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交通系ICは、ここのところ変革の時を迎えています。
クレカのタッチ決済がライバルとして浮上する一方、システムやサービスが多少古くなっている交通系ICもあります。
JR西日本の交通系IC「SMART ICOCA」は、後者かもしれません。
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「SMART ICOCA」はキャッシュレスでチャージ可能な交通系IC
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≪画像元:JR西日本≫
「SMART ICOCA」は通常のICOCAカードと異なり、現金がなくてもチャージ可能なカードです。
紛失しても再発行が可能、WEBで利用履歴・ポイント履歴を確認できます。
「SMART ICOCA」の新規発売が12/12に終了
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≪画像元:JR西日本≫
そんなSMART ICOCAですが、2024年12月12日申込分をもって新規発売を終了します。
「J-WESTカードオンライン入会サービス」によるSMART ICOCAの申込は、2024年8月28日をもってすでに終了しました。
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≪画像元:エディオン≫
オンラインでは2024年12月12日申込分をもって、「SMART ICOCA入会申込書」「J-WESTカード入会申込書」では2024年12月12日到着分をもって新規申込が終了します。
オンライン入会には、運転免許証が必要です。
12月13日以降に入会申込書が到着しても発売せず、その旨の連絡や申込書などの返送もありませんので、注意してください。
SMART ICOCAの購入にはクレカが必要
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≪画像元:JR西日本≫
SMART ICOCAの購入には、本人名義のクレジットカードが必要です。
購入には初回チャージ1,500円とデポジット(カード返却時に返金)500円の合計2,000円が必要で、カードから引き落とされます。
J-WESTカード、Visa、Mastercard、JCB、ダイナース、アメックスなど、ほとんどのクレジットカードで購入可能です。
本人名義のクレジットカードに限られ、海外発行のクレカやデビットカード、プリカなど一部申し込めないカードがあります。
この様なシステムの都合上、本人名義のクレカを基本的に持てない小学生・中学生・高校生の通学定期券をSMART ICOCAに搭載することができません。
会員はSMART ICOCAのサービスをこれまで通り利用可能
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≪画像元:JR西日本≫
終了するのはSMART ICOCAの新規申込のみで、それ以外のサービスはこれまで通り利用可能です。
SMART ICOCAを持っていれば、2024年12月13日以降もSMART ICOCA定期券を購入、ICOCA定期券・磁気定期券からも変更(移し替え)できます。
ただし、ICOCA定期券にチャージされたカードの残額は、「SMART ICOCA定期券」に移し替えできません。
2026年度中に、SMART ICOCAへのクイックチャージ(クレジットカードによるチャージ)など一部サービスを終了する予定で、今後は段階的にサービスを縮小・終了するのでしょう。
後継は「モバイルICOCA」!
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≪画像元:JR西日本≫
終わりゆくSMART ICOCA、その後継はもちろん「モバイルICOCA」です。
これまでSMART ICOCAの専売特許であったキャッシュレスのチャージが、モバイルICOCAでもできるようになりました。
J-WESTカードとの相性もモバイルICOCAの方がよく、高還元です。
モバイルICOCAにはスマホが必須
上位互換ともいえるモバイルICOCAで全てが完結しそうな勢いですが、そうはいきません。
まず、モバイルICOCAにはスマートフォンが必須です。
iPhoneの場合は「Apple PayのICOCA」ですが、いずれにせよスマホが必須となります。
ガラケーでは利用できません。
モバイルICOCAはEX予約専用ICカードとの併用不可
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≪画像元:JR西日本≫
また、モバイルICOCAは「EX予約専用ICカード」との併用ができません。
新幹線に乗車する駅の在来線改札口から入場する場合、新幹線乗換改札機にEX-ICカードと交通系ICカード(SMART ICOCAなど)を2枚重ねてタッチして入場します。
新幹線乗換改札口から在来線改札口に出場する場合も、新幹線乗換改札機にEX-ICカードとSMART ICOCAなどを2枚重ねてタッチして出場します。
ただしこれができる交通系ICは物理カードのみで、モバイルICOCAなど携帯情報端末を新幹線改札機に重ねて利用することはできません。
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≪画像元:JR西日本≫
モバイルICOCAとEX-ICを併用したければ、「EX予約」のサイトかアプリから、モバイルICOCAなどの情報を登録すると、EX-ICがなくてもスマホ1台で利用できます。
ただし、出張の都度会社からEX-ICカードを貸与されている人などは、この方法を利用できません。
SMART ICOCAの解約方法は書類のみ
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≪画像元:JR西日本≫
新規申込終了やモバイルICOCAの隆盛を機に、SMART ICOCAの解約を検討している人もいるでしょう。
SMART ICOCAの解約には、ネットか電話で請求した「SMART ICOCA払戻申込書」を返送する必要があります。
駅では解約を受け付けていません(定期券部分のみの払戻は、ICOCAエリア内の駅のみどりの窓口で可能)。
書類を郵便局の窓口で出せばOKで、SMART ICOCAカードは自身で破棄しましょう。
SMART ICOCAの残高はどうする?
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≪画像元:JR西日本≫
解約したSMART ICOCAを破棄する前に、残高を使い切りましょう。
iPhoneなどの「Apple PayのICOCA」にSMART ICOCAを取り込む場合、解約の手続きは必要なく、チャージ残額とデポジット(500円)がApple PayのICOCAのチャージ残額に反映されます。
Android端末の「モバイルICOCA」ではSMART ICOCAなどを取り込めませんので、やはりSMART ICOCAカードの残高を使い切ってください。
SMART ICOCAの残高は払い戻される見込み
SMART ICOCAの残高は使い切るのがベストですが、使い切れなくても心配はいりません。
過去の前払式支払手段のサービス終了時には、残高が払い戻されているからです。
ただし、SMART ICOCAのカードが手元にないとどうしようもないので、しっかりと確保しておきましょう。
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