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スーパーでお得な三菱UFJカード、欠点をカバーして使いこなそう


三菱UFJカードは一部スーパーで15%の高い還元率を提供することで人気を博していますが、最大限に利用するには工夫が必要です。スーパーや特定店舗での会計では最大15%、基本でも5.5%の還元が得られますが、還元率の上限や条件が複雑です。各種ポイントアップ条件を満たすためには、カードのブランド(JCB、VISA、Mastercard)選びが重要で、アメックスは対象店が少ないためおすすめしません。また、家族カードを活用することで、還元額の制限をクリアする方法もあります。ただし、ポイントの付与方法はやや複雑で短期的な高額ポイントは期待できないことから、特定の店舗に集中して使用することが効果的です。ポイントの交換においては「グローバルポイント」の制約があり、うまく利用しないと実際の還元率が公表より低くなる場合があります。

スーパーでお得な三菱UFJカード、欠点をカバーして使いこなそう

三菱UFJカードは、一部のスーパー等で最大15%還元、基本部分だけでも5.5%還元となり、利便性が大きく向上しました。

2024年8月から、オーケー、オオゼキ、東武ストア等の店舗がポイントアップ対象となったものです。回転寿司からもくら寿司、スシローが加わりました。

それまでは、「セブン-イレブン」「ローソン」「松屋」等一部の店舗だけで大型還元があるカードであり、ライバル・三井住友カードの還元店舗数に水をあけられていたのです。

三井住友カードにはない「スーパー」が主戦場になった三菱UFJカードですが、なかなか使いこなしの難しい1枚でもあります。

なお、本記事において5.5%を超えるポイントアップ手段はできる限り簡略化したため、すべて載せてはいません。


三菱UFJカードをスーパー等で大型還元にする

スーパー等の特約店で最大15.0%還元になる三菱UFJカードですが、まずは5.5%還元を確実に取りたいものです。

5.5%までは、還元の上限がありません。

5.5%還元を超える部分(最大9.5%)については、3か月間ごとに決済金額2万9,000円までという制限があります。

アメックスはポイントアップ対象店舗が少ない

三菱UFJカードにはアメックスブランドもありますが、アメックスだけポイントアップ対象店舗が多くありません。

新たに増えたのは「スシロー」の他、スーパーは「東武ストア」「ヤマナカ」(Frante、フランテ・ロゼ含む)のみです。

アメックスは三菱UFJカードで唯一2枚目として持てるブランドでした。

5.5%を超えるポイントアップを、2万9,000円の壁を超えて狙うには向いていましたが、このサービス「デュアルスタイル」は2024年10月で入会終了します。

スーパーで使いたいならJCB、VISA、Mastercardのいずれかがおすすめです。

参照:Mitsubishi UFJ NICOS Co.,Ltd.

対象店舗(アメックス以外)

三菱UFJカードのJCB、VISA、Mastercardブランドの場合、次の店舗がポイントアップ対象です。

・セブン-イレブン

・ローソン

・コカ・コーラ自販機

・くら寿司

・スシロー

・ピザハットオンライン

・松屋(松のや、マイカリー食堂含む)

(以下、スーパー)

・オーケー

・オオゼキ

・スーパーSANWA(FOOD ONE含む)

・魚辰(生鮮乃木市場、生鮮げんき市場含む)

・東武ストア

・ドミー

・肉のハナマサ(フランチャイズ店舗除く)

・ジャパンミート(MEATMeet、パワーマート含む)

