「ヤングゴールドカード」は、20代でも持てるゴールドカードで、30代以降にゴールドカードの入手が約束されています。
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しかしこの存在自体もはや、令和のキャッシュレス界で化石のように感じます。
見栄よりパフォーマンスを重視する若者があまり興味を持つとは思いませんが、それだけが無意味に感じる理由ではありません。
ヤングゴールドは持たないほうがいいし、憧れる存在でもないことを明らかにします。
近いうちに消滅すると思われます。
現代のゴールドカード事情
ヤングゴールドカードの前に、現代のゴールドカード事情を見ておきましょう。
ひと昔前の世間の認識をピックアップし、それを現代視点で否定します。
ゴールドカードは年収等の審査が厳しい ⇒ 現代:誰でも簡単に持てる
ゴールドカードは30歳にならないと持てない ⇒ 現代:そのタイプも健在だが、もはや少数派
ゴールドカードは付帯機能が豊富 ⇒ 現代:機能より還元率で勝負する時代だし、そもそも機能もさほどのものでない
ゴールドカードを持っていると他人の評価が高まる ⇒ 現代:スマホ決済時代なので持っているカードを他人に見せる機会は少ない。また金色をしているぐらいでは誰も感心しない
ゴールドカードの年会費には価値がある ⇒ 現代:無料で使えるゴールドカードが主流になっているし、そちらのほうが優秀
ゴールドカードにも差があって、銀行系はステータスが高い ⇒ 現代:銀行系は年会費が高い(1万1,000円が多い)だけで、年会費5,500円のゴールドカードと機能は同等
ゴールドカードを持っていると海外旅行のとき保険で悩まなくていい ⇒ 現代:ゴールドクラスの海外旅行傷害保険はどんどん機能低下している。有料の保険商品に入るべき
ひと昔前の幻想を引きずっている人も多いのですが、すでにゴールドカードは、年会費無料で使って実益を競う時代です。
ステータスという言葉も、以前から幻想の産物だったと感じます。
現代では、その空虚さが明らかになりました。
なのに、低性能で高い年会費だけ取る古いタイプのゴールドカードがまだ健在なのです。
すでにカード会社も力を入れなくなっていますし、ユーザーの立場でも、維持費に見合いません。
三井住友カードを例に取ると、次のとおりです。
古いタイプ…三井住友カード ゴールド
新しいタイプ…三井住友ゴールド(NL)
三井住友カード ゴールドは年会費1万1,000円、これに対し三井住友ゴールド(NL)は年会費5,500円ですが、年間100万円利用で永年無料となります。
ポイント還元率も、ゴールドが基本0.5%、ゴールド(NL)は年間100万円利用のボーナスポイントで1.5%となります。
現在、三井住友カードでゴールドが欲しい人は、公式サイトで自然とゴールド(NL)に誘導されます。
現代らしいゴールドカード
今やゴールドカードは、
「年会費無料になる」
「ポイント還元率が年間利用ボーナスで高くなる」
ものしか重要とはいえません。
その代表です。
三井住友ゴールド(NL)
Oliveフレキシブルペイゴールド(三井住友銀行一体型)
エポスゴールドカード
SAISON Gold Premium
いずれも、1度年間100万円(エポスは50万円)使うと年会費永年無料です。
そして、50万円または100万円の利用で、還元率1.0%または1.5%となります。
いずれも、18歳(エポスは学生不可。三井住友は高校生不可)から申し込めるため、年齢の壁もありません。
携帯キャリア系ゴールドはまた別評価
他にも人気のゴールドカードはあります。
PayPayカードGOLD
dカードGOLD
au PAYゴールドカード
いずれも年会費1万1,000円です。
ただしこれらは、携帯キャリアをいかに有利に使うかという、まったく異なる方向を向いた存在です。
キャリアの提供する経済圏にかなり囲いこまれた人なら、年会費を取り返せる可能性が大です。
ただ、誰でも得になる前述の年会費無料ゴールドのほうが有利には思います。
ヤングゴールドカードとは
現代のゴールドカード事情を先に確認しました。
新旧のタイプがあり、三井住友カードのように両方を発行する場合、圧倒的に新タイプが人気を集めています。
さて本記事のテーマであるヤングゴールドカードとは、例外なく古いタイプへのルートが敷かれたカードです。
年会費をただ支払うだけの低価値のカードを、将来確実に手に入れられるカード、それがヤングゴールドカードです。
無意味なゴールドカードへのステップは無意味
ヤングゴールドカードは、30歳から作れるカードを持つための準備として、さらに若い年齢で入手するものです。
すでに見てきたとおり、30歳から作れるゴールドカード自体に価値が見いだせなくなっています。
実際、年会費無料で使えるゴールド(NL)が主力になった三井住友カードは、20代のヤングゴールドカードである「プライムゴールド」を廃止しています。
当然の措置でしょう。
残っているヤングゴールドも、年会費1万1,000円のゴールドカードにステータスを感じ、ありがたがる人のためのものに過ぎません。
ヤングゴールドカードの例
現在も残っているヤングゴールドカードの例です。
UCカード ヤングゴールド
JCB GOLD EXTAGE
いずれも年会費3,300円です。
簡単にカードの特徴を確認します。
【UCカード ヤングゴールド】
UCカードは老舗ですが、長らくカード名称のみが細々残っていたブランドのため、目立ちません。
ヤングゴールドの上が「UCカードゴールド」(年会費1万1,000円)ですが、こちらがセゾンカード発行のためか、ヤングゴールドの案内には直接ステップアップできる旨の案内が書かれていません。
中途半端な立ち位置のヤングゴールドを持つぐらいなら、20代でも「UCプラチナカード」をおすすめします。
年会費1万6,500円の格安プラチナカードですが、カードのパフォーマンスはなかなか高いものです。
そして今どき「年収500万円以上」が条件のゴールドより、よほど入手しやすいでしょう。
【JCB GOLD EXTAGE】
JCB GOLD EXTAGEは、現在残ったヤングゴールドカードの代表例といえるでしょう。
入会5年後の初回更新時に、JCBゴールドにグレードアップされます。
ただ、JCBのゴールドも、古いタイプの代表例です。
現在JCBは次々と新機軸のクレジットカードを発行しているため、近いうちにまったく新しいタイプのゴールドカードが登場すると筆者は予想しています。
モデルにするのは、三井住友ゴールド(NL)だと思います。
GOLD EXTAGEを持って5年経たないうちに、ゴールドの概念が変わってしまい、浦島太郎になる可能性があります。
若者だったら、年会費無料でポイント倍になるJCB CARD Wのほうがおすすめです。
クレジットカードの履歴がしっかりしている人なら、いつでもゴールドぐらい持てるのです。
ヤングゴールドカードはやめましょう
そもそも年会費有料のゴールドカードに価値がなく、それを確実に手に入れられるヤングゴールドにはさらに価値がないことをおわかりいただけたと思います。
現代はステータスより、実益志向の人にはいい時代です。
年会費は極力支払わず、ハイリターンを目指していきたいものです。