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交換率低下中のクレカのポイント「この交換先が頼みの綱」 マイル交換についても解説します


交換率低下中のクレカのポイント「この交換先が頼みの綱」 マイル交換についても解説します

クレジットカードのポイントプログラムもいろいろですが、現在交換率低下の問題にさらされています

Vポイント等の共通ポイントが直接たまる場合はさほど問題ありません。

クレカ独自のポイントプログラムで最終的にポイント利用する際、おおむね「交換」が必要になっています。

エポスカードのエポスポイントのように、等価交換先の豊富なままの独自ポイントプログラムもありますが、多くのカードで交換率の低下が進行中です。

交換率の低下が進行すると、還元率も実質的に公表値より低下するわけです。

こうした状況下での「交換の切り札」を見ていきます。

「クレジットカードの性能が、実質的にこの交換先に頼っている」例があるわけです。

これが消滅すると、相当に困ったことになるでしょう。

そしてさらに、各ポイントが「航空会社のマイル交換に向いているか」どうかも合わせてチェックします。

交換率が落ちたのに、マイル獲得には依然向いているという場合もあるためです。

各ポイントが「航空会社のマイル交換に向いているか」どうかも合わせてチェック

等価交換減少中の切り札を確認

クレジットカード独自のポイントプログラムは、等価交換先が減りつつあります。

等価交換先が、使い勝手の悪いポイントだけの場合、そのポイント自体の価値が薄れるのです。

そんな中でも、「この交換先がある限りもう少し大丈夫」をカードブランドごとに見てみます

(1) オリコポイント → J-Coin

つい最近、交換率がのきなみ下がったのがオリコカード(代表として、Orico Card THE POINT)のオリコポイントです。

Ponta、dポイント等共通ポイントへの交換が、すべて等価ではなくなってしまいました

こうなるとカード自体の「還元率1.0%」という看板にも疑問が湧いてきます。

参照:オリコ

そのオリコポイントで、現在等価交換できるアイテムです。

・ 電子マネーWAONポイント

・ ベルメゾンポイント

・ J-Coinボーナス

電子マネーWAONのユーザーなら、電子マネーWAONに交換すればいいでしょう。

いっぽうJ-Coinアプリで用いるJ-Coinボーナスはややマイナーに映ります。ただ、オリコの切り札はむしろこちらです。

J-Coinのメリットです。

・ コンビニ、ドラッグストア等で問題なく決済として利用できる

・ アプリ内でモバイルSuicaにチャージできる

J-Coinは送金アプリであり、QRコード決済です。

オリコの交換でもらえるJ-Coinボーナスは通常のJ-Coinと異なり、銀行口座に現金で戻すことはできません

ただ、上記ふたつの大きなメリットがあります。

筆者は交換率低下に伴いOrico Card THE POINTを解約してしまいました。

ただ今になると、J-Coinがある限り既存会員にとってまだ役立つのではないかという気もしてきました。

オリコとは関係ないですが、先日J-Coinで税金を支払い、6,000のボーナスをもらいました。これはさっそく、全額Suicaにしています。

(2) セゾン永久不滅ポイント → 切り札不在

セゾンカードの永久不滅ポイントは、本来1ポイント = 5円換算でしたが、今や公式でも「1ポイント = 4.5円」とされています。

ということは、0.5%というセゾンカードの還元率も、0.45%と考えるべきかもしれません。

変更後の等価水準を超える「1ポイント = 5円換算」となるアイテムは、当然ながら非常に少なくなっています。

・ SHEINギフトカード

・ すかいらーくご優待券

・ Makuake応援クーポン

・ apollostationキャッシュプリカ

・ ベルメゾンポイント

・ PARCOポイント

・ JAF継続年会費

永久不滅ポイントが1,000あると、apollostationキャッシュプリカ5,000円分に交換できます

出光ユーザーであればこれはいいでしょう。

ただセゾンの場合、切り札といえるポイント交換は少ないといえます。

「永久不滅」のメリットを活かす(有効期限がない)なら、後述のマイル交換がおすすめです。

(3) 三菱UFJカード(グローバルポイント) → ビックポイント

看板カードである三菱UFJカードを発行する、三菱UFJニコスのポイントプログラムは「グローバルポイント」です。

このポイントが標榜する「1ポイント = 5円」および還元率0.5%を成り立たせているのは、わずかな交換アイテムに過ぎません。

参照:MUFG

・ ビックポイント

・ ベルメゾンポイント

・ (デジタル)Amazonギフトカード/Amazon図書商品券

これだけです。

大部分の交換レートは「1ポイント = 4円」であり、キャッシュバック(カード代金充当)も同様です。

ただし、数少ない等価のものはなかなか便利です。

Amazonギフトカードは100ポイント(500円相当)単位から交換できます。

ビックポイント(ベルメゾンポイントも)は、交換単位が500ポイント(2.500円相当)と大きめなのは難点ですが、ビックカメラではなんでも売っていて、ポイント有効期限も使っている限りないため、ポイント集積所としては非常に優秀です。

数少ない等価レートを使っている限りは、三菱UFJグローバルポイントに不満は出にくいでしょう。

マイル(JAL)については交換率0.4の低いレートのため、取り上げません。


(4) JCBカード(Oki Dokiポイント)→ ビックポイント

JCBカード(オリジナルシリーズ)のポイントプログラム、Oki Dokiポイントも問題点が三菱UFJカードと似ています。

等価を保っていたnanacoも交換レートが1割減となりました。

参照:JCB

しかし、次の通り等価交換先は残っています

・ JCBプレモ(2024年9月27日販売終了予定)