オーケーの割引会員証「オーケークラブ」(2.9%割引)は、三菱UFJカードにより完全に存在意義を失ったものと筆者は考えています。

そもそも現金またははまPay(横浜銀行引落し)決済の場合しか割引にならない以上、三菱UFJカード一択でしょう。

ポイント付与の仕組みは非常に複雑

少々難しいですがポイントアップの注意点です。

なお、「多額を支払うので、細かいポイント逸失は気にしない」という考え方も正解でしょう。

そういった方は読み飛ばしてください。

決済方法ごとの集計

三菱UFJカードのポイントアップ店舗で還元を受けるためには、次のいずれの決済方法でも構いません。

・カード差し込み決済

・カード現物によるタッチ決済

・Apple Pay(JCB除く)※QUICPayとして決済

Androidユーザーの場合、いまどきの方法とはいえませんが、常にカード現物が必要です。

差し込み決済とタッチ決済とは同一扱いですが、Apple Payでの決済は別集計になるのでご注意ください。

ある店舗でひと月にカード現物決済が800円、Apple Pay決済が800円という場合、合計1,600円ですがポイントアップはありません

店舗ごとの集計

利用金額は店舗ごとに算定される点に気をつけましょう。

1店舗につき、利用金額の月間1,000円ごとに満たない部分は、ポイントアップ対象外となります。

この点、5.5%還元と言っても、利用状況次第で実還元率はかなり下がります。

たとえば、ある1店舗の月の決済(かつ、同じ決済方法)が1,800円の場合、1,000円部分については5.5%ですが、800円部分については0.5%です(他の決済と合計し、月1,000円単位で付与)。

この場合のポイント付与は59円相当となり、1,800円の利用額に対する還元率を計算しなおすと、3.28%となります。

細かいポイント付与を気にしたくないなら、スーパー等特定店舗を集中して使うべきといえます。

筆者はこの性質により、「セブン-イレブン」「ローソン」での三菱UFJカードの利用を避け、三井住友カードのスマホタッチ決済を利用しています。

牛めしの松屋は三井住友カードのポイントアップ店舗でなく、三菱UFJ限定なのでモバイルオーダーで使いますが、毎月ポイントの取りこぼしが多いのが悩みです。

そして系列の「松のや」「マイカリー食堂」との利用金額通算もしてもらえません。

2万9,000円の壁は家族カードで突破

現在は5.5%を超える部分のポイントアップについては「2万9,000円」(買い物ベースで)までという3か月区切りの制限があります(今回の区切りは11月から1月)。

3か月ごとの追加ポイントアップの例を挙げます。会員個別の利用状況により、2万9,000円使った時の上限が次の通りとなります。

・(最大値)9.5%…2,755円相当

・6.5%…1,885円相当 ※リボ払いに加え、1か月5万円利用、アプリログイン1回の場合

・5.5%…1.595円相当 ※リボ払い「楽Pay」設定にアプリログイン1回の場合

携帯電話引き落としや、Apple Pay利用、それから利用金額(3か月間の対象期間中のうち、ひと月でいい)10万円などの方法で数字はアップします。

ただ最大値と、リボ払い「楽Pay」&アプリログイン(5.5%追加)とを比較した際、還元の差は1,160円相当です。

3か月間の数字であることを考えると、大きな差に感じないかもしれません。

三菱UFJニコスのリボ払いは無手数料で使えるので、これとアプリログインの5.5%を狙うのもいいでしょう。

毎月のリボ払い設定を最大値の10万円にしておいて、毎月リボ残高が残らないように使えば、手数料が発生しません。

2万9,000円の壁を突破したいときは、家族に三菱UFJカードを作ってもらい、家族カードを持つといいでしょう。

そうすれば本カードと家族カード、2枚で5万8,000円の壁となります。

三菱UFJカードをスーパー中心で使ったときのポイント獲得モデル

三菱UFJカードをスーパー中心で使ったとき、3か月間でどのぐらいポイントがたまるかを見ていきます。

回転寿司やコンビニを使う人もご参考にしてください。

それ以外の店舗で三菱UFJカードを使うのは構いませんが、ポイント還元率0.5%(0.4%と考えたほうが無難)なカードであり、大きなメリットはありません。

ポイントアップ店舗以外の利用で間接的にスーパー等のポイント還元率も上がります。

2万9,000円の壁があるため、ポイントが爆増するわけでない点は、すでに見たところです。

シミュレーション1:スーパーのヘビーユーザー

スーパーだけで月10万使う場合です。

首都圏なら「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」「ハナマサ」を使える地域も多いので、無理な設定ではありません。

月10万円使うと、リボ払い設定の存在は利用の妨げになるため「楽Pay」は設定しないこととします。

毎月きちんと繰り上げ払いをするなら使っても構いませんが、手間を考えればなくてもいいでしょう。

5.5%を超えるポイントアップについては、次の2種類のみ達成するものとします。

・月10万円利用(すでにスーパーだけで達成)…1.5%

・スマホアプリログイン…0.5%

100,000 × 3 × 5.5% = 16,500

29,000 × 2.0% = 580

合計: 17,080円相当(3か月間)

