スーパーやドラッグストアのどこにでも、「最もお得になる決済方法」があるものです。
「その決済、ポイント付きません」払ってはいけないキャッシュレス決済
よく行く店では、ベストの決済方法をマスターしておきましょう。
今回は首都圏に多くの店舗を持つ「サミット」での決済方法を取り上げます。
サミットは、支払える方法にクセはないので、他のスーパー等にも応用が利きます。
ところで、今回の内容はサミットも含め多くのお店で最も高い還元率を叩き出していたLINE Payの廃止後を見据えたものです。
高い還元率の決済が今後2種類消えますので、その先を考えました。
サミットで使えるキャッシュレスはごく普通
サミットは住友商事の完全子会社です。
使える決済については偏りがなく、だいたいなんでも使えます。
したがって、一般的な攻略法で十分です。
ただ、サミットアプリでポイントが付くので、これについてはしっかり使いたいところです。
共通ポイントには加入していません。
同じく住友商事の完全子会社であるドラッグストアのトモズと、将来的に会員IDを統合する計画があるようですが、今のところ変化はありません。
参照:サミット
LINE Pay終了の大きな影響
サミットに限らず、還元率を競う際の決済1位、2位はこのところ決まっていました。
・ 1位 … Visa LINE Payクレジットカード(p+) … LINE Payのチャージ&ペイで使うと5.0%(月500ポイントが上限)
・ 2位 … Visa LINEプリペイドカード … スマホタッチ決済で3.0%(月1,000ポイントが上限)
2025年のLINE Payサービス終了により、この1位と2位がなくなります。
5%還元と3%還元も、近いうちに終了するものと思われます。
まだ当分お得なポイントが付きますし、筆者も使える間は使いますが、もはやおすすめはできません。
これらがなくなった状態における、お得なキャッシュレスを紹介します。
なおLINE Pay終了を取り上げた関連記事に、もうひとつ5%還元の方法(ファミペイ翌月払い)を載せています。興味ある方はご確認ください。
かなり特殊な決済のため、今回の記事では取り上げません。
サミットのポイントと、独自決済「ST電子マネー」
まずサミット独自のポイント制度、独自の決済から見てみます。
サミットにはハウスクレジットカードはなく、「ST電子マネー」があります。
アプリで使えるようになって日が浅く、まだ「サミットカード」として認識している方も多いかもしれません。
サミットカードとサミットアプリ
プラスチックの「サミットカード」もありますが、発行手数料が100円掛かり、登録終了まで2週間掛かります。
今どきのアイテムではないので、サミットアプリで使いましょう。
アプリからすぐ入会し、さらに使いたければST電子マネーも使えます。
電子マネーを使わず、他のキャッシュレス決済の際にポイントを付けてもらう方法でも構いません(推奨)。
サミットポイントは支払い方法に関わらず付与
アプリのトップページに「バーコードを表示」ボタンがあります
こちらをタップして、レジで提示するとポイントを付けてもらえます。決済方法は問いません。
税抜200円ごとに1ポイント付きます(還元率0.5%)。
1ポイント=1円で買い物に充当できるため、たまにしか行かなくてもためておいて損はしません。
または火曜日のキャッシュバックデーに、100ポイントごとに現金100円と交換できます。
筆者もサミットはたまに行く程度ですが、毎回ちゃんとポイントを付けています。
電子マネーは独自のポイント付与なし
アプリだけで、サミットの電子マネー「ST電子マネー」を使えます。
チャージ方法(現金のみ)は次のとおりです。
・ 専用チャージ機
・ レジで(支払時)
・ サービスカウンター
チャージ単位は1,000円です。
この電子マネーですが、決済で付くポイントがありません。
公式サイトではポイント付与があるようにも読めるのですが、このポイントはアプリを提示すれば誰でも付与してもらうものであって、電子マネーを使ったことで付与されるものではありません。
勘違いしたまま使っている人も多いのではないかと想像します。
支払の効果は現金と同じであり、わざわざ現金をチャージして使っても付加価値がないのがST電子マネーです。
メリットとしては「ポイント倍率アップセールの際に付与されるポイントが、現金支払の場合と同じ」というものです。
ですが、現金と同じというのは、現金チャージして使う電子マネーなので当たり前ではないでしょうか。
