キャッシュレス納税はもはやごく普通です。
住民税の支払いはいつ?納付時期、納付方法、滞納した場合のペナルティを解説
ただし納税によりポイントを多く得ようとすると、特殊な事情が多く、考えることが増えます。
au PAYやファミペイで支払うのはおすすめです。
少なくともチャージ手段によってポイントがたまるからです。
とはいえ筆者自身は、毎年支払っている固定資産税について、別の方法を採っています。
毎年新規にクレジットカードを入手し、入会キャンペーンを利用して支払っているのです。
今年もその方法を想定していましたが、たまたま別種のキャッシュレスキャンペーンが複数あり、今年はこれで支払いました。
筆者の自治体(東京都)では固定資産税の第1期が6月末と遅いため、2024年の納税について直接のヒントにはなりにくいかもしれません。
それでも考え方自体は来年以降も同じなので、参考になるかと思います。
税金は楽しく払おう(入会キャンペーン利用)
筆者は毎年の固定資産税について、基本的にはクレジットカードの入会キャンペーンを利用しています。
入会キャンペーンの共通項は、「一定期間内にいくら使うと○○円相当のポイント還元」です。
利用額(上限あり)に応じて○%還元という場合もありますが、だいたい上限を狙います。
新規取得したクレジットカードで、オンライン納税(一般の決済と異なり、手数料は納税者持ち)すると、簡単に入会キャンペーンを達成できます。
この方法のメリット、デメリットです。
入会キャンペーン利用による納税のメリット
・ 還元がある。その結果、納税がそれほどイヤでなくなる
・ 全期分を一括で支払ってしまうことが多く、スッキリする
入会キャンペーン利用による納税のデメリット
・ クレジットカードが毎年増えていく
・ オンライン納税は決済時に手数料が掛かる(還元率1.0%のカードなら通常のポイント還元で損しない程度)
・ そもそも納税でポイントの付かない、または低率になるカードも増えた
・ 毎年同じ時期に実施しているため、入会キャンペーンを実施しているカードが毎年同じで、年々選択肢が狭くなる
・ 納税月が6月だと、大きな入会キャンペーンは終了していることも多い
別の方法もあるといい
入会キャンペーンを利用した納税のメリットは、もちろん実益(特典)です。あとは「気分」です。
ただ、デメリットのほうを強く感じる人も多いでしょう。
カードを増やすと心配も増える人は多いものです。
それでも常時クレジットカード多数持ちの筆者は、それほど気にするわけでもありません。
年会費の掛かるものは基本的に申し込まないので、費用の持ち出しもありません。
入会キャンペーンで手に入れたカードは、ある程度使って性能を試し、使いみちがなくなればいずれ解約します。
とはいえ、毎年同じことを同じ時期にやっているので、そろそろ入手できるカードが少なくなっているのも確かです。
この対策も一応考えてあります。
・ 夫婦それぞれでカードを取得(夫婦のひとりが過去申し込んだカードもキャンペーン対象になる)
・ 税金の1期分のみまず支払い(キャンペーンのないQRコード決済でも可)、2期以降について時期のずれた入会キャンペーンを再び狙う
しかしそもそも、入会キャンペーン以外のキャンペーンがあれば、カードを増やさなくていいのです。
今回は幸い、そういったキャンペーンが豊富にありました。
タイミングを併せて活用し、そして来年も期待します。
今年の税金支払は入会キャンペーン以外で
今年は6月納税に複数の(入会キャンペーンでない)キャンペーンが重なりました。
ありがたく使わせていただきます。
4期まである納付書を分割し、このうち3つのキャンペーンを利用し、3期分まで支払いました。
「第1期はいいとして、まだ納期の来ていないものまで支払いたくない。早く支払っても安くなるわけではない」と思われるかもしれません。
一理ありますが、考え方をチェンジします。
「キャンペーンをクリアして特典を得たいが、ムダな買い物はしたくない。でも、税金があるおかげで無理せず達成できる」
ですから納期を待たず支払ってもいいのです。
なお4期めの納期は来年(2025年)です。
それまでに、適当なキャンペーンが登場すれば、期日を待たず払う予定です。
