資産運用に成功すれば財産を増やせますが、失敗すると大切な財産を減らすことになります。
積立投資は、同一の投資商品等を定期的に一定額購入する方法をいい、一般の方が資産運用する場合に推奨されることの多い手法です。
本記事では、積立投資がオススメされている3つの理由と、注意すべきポイントについて解説します。
1. 初期費用・維持費用を抑えられる
積立投資は、毎月一定額を投資に回すことになりますが、資産運用するための初期費用はほとんどかかりません。
不動産投資の場合、運用する不動産を購入する必要があるため、多額のお金を準備しなければならず、不動産を所有するとなれば、固定資産税等の維持管理費用も発生します。
それに対し、積立投資は運用する口座を開設すれば運用を開始できるだけでなく、投資に使うお金も月3万円や5万円など、収入に見合った額を選べますので、大金を準備しなくても資産運用が行えます。
投資に回すお金が不足している場合は、積み立てる金額を減らすなどの調整もできるなど、家計の状況に合わせて投資できるのも積立投資の利点です。
投資信託の運用・管理を依頼したことに対する費用(運用管理費用)は発生しますが、口座を開設する証券会社等を見極めれば費用は抑えられます。
2. 資産運用を専門家に任せることができる
積立投資は特定の商品を買い続けることになるので、毎月購入する商品を選ぶ必要はありませんし、購入した商品は投資信託運用会社が運用することになるため、本業と併用して資産運用を行えます。
株式の売買で利益を得る場合、購入する銘柄の選定はもちろんのこと、売却時期の見極めも重要です。
一方、積立投資は基本的に特定の商品を購入し続けることになるため、短期的に売却時期を判断する必要がありません。
副業で財産を増やすことも方法もありますが、本業が忙しいと副業に費やす時間を確保するのが難しいです。
その点、積立投資は投資信託運用会社が商品を運用しますので、本業に専念しつつ資産を増やすことが可能です。
3. NISAを活用すれば利益が全て非課税
積立投資が注目されているのは、NISA制度の存在が大きいです。
NISA制度は、NISA口座で購入した商品から発生した利益はすべて非課税となる制度で、令和6年から制度が恒久化されました。
積立投資は20年30年と長期的に資産を増やすための方法ですので、NISA制度の恒久化は積立投資との相性が良く、将来的に莫大な利益が発生したとしても、NISA口座からから生み出された利益から税金が差し引かれることはありません。
損失が発生するリスクがある点は頭に入れておくこと
NISA制度をうまく活用できれば、税金を支払うことなく資産を増やせますが、積立投資に失敗するリスクを理解しておくことも大切です。
購入した商品の価値が下がれば資産は減ってしまいますし、銀行や証券会社などは販売手数料等で利益を得るため、利用者にとって魅力の薄い商品を積極的に販売しようとするケースもあります。
NISA制度は利益が発生しないと恩恵を享受できませんので、積立投資をする際は購入する商品選びがとても重要です。
リターンが大きい商品ほど損失が生じるリスクも大きいため、これから積立投資を行う方はデメリットも十分に確認した上で資産を運用してください。
【株主優待】9月には「2778円の投資で優待5000円分」も!豪華すぎる優待をどう見るか