・日経平均は上値の重さが際立ち、25日線に頭を押さえられる展開
・3万8000円を下回ると下降の勢い強まり、BOX形成が確認されれば3万7000円が下限
先週は、大型連休後、火曜日からスタートしたマーケットは米国の流れを受けて上昇から始まりました。
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これは米雇用統計で市場予想を下回ったことによって、長期金利が低下してハイテク株に買いが入ったので、日本のマーケットも上昇スタートとなりました。
週の真ん中の水曜日にはSQを控え、SQ週の水曜日は相場があれるということから、よく「魔の水曜日」と言われており、その通りに荒い動きの水曜日となりました。
日経平均株価は、1週間を通して25日線に頭を押さえられる展開となっており、上値の重さが際立った1週間となりました。
ダウやDAXが上昇している中、日経は高く寄付、その後陰線で終わってしまっていたので、今週は欧米の上昇についていけるのか注目していきましょう。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きに推移しています。
25日線は下降傾向にあり、火曜日には一時的に25日線に達しましたが、その後は25日線を下回って推移しています。
25日線に頭を押さえられている状況です。
75日線は、上向きで推移しています。
5日線と25日線が接近し並び順が変化しそうです。
並び順は、25日75日5日の並び順で、下降トレンドのはじまりとなっています。
間もなく25日線と75日線がクロスしそうなので、安定下降となるのか注意して確認していきましょう。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万4836円処を推移しています。
トレンドライン
4月19日の終値から5月8日の終値に引かれたライン、または4月19日の安値から5月9日と10日の安値に引かれたラインが下値の支持線として意識されています。
同様に、4月18日の高値と24日の高値を結ぶライン、あるいは4月19日の高値と5月7日の高値を結ぶラインが上値の抵抗線として意識されています。
これはフォーメーションの下降フラッグ型といって、高値、安値がともに切り上がっているので、上昇と見えますが、下値支持線を割ったら要注意な形です。
一目均衡表
雲の下限を横ばいしながら株価は進行中。
雲の下限を横にスライドした動きをしながら、6月3日の雲のねじれまでじりじりとBOXを作る展開なのか、すんなり下抜けしてしまうのか気になるところです。
転換線、基準線は弱さを示し、遅行線はさらに弱く、上に日々線がある状況なので、上抜けするには3万9000円を超えてこないと難しそうな位置です。
ボリンジャーバンド
TPラインを越えられずに株価は-1σとTPラインの間で推移しています。
若干波打ちが見えるので、横ばいの可能性がありますが、まだBOXの上限下限が決まっていないので、バンドの収縮に注意しながら、横ばいBOXの可能性も視野に見ていきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンからきれいに買われすぎゾーンで折り返しての週末入りです。
ここからまた売られすぎソーンに下降してしまうのか見ていきましょう。
MACD
0ラインを下回って進行中で、0ラインまで戻ってきましたが、0ライン上では株価が横ばいになることが多いです。現在、まさにその横ばいの状態です。
ヒストグラムも、徐々に弱くなってきており、陰転間近ですので気を付けていきましょう。
次回の新月は6月6日です。
満月は5月23日です。
総合判断
パラボリックは好転中です。
目安として、3万8000円を明確に下回ると、下降の勢いが強まり、4月19日の安値と同じ価格帯まで下落する可能性があります。
もしBOX形成が確認されれば、3万7000円の価格帯が下限となり、上限は3万8900円の価格帯で現在の抵抗線となっています。
この価格がBOX上限となりこれを越えたら上昇へ向かいますが、さてどうなるでしょうか。
今後の株価の動きを想定しつつ、現状の動きをしっかり見てトレードしていきましょう。
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