先週は、連休明けのスタートとなり、その後は米国大統領選挙が最大のイベントで、相場も大統領選挙の結果次第といった様子でした。
共和党のトランプ氏と民主党のハリス氏の支持率が拮抗していて、結果判明に時間がかかる可能性があるとの見方もありましたが、結局、トランプ氏優勢と出ると株価は大きく上昇し、ご祝儀相場となりました。
日本のマーケットも上昇基調へと動き出しましたが、為替相場が円高となっており、寄付が高く陰線が木曜金曜と出て上値が重く週末入りしています。
トランプ氏が大統領ということで、前回の大領領時代のマーケットの動きを思い出されている方も多くいらっしゃると思います。
トランプ氏の発言(当時Twitter)で、株価は大きく動き、振り回された投資家も多かったと記憶しています。
今回のトランプ大統領となった時の発言はどれくらい影響があるのか、まだわかりませんが、投資家が振り回されるということのないように、しっかりチャートのトレンドを確認していきたいと思います。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、波打ちしながら上向きで推移し、株価も5日線の上で週末入りしています。
25日線は、上向きで推移し、5日線が25日線を越えました。
75日線は、下向きで推移し、5日線25日線と乖離を広げています。
この75日線が上向きに変化すると本格的な上昇トレンドとなります。
並び順は、5日25日75日で、安定上昇となっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万8457円処を推移しています。
トレンドライン
10月15日16日の窓埋め3万9910円が意識されるところです。
レンジ幅では、上が3万9900円処で、下が3万7600円処となっています。
斜めのラインとしては7月11日から10月15日の高値を引いたラインが意識され、下は9月11日と10月25日の安値を引いたラインが意識されています。
このラインは三角持ち合いになっていて、そろそろどちらかに放れるかがわかる日柄ですので、確認していきましょう。
一目均衡表
遅行線に弱さが出ていた週明けですが、強気へと戻し、上向きとなっています。
基準線と転換線の位置は弱気ですが、5営業日には入れ替わる可能性がある為、三役好転となっていけるのか注目です。
しばらく雲のねじれはなく、雲の上を株価が推移しているうちは強気シグナル継続です。
ボリンジャーバンド
バンドが非常に狭く収縮していて、バンドも波打ちしていて、BOXトレンドを示唆しています。
BOXを離れるときに株価が大きく動きますので、ボリンジャーバンドの変化に注意していきましょう。
値幅は、-1σから+2σでのBOXとなっています。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから上へ向かっていたところ、途中に下向きに変化しましたが、その後は順調に上へと推移し、買われすぎゾーンまで到達して週末入りしています。
ここから上昇の勢いが増すのか、それとも売られてしまうのか、買われすぎゾーンを下向きで割った時には気を付けましょう。
MACD
0ライン付近で横ばう動きを見せ、そこから株価は上昇へと向かい、MACDも0ラインを越え好転しています。
ヒストグラムも好転しています。
次回、満月は11月17日、新月は12月1日です。
総合判断
パラボリックは好転し、移動平均線も強気のシグナルを出していますが、BOXから脱していないので、引き続きBOX継続となっています。
BOXでの建玉を再度見直していきましょう。
年末に向け、大きなイベントは解消しましたが、日本独自では日銀政策決定会合が12月に行われ、その時に利上げがあるのかどうかという部分が、今後のマーケットに織り込まれてくるところかと思います。
米国大統領選挙ではトランプ氏が当選し、トランプ銘柄が盛り上がりを見せていますが、米国、そして世界経済が回復していけるのか、興味深く見守っていきたいと思います。