みずほWallet × J-Coin Payキャンペーンで30%還元
≪画像元:みずほ銀行≫
みずほWalletの大型キャンペーンです。
次の4つの手段で、30%還元です。
J-Coin PayはQRコード決済なので、納付書の税金も支払えます。
・ みずほWalletを登録(みずほ銀行口座は不要)
・ J-Coin Payを初めて利用
・ みずほWalletとJ-Coinを連携
・ J-Coin Pay(QRコード決済)で支払い
みずほWallet(連携)について20%、J-Coin Payについて10%の還元があります(J-Coin Payをすでに使っている場合はみずほWalletの20%還元のみ)。
2万円支払うと、最大限の6,000円還元となります。
早期終了の可能性があるキャンペーンのため、5月中に通常の買い物で使ってしまおうかとも思いましたが辛抱しました。
すでに、支払以外の設定は5月中に済ませています。
マイナンバーカードのおかげで本人確認が容易でした。
銀行系の決済であり掛売り手段はないので、銀行にあるお金で支払うことになりましたが、30%還元なら気になりません。
J-Coin Payにチャージする銀行はイオン銀行を使っています。
イオン銀行に通常は残高がないものの、メインの三井住友銀行がOliveのため(月3回振込み手数料無料)、深夜の作業にもかかわらず資金移動が容易でした。
失敗からの原因判明
J-Coin Payで納税通知書を読み取ろうとしましたが、一度失敗しました。
納税通知書にはバーコードとQRコードとが印字されています。
・ バーコード … カメラが反応しない
・ QRコード … 残高があるのに、「支払いの上限を超えている」と表示される
一般的にはカメラ読み取りがうまくいかなくても、番号を入力して支払えるものと理解しています。
J-Coin Payにはそういった仕組みもありません。
しかし一晩経ったら解決しました。
J-Coin Payの設定を3種類あるうちの「スーパーライト」にしていたためでした。
これだとチャージも1日3万円まで、支払額も1回3万円が限度です。
「限度額の設定」から設定を「ライト」に替えました。これで限度額が10万円になります。
納税通知書のQRコードを読み取ったらあっさり払えました(3期分)。
思えば、スーパーライト設定のままなので、チャージも午前0時をまたいで2度おこなう必要がありました。
セブンカード・プラスのリボ払いで5,000円相当
(2024年6月15日までのキャンペーンでした)
「セブンカード・プラス」を、スマリボ登録(すべての支払がリボ払い)したうえで、5万円使うとキャンペーン達成です。
もらえる特典はnanacoポイント5,000です。
このキャンペーン最大の難関は、「リボ払いの繰上げ返済が一切できない」ことです。
リボ手数料(利息)を極力抑えて、特典だけいただくということができないルールになっています。
それでも、8月末に特典をもらった後は、繰り上げて返済しても構いません。
その場合、筆者の計算では手数料合計は1,416円となります。
5,000円もらえるなら、十分得になります。
なによりも、セブンカード・プラスはあまり使わないので、手数料を支払っても生活の影響は少ないものです(毎月8の日、イトーヨーカドーでの5%割引に行かなければいい)。
ちなみに筆者自身はすでにこのキャンペーンを、日常の買い物により達成してしまいました。
それでも、家内も同じカードを持っているので活用できます。
オンライン支払でなく、nanacoチャージで
セブンカード・プラスをオンラインで決済(地方税納付サイト)してもいいのですが、手数料が発生します。
通常は納得して支払いますが、このカードの特殊性により、手数料を回避できます。
nanacoチャージのうえ、セブン-イレブン店頭で支払えばいいのです。
nanacoへの1日チャージ上限は3万円で、チャージ額上限は5万円です。
2日掛けてチャージすると、支払うことができます。
店頭に行かなくても支払えるQRコード決済が流行り、現在ではそれほど人気のない支払い方法になりましたが、こんなものも覚えておくとたまに役立ちます。