・ ビックポイント

・ ベルメゾンポイント

・ Joshinポイント

・ セシールスマイルポイント

ここでもビックポイントが目立ちます。

プリペイドカードのJCBプレモも販売中止が決まっている今、これが切り札といえます。

200ポイント(1,000円相当)から移行できる点は、三菱UFJカードより有利です。

キャッシュバック(カード代金充当)は交換率0.6なので、三菱UFJカードより落ちます。マイル交換に有利なポイント

続いて、航空会社(主にJAL、ANA)のマイルに交換すると有利なポイントプログラムを見てみます。

今度は共通ポイントも含みます。

マイル交換の一般論

マイルをためるのに便利なのは航空系のクレジットカードです。

ただし年会費を徴収されます。航空系カードの場合、年会費の高さとマイルのたまりやすさが比例するため、年会費は必要コストとして理解されやすい傾向があります。

それでも次の要素をすべて考え合わせたときは、年会費無料で使えるクレカのポイントのほうが有利な場合も多々あるのです。

・ ポイント還元率

・ ポイント有効期限(できるだけまとめてマイルに移行したほうが有利)

・ マイル交換上限の有無(設定のないポイントが多い)

・ 交換率

ポイントからの交換率のめやすです。

・ JALマイル … ポイント1円相当 → 0.5マイルだと優秀なレート

・ ANAマイル … ポイント1円相当 → 0.6マイルだと優秀なレート。0.5マイルでも及第点

先に見た三菱UFJグローバルポイントは、JALマイルへの交換レートがポイント1円相当 → 0.4マイル(JAL)なので、マイル交換に向いているとはいえません。

交換率低下のオリコ、セゾン

オリコポイント、セゾン永久不滅ポイントは交換率が軒並み低下し、交換の切り札にも乏しいところを先に見ました。

ただし両ポイントとも、マイル交換率(ポイント1円相当が何マイルになるか)に関しては悪くありません

・ オリコ … JAL0.5、ANA0.6

・ セゾン … JAL0.5、ANA0.6

ただしオリコポイントはもともと有効期限が1年しかないポイントです。

交換レートはよくても、大きくためるには向いていません

この点、先にポイント交換先の切り札がないとしたセゾン永久不滅ポイントは、有効期限がないのでマイルを大きくためるのには向いています。

共通ポイントのマイル交換レート

共通ポイントは、使い続けている限り失効しません

dポイントだけ「4年」という有効期限があるものの、長い期間なのであまり問題にはならないでしょう。

イオンのWAON POINTは有効期限2年ですが、dポイントと、現在Vポイントにも等価交換ルートがあるため、これも有効期限はあまり問題となりません。

共通ポイントのマイル交換レートを見てみます。

参考までに、共通ポイントではないエポスポイントも例に上げます。

ゴールド会員以上はポイント有効期限がないため、マイル獲得に向いています

・ 楽天ポイント…JAL0.5、ANA0.5

・ Pontaポイント … JAL0.5

・ Vポイント … ANA0.5

・ dポイント … JAL0.5

・ エポスポイント … JAL0.5、ANA0.6

共通ポイントからのマイル交換は比較的いいレートです。

共通ポイントに集約できるポイントは、集約するのをおすすめします。

エポスゴールドカード、三井住友ゴールドカード(NL)といった年間100万円利用のボーナスが1万と大きいカードは、還元率1.5%で使えます。

すると、マイル還元率をこう捉えることができます

・ 三井住友(Vポイント) … ANA0.75%

・ エポスゴールド(エポスポイント) … JAL0.75%、ANA0.9%

年間100万円使っていれば年会費も無料ですが、それにしては大きなマイル還元率です。


実はJALマイル交換のレートが高いJCB

等価交換レートの少なく、やや頼りないJCBカードのOki Dokiポイントですが、マイル交換率に関しては優秀です。

・Oki Dokiポイント … JAL0.6、ANA0.6

1ポイント(5円相当)が、3マイルで交換できます。

ちなみにデルタ航空(スカイマイル)へも同じレートです。

JALの交換率0.6%は、他と比べたときに特筆すべきものです。

通常のカードのポイント倍(1.0%)となるJCB CARD Wであれば、マイル還元率0.6%と高い数字になります。

JCBでためたポイントは、共通ポイントを経由せず直接マイルに替えるのがおすすめです。

Oki Dokiポイントの有効期限はカードグレードにより異なります。

・ スタンダード … 2年

・ ゴールド … 3年

・ ゴールド・ザ・プレミア以上 … 5年

ポイント交換の切り札と、マイル交換に向いたポイント

クレジットカード独自のポイントプログラムを中心に、交換率低下時代の切り札、それからマイル交換を見てきました。

最近は共通ポイントが有利なので、極力こちらに寄せていきたいところですが、その際の交換率が悪化しているのは困りものです。

ただセゾンやJCB等、交換率が悪化しているポイントも、マイル交換には向いていたりします

ご自身の使っているカードのポイントについて知っておくのも大事ですが、逆にポイントプログラムの優れたカードを持つのもおすすめです。

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