スズメバチに刺されると、痛みやかゆみだけでなく人によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
スズメバチは夏から秋にかけて活発化するため、被害を出さないために対策を講じておく必要があります。
今回は、スズメバチの巣を駆除する方法と費用相場、補助金制度について詳しく解説します。
スズメバチが活発化する時期
スズメバチは4月~11月下旬まで活動します。
4月~6月は女王蜂が1匹で巣を作り、以降は浮かした働き蜂が巣作りを引き継ぎます。
7月~10月はスズメバチが活発化するため、刺されないように注意が必要です。
スズメバチは、軒下・天井裏・戸袋などに雨風をしのげる場所に巣を作る傾向にあるため、巣ができていないかチェックしましょう。
スズメバチの巣を駆除する方法
スズメバチの巣を発見したら、被害が出る前にできるだけ早く駆除する必要があります。
スズメバチの巣を駆除する主な方法は、以下の通りです。
(1) 自分で駆除する
巣が10cm以下で小さければ、スプレー殺虫剤を使って自分で駆除するという選択肢もあります。
ただし、スズメバチは攻撃性が強く、万が一刺されたときのリスクを考えると自分で駆除するのは危険です。安全かつ確実に駆除するには殺虫剤や防護服の用意も必要となるため、費用もかかります。
(2) 自治体や委託業者に駆除してもらう
スズメバチの巣を発見したら、自治体に相談してみましょう。
無料で駆除してくれる自治体や一部自己負担で駆除してくれる自治体もあります。
いざというときにスムーズに駆除できるように、お住まいの自治体の対応を確認しておきましょう。
自治体での駆除を行っていない場合でも、防護服の無料貸出しを行うケースもあります。
→ 業者による駆除で補助金が出るケースも
西東京市・青梅市・深谷市・成田市など、スズメバチの巣の駆除に補助金を交付する自治体もあります。
「駆除にかかった費用の2分の1」または「駆除にかかった費用の2分の1と上限金額のどちらか少ないほう」が交付されるのが一般的です。上限金額は自治体によって異なるものの、5,000~1万円が相場です。
どの業者でも補助金が交付される自治体もあれば、指定業者のみ支給対象となる自治体もあるため、事前に確認が必要です。
(3) 業者へ依頼して駆除してもらう
スズメバチの巣の駆除を行う業者を利用すると、スピーディーに駆除してもらえます。
「自分で駆除できないほど巣が大きくなってしまった」「自治体が駆除を行っていない」「補助金が交付されない」という場合は、信頼できる駆除業者に依頼するのがおすすめです。
スズメバチの駆除業者の中には悪質業者もあるため、業者選びは慎重に行いましょう。
万が一、説明のない追加料金を請求されたり巣の数を水増ししたりされた場合は、すぐに支払わずに警察や消費者ホットラインに相談することが大切です。
(4) 賃貸の場合は管理会社に相談する
賃貸物件の場合は、巣がある場所によって責任の所在が異なります。
共有部分であれば管理会社の負担で巣の駆除が行われます。一方、専有部分の場合は駆除費用が入居者負担となるケースがほとんどです。
管理会社や大家さんによっては、駆除費用を負担してもらえたり一部を負担してもらえたりすることもあります。まずは管理会社に相談してみましょう。
スズメバチの巣の駆除にかかる費用相場
スズメバチの巣の駆除にかかる費用相場は、約8,000~5万円です。
スズメバチの巣の駆除費用は、巣の大きさ・数・場所によって金額が変わります。
巣が大きかったり駆除しにくい場所にできていたりすると、費用が高くなる場合があります。
業者に駆除を依頼するときは、費用相場も参考にしましょう。
スズメバチの巣を見つけたら小さいうちに対処しよう
スズメバチの巣は小さければ自分で駆除できる場合もあります。
とはいえ、攻撃性が強いスズメバチの巣を駆除するにはリスクが伴うため、専門知識や経験がある業者に依頼したほうが安全かつ確実に駆除してもらえます。
スズメバチの巣が見つかったら、活用できる自治体のサポートや補助金がないかチェックしてみましょう。
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