/6以降) |
au PAYカード | 1% | 0.5% |
au PAYゴールドカード | 1% | 1% |
12/6以降の決済分から0.5%還元となるため、積立指定日は来年1/6以降、ポイント付与は支払い月の月末頃となります。
au PAYゴールドカードのクレカ積立の還元率は、1%還元でこれまで通り変更はありません。
auカブコム証券は今後三菱UFJ銀行の完全子会社となるため、何か改悪がありそうだと言われていましたが、残念ながら本当に改悪してしまいました。
2025年2月以降は「三菱UFJ eスマート証券」に名称が変更されることも決まっており、混乱はしばらく続きそうです。
今au PAYカードでクレカ積立をしている人はどうするべき?
今au PAYカードでクレカ積立をしている人は、他の証券会社に乗り換えるべきか迷っている人も多いかと思います。
しかし、以下の2つの理由から、証券会社の乗り換えには慎重になったほうが良いでしょう。
新NISA口座の乗り換えは手間がかかる
auじぶん銀行の金利が下がる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
1. 新NISA口座の乗り換えは手間がかかる
今auカブコム証券で新NISA口座を開設している場合、他の証券会社に乗り換えるのはかなり手間がかかります。
auカブコム証券に限ったことではありませんが、新NISA口座の移管は書類を郵送して手続きが必要です。
移管先の証券会社に申し込み後は税務署の審査を受ける必要があり、手続きが完了するまでに1か月程度かかる場合もあります。
一般口座であればこういった手続きは必要ないのですが、新NISAでクレカ積立をしている人は、乗り換えに時間と手間がかかることも考慮しておきましょう。
2. auじぶん銀行の金利が下がる可能性がある
auじぶん銀行を利用している人は、auカブコム証券でクレカ積立をやめると、普通預金口座の金利が下がる可能性があります。
具体的には、以下の表をご覧ください。
条件 | 普通預金金利(年) |
通常金利 | 0.11% |
au PAY アプリと連携 | +0.05% |
au PAY カードの引落とし | +0.05% |
auマネーコネクト設定 | +0.10% |
最大 | 0.31% |
auじぶん銀行の普通預金口座は、auサービスと連携することで最大0.31%の高金利となります。
しかし、au PAYカードauの引き落としをauじぶん銀行に設定し、クレカ積立のみに利用している人は注意が必要です。
クレカ積立を辞めるとau PAYカードの引き落としされなくなり、金利が0.05%下がってしまうのです。
さらに、au PAYカードの引き落としがなくなると、auじぶん銀行のランクにも悪影響が出ます。
au PAYカードをクレカ積立以外でも使っている人は問題ありませんが、クレカ積立のみで金利とランクをキープしている人は、変更すると損する点に気をつけてください。
au PAYカード代わりになるクレカ積立2選
au経済圏やPontaポイントをメインで使っていない人は、他のクレカ積立に乗り換えるのも1つの方法です。
現時点で1%以上還元されるクレカと証券会社を紹介するので、乗り換え先の参考にしてください。
dカード×マネックス証券
dカードはマネックス証券のクレカ積立で、毎月5万円まで1.1%相当のdポイントが貯まります。
月5万円という制限はありますが、年会費無料クレカで1.1%還元はかなり優秀です。
積立額が月5万円を超えると段階的に還元率が下がり、5万円越~7万円以下なら0.6%、7万超~10万円以下なら0.2%となります。現時点で高いポイント還元を狙うなら、マネックス証券とdカードの組み合わせを狙いましょう。
三井住友カード ゴールド(NL)×SBI証券
三井住友カード ゴールド(NL)は、前年度に100万円以上の利用があれば、SBI証券のクレカ積立で最大10万円まで1%のVポイント付与を受けられます。
年会費が5,500円(税込)発生しますが、一度でも年間100万円以上使えば、翌年度以降は無料で持ち続けられます。
年間100万円以上使う人なら、大手のSBI証券に対応している三井住友カード ゴールド(NL)がおすすめです。
ポイントを気にせずクレカ積立を続けよう
クレカ積立は一時期の顧客争奪合戦が落ち着き、最近は還元率が続々と下がる傾向にあります。
今後、他のクレカ積立の還元率もどうなるかはわかりません。
そのため、どのクレカ積立を利用するにしても、ポイントはおまけだと思って黙々と積立を続けたほうが将来的に有利です。
自分に合うクレカ積立で、自分の将来のための資産形成を続けましょう。
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