シミュレーション2:スーパーのミドルユーザー

スーパーだけで月5万円使う場合を見てみます。

今度は、リボ払い「楽Pay」設定をした場合を想定しています。

カード利用分のうち引落しを待つ金額が10万円を超えた場合、リボ手数料が発生する点にはご注意ください。

・リボ払い「楽Pay」設定…5.0%

・月5万円利用(すでにスーパーだけで達成)…1.0%

・スマホアプリログイン…0.5%

50,000 × 3 × 5.5% = 8,250

29,000 × 6.5% = 1,885

合計:10,135円相当(3か月間)

リボ払いの効果はそれほど多額ではないので、手数料の発生が気になる場合使わなくていいでしょう。

シミュレーション3:スーパー1店舗ユーザー

家のすぐ近所ではないが、なんとか行ける範囲に「オーケー」があるという首都圏在住の方はわりと多いのではないでしょうか。

そのようなシミュレーションです。

リボ払いを設定のうえ、月に1回~2回、2万円だけ使うとします。

このぐらいの利用額だと、リボ払いの手数料発生についてはほぼ気にしなくて構いません

・リボ払い「楽Pay」設定…5.0%

・スマホアプリログイン…0.5%

20,000 × 3 × 5.5% = 3,300

29,000 × 5.5% = 1,595

合計:4,895円相当(3か月)

少額利用の場合、1,000円未満の端数が出やすく、ポイントが伸びない可能性がある点はわきまえておきましょう。

いずれにしても、利用額にかかわらず、ポイントアップ店舗で使うとなかなか大きな数字が出ます。

グローバルポイントの使いにくさ

スーパー中心(人によっては回転寿司やコンビニも含みます)の利用で、大きなポイントが得られることがわかりました。

ただ、ためたポイント自体にも、いささか問題があります。

三菱UFJニコスのポイントプログラム「グローバルポイント」は、だいぶ進化した部分もありますが、古い銀行系ポイントの要素を残しているため、利用に少々工夫が必要です。

グローバルポイントは数字を鵜のみにできない

三菱UFJカードの還元率は、公称によれば次のとおりです。

・一般加盟店舗…0.5%

・ポイントアップ店舗…5.5%

・ポイントアップ店舗最大…15.0%

・ネットショッピング最大…12.5%

・入会キャンペーン…1万円相当

この数字のすべてが、「1ポイント = 5円」で使ったときを前提としています。

ところが、この数字で使える交換先は非常に少ないのです。

実際には「1ポイント = 4円」が多く、この数字を基準にした場合、上記の数字のすべてを修正すべきと言えます。

・一般加盟店舗…0.4%

・ポイントアップ店舗…4.4%

・ポイントアップ店舗最大…12.0%

・ネットショッピング最大…10.0%

・入会キャンペーン…8,000円相当

理解して使っていれば、この数字で十分だとも言えるでしょう。

「1ポイント = 4円」で使う交換先の代表例です。

・キャッシュバック(カード利用代金充当)

・Pontaポイント、dポイントに交換

楽天ポイントやnanacoポイント、WAONポイントは「1ポイント = 3円」です。

いっぽう公称どおりの「1ポイント = 5円」は次のものしかありません。

・ビックポイント(ビックカメラ)

・ベルメゾンポイント

・amazonギフトカード(「電子ギフト券」のカテゴリにある)

さらに、ビックポイント、ベルメゾンポイントは交換単位が500ポイント(2,500円相当)と大きいのがネックです。

amazonギフトカードは、100ポイント(500円相当)から交換できます。

現状amazonひとつが、グローバルポイント全体を支えているような格好なのです。

筆者は先日、200ポイント(1,000円相当)があったので、JALマイルへの交換アップの機会を狙ってマイルに交換しました。

もっとも、「200ポイント→ 400マイル」のレートが、1.1倍で440マイルになっただけです。

元のレートも低めですが、グローバルポイントを使う場合、妥協も必要だと思っています。

欠点もあるが三菱UFJカードはスーパーで最強

ポイントの使いにくさや、ポイントアップの計算式の複雑さなど、三菱UFJカードには欠点も多く見られます。

それでも、スーパー中心に使っていくと大きなお得になります。

入会キャンペーンも通年で実施中です。

最大1万円相当公称なので注意)のポイントがもらえます。

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