飛行機の座席は、一度乗ってしまうとなかなか自由に動けません。
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それだけに、新幹線などよりもどの座席にするかの重要性が高いです。
新幹線では座製指定は無料ですが、国際線の航空機では有料な航空会社も少なくありません。
今回は、筆者が利用したドバイを拠点とする「エミレーツ航空」を例に、座席指定のお金の話をしようと思います。
座席指定しなくても搭乗できる
「座席指定しないと立ちっぱなしになるんじゃ」と思う人もいるかもしれません。
航空機に立ったまま乗るということは有り得ないので、座席指定をしなくても椅子に座って搭乗できます。
座席指定をするメリット
とはいえ、座席指定をしたほうがメリットもあります。
窓側、通路側、後ろの方、前の方など、自分の好みの座席を選べるというのがやはり大きいでしょう。
また、あまり好ましいことではありませんが、他の人の座席指定をブロックしやすいメリットもあります。
例えば2人旅行で横3席の場所を、真ん中の1席だけ空けてその両側を座席指定する方法です。
心理的に真ん中の座席はあまり好まれませんので、満席でない限りは空席となる可能性が高くなります。
エミレーツ航空の場合
そんな座席指定ですが、航空会社によって対応はさまざまです。
筆者は、この6月にエミレーツ航空を利用したので、その際のケースを紹介しましょう。
エミレーツ航空では、エコノミークラスの座席を4種類に分類しています。
プリファードシート
≪画像元:エミレーツ航空≫
エコノミークラスの航空機前方、または一部のA380型機2階の座席です。
この座席はエコノミークラスの中で、比較的早く降機できます。
また、足元もゆったりしています。
さらに、ギャレー(航空機内のキッチン)やトイレにも近いので、これらの設備に用のある人にとってはもってこいでしょう。
ただし、これらの設備に用のない人にとっては、往来が多くて落ち着かないかもしれません。
また、シートバックのモニターがなく、ひじ掛けからモニターを取り出さなければなりません。
さらに、離発着の際、手荷物は必ず頭上の収納スペースに入れる必要があります。
ツインシート
≪画像元:エミレーツ航空≫
窓側と通路側のみの2列席の座席です。
横3列、もしくは4列が基本のエミレーツ航空エコノミークラスにあって、2列はレアです。
中央席がなく、左右に開放感を得ることができます。
2人旅には最適の座席かもしれません。
ただし、エコノミークラスでは後方にあることが多く、降機に時間がかかります。
また、隣に誰もいなくても、2席分の幅では横になって寝ることは難しいでしょう。
エクストラレッグルーム
≪画像元:エミレーツ航空≫
非常口列の座席です。
非常口近くはスペースが確保されており、足元はかなり広いです。
ギャレーやトイレが近くにないので、落ち着いてゆったり過ごしたい人向きですね。
ただし、エクストラレッグルームを利用する際は、以下の条件を満たす必要があります。
・ 16歳以上(16歳未満の子連れは不可)
・ 緊急避難に関する英語の指示を読んで理解でき、口頭による乗務員の指示を理解でき、他の乗客に情報を口頭で伝えられる
・ 心身に障がいがない
・ 医療機器や延長シートベルトを使用していない
また、非常口となるため肘掛けを上げられず、窓側がない座席もあります。
レギュラーシート
≪画像元:エミレーツ航空≫
上記以外の一般的な座席です。
筆者はこの座席の通路側(54H)を選びました。
もっとも座席数が多いタイプで、選択肢も多いです。
早い段階での座席指定は基本的に有料
航空機の予約をしたら、それと同時に座席指定もして安心したいですよね。
しかし、エミレーツ航空では早い段階での座席指定は、基本的に有料です。
座席の種類によって、料金の目安は以下の通りとなっています(時期、路線、目的地によって異なる)。
・レギュラー:7~40米ドル
・プリファード:15~100米ドル
・ツイン:20~135米ドル
・エクストラレッグルーム:30~260米ドル
ただし、幼児(2歳未満)連れの場合や医療上の理由、高い運賃の航空券は、無料で座席指定できることもあります。
予約管理の座席表には、座席ごとに料金が表示されます。
出発48時間前からは基本的に無料
出発48時間前からは、座席指定が基本的に無料になります。
筆者も出発40数時間前に座席指定しましたが、ツインやエクストラレッグルームはその時点で満席でした。
搭乗後でも座席指定可能
≪画像元:エミレーツ航空≫
搭乗後や離陸後でも、座席指定は可能です。
ドバイ → 成田の便はほぼ満席でしたが、ギャレーそばの座席は誰もいませんでした。
事前の座席指定からプロテクトされていたようです。
離陸後、その座席を買いたいという人がいましたが、価格は9,000円でした。
その場でカード決済してました。
プリファード相当の座席でしたが、平均的な価格といったところでしょうか。
夜のロングフライトは座席指定の価値あり!
今回は、成田・ドバイ間が夜行便で、ドバイ・ジュネーヴ間よりもロングフライトでした。
夜行便は航空機のサービスもあまり行っておらず、お休みタイムです。
ゆっくりとロングフライトでくつろぎたい人は、有料で座席指定をするといいでしょう。