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JCBのキャッシングキャンペーン「3000円キャッシュバック」は利益になるか? 危険なキャンペーンを検証


JCBのキャッシングキャンペーン「3000円キャッシュバック」は利益になるか? 危険なキャンペーンを検証

JCBカードはキャンペーンが豊富で、イベント的なポイ活を繰り返すのに最適です。

特に、提携カードでない「オリジナルシリーズ」は既存会員向けのキャンペーンを常に実施しています。

7月1日から始まっている(2024年9月30日まで)「キャッシングリボでもれなく3,000円キャッシュバック」キャンペーンが筆者の目を引きました。

3,000円とはなかなか大きな数字ですが、もちろんキャッシングですから借りれば利息の支払が必要です。

キャンペーンのためにわざわざ借り入れて、利益が出るものでしょうか?

検証してみます。

なお同時期に、キャッシング振り込みサービスの利用により「2人にひとり! 抽選でキャッシュバックキャンペーン」も実施されています。こちらについても後述します。

キャッシングリボでもれなく3,000円キャッシュバック

3,000円とはキャッシングにしては大きなキャンペーンですが、漫然と参加するのはいただけません。

借金するのですから、損することもあります

特に、借入れを必要としておらず、キャンペーンのために借りる場合はよく考えないといけません。

キャンペーンの概要を確認

≪画像元:JCB

キャンペーン要項から確認します。

・ オリジナルシリーズ限定(地銀系、提携カードは対象外

・ キャンペーン期間 … 2024年9月30日まで

要エントリー(公式サイトまたはアプリから)

・ 2024年7月10日のカード代金引落しにおいて、キャッシングリボ払いの請求(元金または利息)が「ない」ことが条件

・ ショッピング1万円以上の利用が必要

・ キャッシングリボ払い10万円以上が必要

・ 会員Webサービスの「My JCB」にログインが必要

・ キャッシングサービスに関するお知らせメールの受信登録が必要(キャンペーンのエントリーとセットではないので、キャンペーン案内にあるリンクから自分で受信設定すること)

繰上返済するとキャンペーン対象外

・ 2025年1月10日にキャッシュバック(カード代金と相殺または振込み)

やることや、注意事項がやや多いキャンペーンです。

現在キャッシングの利用がない会員に利用を呼びかける内容です。

10万円のキャッシング利用だけでなく、1万円のショッピング利用が求められているので気をつけましょう

そして繰上返済、つまり早めに返済するとキャンペーン対象外です。

利息を最も安く済ませるには

10万円を借り入れないとキャンペーンは達成できません

まず利息を計算してみます。

そして、繰上返済がキャンペーン対象外となる以上、繰り上げずに利息を安く抑える方法も考えます


借りるタイミングは締日直前

JCBカードは毎月15日が締日です。

繰上返済を封じられたキャッシングの場合、締日の15日に借りると、最も借入日数が短くて済みます

会員サイトまたはアプリから、銀行振込融資にするのをおすすめします

振込みなら手数料が要りません。ただし銀行休業日には振り込まれません。


毎月の返済額設定に注意

JCBのキャッシングは、初期設定では毎月の返済額は5,000円です(利用額18万円以下の場合)。

これしか返済しないようだと、借り入れた10万円の元本はなかなか減っていきません。

毎月の返済額の設定を変更する必要があります

利用者が千円単位で設定できるので、これを「11万円」などと自分で設定しておけば、翌月の支払日(10日)に、10万円の元本と利息とを全額請求されます。


利息の実際

こうした場合の利息を計算します。

金利は人により異なりますが、15.0%としておきます。

8月15日に借り入れるものとします。この場合、9月10日に引き落とされます

100,000 × 15.0% ÷ 366 × 26 = 1,065

利息が1,065円で済むので、3,000円のキャンペーンなら十分利益になることがわかります。

仮に 金利9.8%の人なら、利息は698円です。

9月15日に借りて、10月10日に返すシミュレーションだと、利息がさらに1日分少なくなります。

ただし9月15日が銀行休業日のため、この日には振込み融資は受けられません。ATM利用だと、手数料が220円掛かります

わざわざ借入れた場合、お金はなんに使う?

見てきた通り、借入れ日と返済設定を工夫すると、差し引き2,000円程度の利益を得られることがわかりました

さらに、借りた10万円の有効活用を併せて考えてみます。


楽天ペイ等に現金チャージして日常の決済に使う

キャンペーンのために借りるのなら、借りた10万円も有効活用しましょう。

こちらをQRコード決済に銀行チャージ、または現金チャージ(セブン銀行、ローソン銀行)して、日常の決済に使ってはいかがでしょう

義務として使う1万円のショッピングを除いて、JCBカードの利用は封印します。

その分、次月のカード利用代金が減りますから、10万円と利息の返済に備えやすくなります。

楽天ペイを取り上げたのは、現在、現金チャージで使う際の還元率は楽天ペイが最も高い(1.5%)からです。

ただし1.5%かと思うと0.5%しかつかない店舗が多い(ユニクロ、オーケー、JR東日本系駅施設)点に気をつけましょう。

もちろん他のQRコード決済や電子マネー等でもいいのです。


金券に替える

完全キャッシュレス生活をしているとどうしても縁が薄くなるのが、チケットショップで売っている金券です。

JCBギフトカード、ジェフグルメカード等を割引価格で買うのもいいでしょう。

キャッシング振り込みサービス利用で2人にひとり2,000円キャッシュバック

https://www.jcb.co.jp/campaign/cashing_2senen2407/

同時期に開催されている、キャッシングの別のキャンペーンです。

この内容です。

・ 要エントリー

・ キャッシング振り込みサービスでキャッシングリボ払いをする(額不問)

・ ショッピングで1万円利用すること

・ 2025年1月10日にキャッシュバック(カード代金と相殺または振込み)

10万円借り入れるキャンペーンに参加する場合、こちらのキャンペーンの条件も満たします。

3,000円を予定していたら、2分の1の確率で、合計5,000円もらえる可能性があるわけです。

エントリーだけくれぐれも忘れないようにしましょう。

とはいえキャッシング枠はいらないと考える

借入れ日と設定次第で利益になる、JCBカードのキャッシングキャンペーンを見てきました。

創意と工夫で利益の上がる、極めてポイ活らしい内容です。

とはいえ、最近JCBカードを入手したばかりの筆者は参加しません。

キャッシング枠を付けていないので、参加できないのです。

最後にひっくり返すようですが、クレジットカードのキャッシング枠は基本不要と考えています。

唯一役立つと考えていた、「海外キャッシング」もデビットカードでの引落しのほうが優れていると考えるようになりました。

借金自体を否定しているのではなく、性能の劣るクレジットカードのキャッシングはよくないと考えているのです。

審査が厳しくなる点、多数持ちには特におすすめしません

これは関連記事をご参照ください。


ちなみにJCBのカードローン「FAITH」なら持っています。これもポイ活の一貫で作りました。

とはいえ現にJCBオリジナルシリーズのキャッシング枠を持っている方は、キャンペーンに参加してみるのもいいでしょう。

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