キャンペーン以外のシーンでも、チャージのポイントが付く(決済では付かない)のがメリットです。
午前0時をまたいで二度セブン-イレブンに出向き支払った
午前0時前に1日のチャージ上限である3万円をnanacoに(パソコンから)チャージし、セブン-イレブン店頭で残高確認しました。
こうしないと、センター預かり分が詰まったままで、追加チャージができないのです。
わざわざ残高確認だけのために出向いたわけではなく、たまたまnanacoで支払いたい代行収納がありました。
この代行収納の金額も、キャンペーン達成の手段のひとつです。
さらに日付が変わってから追加の金額をオンラインチャージし(これでチャージ合計5万円を超え、リボ払いのキャンペーン達成です)、再度セブン-イレブンに出向いて残高確認し、2期分を支払いました。
一度午前0時前に代行収納分を支払ったため、nanaco自体へのチャージ上限5万円の問題もクリアしています。
ちなみにnanacoモバイルであれば残高確認の必要はないので、日付が変われば追加チャージできます。
現在、カード一体型のnanacoしか使っていないためこのように面倒でしたが、それでも早く済ませたかったのです。
とはいえnanacoモバイルでもチャージ額上限は5万円のため、結局代行収納分を支払いに出向く必要はやはりありました。
nanacoモバイルとカードタイプ、併用すると一度で済みますが、これはこれで別の大変さがあります。
三井住友カードリボ払いキャンペーン
こちらは2024年6月30日までのキャンペーンです。
三井住友カードの新規入会者には通年でリボ払いキャンペーンがありますが、そちらとは異なり、珍しく既存会員のためのものです。
ただ、入会時にリボ払いにした会員は対象外となっています。
筆者もこのルールにより、参加を断念したカードがあります。
エントリーした三井住友カードで、毎月の支払額を3万円にした上で、すべてがリボ払いになる「マイ・ペイすリボ」に申し込みます。
家内の三井住友カードで支払います。6万円以上支払うと、2,000円キャッシュバックです。
三井住友カードの場合、通常の支払日にリボ残高を一掃し、全額支払ってしまえば手数料は発生しません(初回手数料無料のタイプ)。
日ごろあまり使っていないほうが、キャンペーンのためには有利です。
最初の締日(15日または末)後、支払日(翌10日または翌26日)までカード利用を止めれば、手数料ゼロでキャンペーンを達成できます。
本当はLINE Payで支払いたかった
三井住友カードのオンライン決済で、1期分を支払いました。
本当は、LINE Pay(チャージ&ペイ)で支払いたかったのです。手数料が掛からないためです。
しかし家内のiPhoneでLINE Payにセットされた三井住友カードが、恐らく今回支払いたい「NL」と別のカードです。
差し替えたかったのですがうまくいきません。
あきらめてオンラインで支払ったため、手数料370円を取られました。
同時にいくつもの作業をしていたので、仕方ありません。
これは翌日になって6万円利用を達成するため、また別の請求書をLINE Payで支払おうとしてようやくわかりました。
「設定」の「クレジットカード」からカードを追加しようとしたら、結局すでに登録されている1枚が今回のキャンペーン対象となる三井住友カード(NL)でした。
追加で手数料を支払わなくて済んだので、よしとします。
クレジットカードのキャンペーンを税金で活用して特典が得られる
合計1万3,000円もらえます(セブンカード・プラスのリボ手数料が1,500円程度出る予定。そしてオンライン決済により手数料370円が発生した)。
あと残った作業は、「三井住友カードのリボ払いを支払日に全額支払うこと」「キャンペーン特典の5,000ポイント受け取り後、セブンカード・プラスのリボ払いを繰り上げること」です。
税金を支払うのは楽しいものではありませんが、ありがたいものでそれほど気になりません。
なおリボ払いキャンペーンが増えてきましたが、初心者は原理を理解し、さらに繰上げ払いしても構わないかを、必ずキャンペーン要項で確認しましょう。
ちゃんと研究しない方には、損するのでおすすめしません。