白銀の世界に描くシュプール…バブルの時期はこんなイメージでスキーが人気でした。
最近では、お子さんやスキーを滑らない(滑れない)人も楽しめるような工夫がされています。
今回は、そんなスキーに欠かせない「スキー保険」(スノボ保険)を紹介します。
スキー・スノボの賠償は高額になる傾向が
≪画像元:弁護士法人小杉法律事務所≫
スキー・スノボは、自分だけでなく相手にもケガをさせる可能性があります。
特に、後遺症が相手に残ってしまうと賠償が高額になります。
後遺症の部位や内容に応じて、1級から14級までの「後遺障害等級」に分かれ、後遺障害慰謝料の相場は等級に応じて110万円から2,800万円です。
背後から滑走者に衝突され眼にケガを負った事例 (後遺障害等級8級1号相当)を例に挙げましょう。
8級であれば相場は830万円ですが、弁護士による裁判基準では3,000万円でした。
そこから示談が成立し、賠償額は2,200万円となりました。
かなりの高額ですね。
バックカントリーでの捜索も高額
≪画像元:上越タウンジャーナル≫
スキーやスノボならではの高額請求は、ケガだけではありません。
バックカントリースキーなど、スキー場のエリア外で遭難して捜索を受けると、有料となります。
妙高杉ノ原スキー場の場合、その費用は以下の通りです。
・ パトロール:1名2万円/時間(2名1組)
・ 後方支援要員:1名1万円/時間
・ スノーモービル:1車両3万円/時間
・ 雪上車:1車両5万円/時間
別のスキー場では、3日間の捜索で300万円以上請求されたケースもあります。
「金がかかるから捜索しないでくれ」「無料の警察・消防だけ来てくれ」と言うのは通用しません。
高額請求に備えてスキー・スノボ保険に加入しよう
≪画像元:PayPayほけん≫
1,000万円単位の高額請求をされたのでは、とても支払えません。
そんな高額請求に備えて、スキー・スノボ保険に加入することををおすすめします。
例えばPayPayほけんの「ちょこっと保険」(スキー・スノーボードプラン)は、月額320円~3,800円の掛金で、最高200万円の死亡・後遺障害、最高1億円の賠償責任が付帯しています。
契約翌日より利用可能です。
保険会社だけでなく、クレジットカード会社から加入できるスキー・スノボ保険もあります。
1日単位で当日に加入できるスキー・スノボ保険も
≪画像元:PayPayほけん≫
いくら月額が安いといっても、毎日のようにスキーやスノボをする人はそう多くありません。
そんな人には、1日単位でスキーをする当日にも加入できるスキー・スノボ保険がおすすめです。
例えばPayPayほけんの「あんしんスキー&スノボ」は、1日180円~463円で加入でき、最高200万円の死亡・後遺障害、最高1億円の賠償責任が付帯しています。
ヘリスキーやバックカントリースキーをする上級者も対象です。
PayPayで支払え最短1分で手続き可能、1%分のPayPayポイントも貯まります。
クレカ付帯の国内旅行保険は代わりにならない3つの理由
旅行傷害保険が付帯するクレジットカードを持っている人もいるでしょう。
わざわざスキー保険に加入しなくても、クレカ付帯の国内旅行保険で十分と考えていませんか。
確かに、クレジットカードの旅行保険でも、スキーやスノーボード中のケガを補償してくれます。
旅行保険の免責事由の中に、危険なスポーツ中のケガ(山岳登はん、スカイダイビング、ボブスレーなど)がありますが、スキーやスノーボードはこれに含まれません。
しかし、以下の理由からクレカ付帯の国内旅行保険では代わりが務まらない可能性があります。
以下でその理由を解説しましょう。
1. ツアー以外のスキーでのケガには国内旅行保険が適用されない
≪画像元:JCBの4ページ目≫
まず、ツアーを使わず個人でスキーに出かけてケガをしても、クレカ付帯の国内旅行保険は適用されません。
「JCBザ・クラス」の国内旅行傷害保険を例に、解説しましょう。
パッケージツアーに参加する場合、「国内旅行傷害保険」が付帯するクレカがあれば、旅行中のケガなどを補償してもらえます。
≪画像元:JCBの4ページ目≫
一方で、自分で車や電車で移動しホテルも自分で手配するような個人旅行の場合は、事情が異なります。
国内旅行保険のケガに対する補償条件は、パッケージツアー参加中を除けば「電車の乗車中・飛行機搭乗中」や「ホテルや旅館での滞在中」のみです。
つまり、スキーやスノーボード中のケガは補償の対象外なのです。
2. 国内旅行保険が利用付帯のクレカが多い
パッケージツアーに参加中であっても、パッケージツアーの代金を当該クレカで支払っていないと、保険が適用されないかもしれません。
というのも、クレカの国内旅行傷害保険は「利用付帯」が多いからです。
先ほど紹介した「JCBザ・クラス」も、ツアー代金をカード払いしないと国内旅行保険が付帯しません。
国内旅行保険が自動付帯するカードを選ぶといいでしょう。
3. 「賠償責任」が付帯しない
クレカの国内旅行保険で対象となる補償内容は、
・ 傷害死亡・後遺障害
・ 入院
・ 手術
・ 通院
が一般的で、賠償責任は付帯しません。
衝突して他人をケガさせたり、他人のスキー板を破損させたりしても、クレカの国内旅行傷害保険では補償されないのです。
自動車保険などの「個人賠償責任特約」なら対象
≪画像元:グーネット≫
火災保険や自動車保険などに加入している人は、保険に「個人賠償責任特約」が付帯している可能性が高いです。
著しいルール違反や危険なプレーなどがない限りは、スキーやスノーボード中のケガや道具などの破損を補償してくれます。
保険会社のホームページや保険のパンフレットなどで確認してください。
個人賠償責任保険は合算可能
複数のクレカに旅行保険が付帯している場合、その補償限度額を合算できます(死亡・後遺障害を除く)。
個人賠償責任保険も同様に、その補償限度額を合算可能です。
例えばA社の限度額が1,000万円、B社の限度額が500万円で、1,200万円の賠償金を負うとしましょう。
A社とB社のどちらかしか加入していなければ賠償金に届きませんが、合算すれば1,200万円を賄えます。
ただしこの場合、A社かB社のいずれかにしか請求できず、2社から合計2,400万円を受け取ることはできません
三井住友カードは個人賠償責任保険を無料で付帯可能
≪画像元:三井住友カード≫
クレジットカードの中には、有料で個人賠償責任保険に加入できるものもあります。
一方、三井住友カードは、個人賠償責任保険を無料で付けることができるのです。
「選べる無料保険」というもので、旅行傷害保険やスマホ安心プランなど7つのプランより、自分の好きなプランを1つ選んで無料で付帯できます。
そのうちの「日常生活安心プラン」(個人賠償責任保険)は、最高1億円(プラチナカード会員の場合)が補償されます。
カード会員だけでなく、その配偶者、同居の親族および別居の未婚の子が被保険者の対象です。
補償の重複がないか確認しよう
スキー・スノボ保険、クレカ(ツアー旅行に限る)、保険の特約などで、スキーやスノボのケガを補償してくれます。
複数の保険に加入している人もいて、有料で保険に加入している人は、補償内容が重複していてはもったいないので、補償の重複がないか確認しましょう。
加入してない人は、スキーへ行く前にスキー保険に加入してください。
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