サミットアプリではポイントだけつければ十分に思います。
アプリのメリットは他に、チラシやお得なカレンダー、ボーナスポイント(個別商品)が確認できるなどです。
サミットでお得なキャッシュレス
サミットではアプリでポイントを付けてもらえますが、決済方法について制限はありません。
どのキャッシュレスでもOKです。あとは、還元率の比較です。
エポスゴールドカードの選べるポイントアップショップがおすすめ
≪画像元:エポスネット≫
サミットでのおすすめクレジットカードは、エポスゴールドカードです。
エポスゴールドカード(プラチナも)のサービス「選べるポイントアップショップ」にサミットを登録できます。
登録しておくと常時ポイント3倍(1.5%)です。
さらにエポスゴールドカードの場合、年間100万円利用で1万ポイントのボーナスがあるため、100万円利用を前提にするとサミットで2.5%還元となります。
サミットではタッチ決済可能の店舗も増えてきたので、エポスゴールドカードもタッチで使うと楽でいいでしょう。
セゾンパール × QUICPayは2.0%
ここから先の内容は、どこのスーパーでも基本変わりません。
還元率の高い決済の代表が、電子マネーQUICPayにセットして使う、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードです。
年間30万円の決済まで、2.0%還元です。
セゾンパールは年会費実質無料(年1回使えば無料)のクレジットカードです。
参照:セゾンカード
難点としては、セゾンカードのポイントプログラム「永久不滅ポイント」の交換率がこのところ下がり気味ということです。
ただしポイントが失効しないのを利用し、航空会社のマイル、特に交換率の高い(マイル交換率0.6%)ANAマイルにする方には依然おすすめです。
Wポイントになる電子マネー等
クレジットカードは還元率の高いもので通常1.0%ですが、電子マネー等にチャージする際の組み合わせによって、さらにポイントを上乗せできます。
いわゆるWポイントです。
このような組み合わせが考えられます。
・ エポスゴールドカード × au PAY(1.0%。エポスゴールドカード年間100万円利用を前提にすると、2.0%)
・ 三井住友ゴールド(NL)Mastercard × au PAY(1.0%。三井住友カード年間100万円利用を前提にすると、2.0%)
・ エポスゴールドカード × (Android)楽天Edy(1.0%。エポスゴールドカード年間100万円利用を前提にすると、2.0%)
※ さらに楽天Edyから楽天キャッシュに替えることで、3.0%となる
・ PayPayカードMastercard × au PAY(1.5%)
・ PayPayカードJCB × ファミペイ(1.5%)
・ PayPayカード(VISA除く) × JAL Pay(1.5% ※うち0.5%はマイル)
組み合わせによってはまだまだありますが、チャージによるポイントアップはすぐになくなることが多いのが難点です。
それでも筆者は、こんなルートを使っています。
・ 毎月10日にイオンカードからJAL Payにチャージ、JAL PAYバーチャルカードからau PAYにチャージ(2.0%)
JAL Payからのチャージがポイント対象外になるまでは使うつもりです。
楽天キャッシュで1.5%
楽天キャッシュ(楽天ペイで使う)の還元の構成が変わりました。
銀行チャージで作った楽天キャッシュであっても、決済時に1.5%付くようになりました。
前述のとおり、チャージの部分を「エポスゴールドカード → (Android)楽天Edy → 楽天キャッシュ」とすることで現状3.0%にすることもできます(いずれ消滅すると思われます)。
楽天キャッシュを利用した楽天ペイは、ポイント対象外となるお店が増えてきたので注意してください。
スーパーでも、オーケーなどこれです。幸いサミットは大丈夫です。
モバイルSuica
モバイルSuicaは通常Wポイントではありません(決済時のポイントなし)が、高還元のチャージならWポイントと同様の価値になります。
JR東日本系のビューカードからチャージすると、1.5%で使えます。
サミットは日常の決済でOK
サミットに関しては、普段使いの決済で問題ありません。
PayPayに満足しているのなら、それでもいいでしょう(クレジット払いで1.0%)。
決済はお好きなものでいいですが、アプリでポイントを必ず付けてもらいましょう。
そしてST電子マネーはあまり価値がありません。