筆者も若いころはゴールドカード、プラチナカードといったハイグレードカードに強い憧れを抱いていました。
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機能を熟知していたわけではありません。
振り返ると、正体のわからない「ステータス」に翻弄されていたと感じます。
今ではハイグレードなカードに対して「年会費の元を取ってなお余りあるか」以外の着眼点は持っていません。
筆者と同様、世間の傾向もグレードよりパフォーマンスの高さに移ってきています。
ですがいまだに、「持っていて自慢できるクレジットカードは」などといったWebコラムを見かけます。
「自慢できる」ってなんだろうという素朴な疑問に基づき本記事を執筆しました。お付き合いください。
ハイグレードカードで決済するのが自慢?
令和の世でも、こんな内容のコラムは多々見かけます。
・ 人前では恥ずかしくないカード決済をしたい
・ ビジネスシーンにおいては、顧客に恥ずかしくない決済を
・ ハイグレードカードを提示すると、ホテル等の扱いが違う
要は、金色銀色のカードで決済せよということです。
不可解です。
勤務先から法人カードを渡されているなら、当然それで決済するものでしょう。
決済者の自慢が成り立つためには、まず勤務先のではなく個人のカードなのだだと認識してもらう必要があります。
そして個人カードだとしても、便利なスマホ決済を放棄し、人に自慢するため色のついたカードで直接決済するほうが、筆者にはよほど気恥ずかしい行為に映ります。
「自慢」を目的にするのなら、おすすめカードがあります。
TRUST CLUBプラチナマスターカードは年会費3,300円です。
見た目はプラチナシルバーで、それなりに見えます。
ゴールドカードは本当に憧れの存在か
「恥ずかしくない」というユーザーの気持ちをくすぐるように、いまだにゴールドカード以上のハイグレードカードをおすすめする記事も多いものです。
ですが、その中身には違和感を覚えてなりません。
ゴールドカードも主力は年会費無料
ゴールドカードも、さらに上のグレード(プラチナ、ブラック)が登場した結果、随分庶民のものになりました。
とはいえ現代でもまだまだ、ゴールドカードは年会費1万1,000円のものが多いです。
流通系なら5,500円も普通です。
ただ年会費無料のゴールドが主流になるにつれ、有料ゴールドは年々、年会費をムダに垂れ流す存在になっていっています。
年会費無料ゴールドのほうが還元率等で優れているのですから、当然こうなります。
年会費無料で使えるゴールドの代表です。
・ 三井住友ゴールド(NL)(年間100万円利用で永年無料)
・ SAISON GOLD Premium(年間50万円利用で永年無料)
特に還元率は高くないですが、年間50万使うと取得できるイオンゴールドカードもあります。
ところで、これら年会費無料のゴールドですが、見た目で違いはわかりません。
古いタイプのゴールドユーザーが、年会費有料の誇りを持っていても、他人にはどうでもいいわけです。
ゴールド付帯サービスは陳腐化している
ゴールドカードを持つと、付帯サービスが多いと言われています。
実際のところは、年会費有料、無料に限らず、ゴールドカードの付帯サービス自体目立つものではなくなっています。
こんなものがあります。
・ 海外旅行傷害保険
・ 国内空港ラウンジ
・ ショッピング保険
一般的にはさらに、「ポイント還元率が高い」ことが加わりがちですが、これは事実に反します。
ポイント還元率が本当に高いとすれば、先に挙げたエポスゴールドカードや、三井住友ゴールド(NL)ぐらいです。
従来のゴールドは、還元率が高いといっても、比較の対象が還元率0.4%程度のスタンダードカードに過ぎません。
年会費有料のゴールドである(ただし無料もある)「セゾンゴールドアメックス」が還元率0.75%というのが典型例です。
セゾンのスタンダードよりは高いが、世間と比べたときに決して高くありません。海外旅行傷害保険は、ゴールド程度では家族で、特に未成年の子供がいる場合の補償には十分ではありません。
結局、任意の保険加入が必要です。結局、年会費の元を取れる要素は、ほとんどないのです。
ゴールドもお得度合いが明確ならよし
プロパー・アメックスの場合、ゴールドといっても一般的にはプラチナ相当ですが、最近登場した「ゴールドプリファード」はお得の度合いが明確なためおすすめしやすい1枚です。
券面が金属製という、自慢したい人には最適な特徴がありますがそれを抜いても評価できます。
年会費3万9,600円します。
それでも、年収にかかわらず毎年このような生活をしたい方にはおすすめです。
・ 年間200万円を決済する
・ この特典である、国内ホテル1泊無料のサービスを受ける
ただ筆者には、特にAndroidスマホで使いづらいカードとも映ります(プロパー・アメックス全般の特徴)。
プラチナは、エポスプラチナを年間300万円使うならあり
ゴールドの上のプラチナカードも、自慢ツールとしての用途を抜きにすると、お得の度合いが大きく変わるわけではありません。
年会費が高くなる分、取り返すハードルは上がります。
プラチナなら「レストランでコース1人分無料」を活かせば、若干お得感は出ます。
さらに還元率でプラチナ年会費を取り返そうと思うなら、いちばんわかりやすい方法はこれです。
<エポスプラチナカード(年会費2万円)を年間300万円使う>
ボーナスポイント4万と、通常のポイント1万5,000を利用額で割ると、還元率1.5%となります。
ただし、2万円をポイントから引くと、実質還元率0.83%となります。
エポスの年会費はプラチナとしては圧倒的に安いものですが、それでも年会費を支払ってなお取り返そうというのは難しいのです。
なお年間300万円を超えて使っても、ボーナスが目減りしていくので還元率はどんどん低下していきます。
※ジャックスのプラチナは、その後還元率が低下しました。
筆者の自慢できるカード
見栄を張るシーンとは無縁の筆者の場合、「自慢できるカード」はまるで違います。
メイン利用である、先に触れたエポスゴールドカード、三井住友Oliveゴールド(ゴールドNLと同格)の2枚は重要です。
ですが、少なくとも券面で決済する機会は皆無で、人に見せることはありません。
筆者が真に自慢に思うカードを挙げてみます。
自慢の方向性はだいぶ違います。
Visa LINE Payクレジットカード(p+)
バーチャルカードを選択しているため、券面すらありません。
Visa LINE Payクレジットカード(p+)は、LINE Payにセットして使うと、月1万円まで5.0%還元です。
毎月真っ先にこちらを1万円決済し、月500、年6,000のLINEポイント(PayPayポイントに等価交換できる)をためています。
これは自慢です。
マルエツカード
イオンカードのラインナップです。
こちらも券面で決済することはほぼありません。
マルエツ等のウォークスルー決済「Scan&Go」にセットして利用しています。
日曜日にマルエツで決済すると5%オフの代わりに、WAON POINT10倍をつけてもらえます。
厳密に言うと割引のほうがお得の幅はおおきいのですが、現代はポイントをもらうほうが有利です。
たまったWAON POINTはウエル活にも使えますし、筆者の場合Tポイントに交換し、将来のANAマイル交換への原資としています。
「他人に誇るためのカード」の時代ではない
筆者の意外な自慢カードを2枚ご紹介しました。
世間がまだまだ価値を知らないと思われる点が、自慢を強化してくれます。
ハイグレードのカードは健在ですが、着実に年会費無料に中心が移ってきています。
カードグレードに基づく自慢は、感じてもらえる機会も少なくなる一方でしょう。
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