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クレカ投信月10万円時代 各証券会社のポイント還元率・付与変更点


クレカ投信月10万円時代 各証券会社のポイント還元率・付与変更点
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今年から新NISA制度が始まったことで「NISA」「投資」といった言葉を雑誌やテレビでも度々目にするようになり、にわかに熱を帯びてきた投資への期待感。

【SBI証券】クレカ積立10万円引き上げの対応でまさかのポイント還元率が改悪 楽天証券との比較

既にクレジットカードを使ってお得に積み立てていた、通称「クレカ投信」にも大きな変更があったためその内容と筆者なりの注意点・狙い目をまとめました。

通称「クレカ投信」にも大きな変更がありました

「クレカ投信」何が変わる なぜ人気?

上限額を定めていた内閣府令が改正された事でこれまでクレジットカードを使っての投資信託積立設定=投信積立は毎月5万円が上限だったのですが、10万円に引き上げられました

投資信託などの購入時に支払い設定したクレジットカードのポイント還元で「手堅く」稼げていたのでクレカ投資は人気でした。

投資とは日々株価の増減に影響されるため、確実に勝てる保障はありません。

しかし、還元率1.0%に設定されたクレジットカードで上限5万円分の積立をした場合には5万円×1.0%=500円分のポイントが確実に手に入っていたのです。

株価変動によってそれ以上に下落=損をしている事もありますが毎月1.0分は確実に上積みされていたためNISAや投資を続ける人には欠かせない買い方となっていたのです。

この購入上限額が倍増されたので、「じゃあ毎月10万円積み立てたら自動的に1,000円分プラスになるのか」と期待されていたのですが、そうならなかった理由と変更点をまとめます。

証券会社が対策した「即売り」について

クレジットカード還元のお得さを競って多くの証券会社がクレジットカードと連動した積立コースを販売し、顧客獲得に取り組んでいました。

しかしポイント目当てでの購入に専念する「即売り」というテクニックも同時に広がり、証券会社を悩ませています。

毎月5万円分を購入したら売却可能日にすかさず全株を売却。

値段変動が小さな銘柄であればほぼ手数料程度で手元に戻るためポイント分に近い金額だけが手に入るというユーザーだけがお得な方法なのです。

これを10万円×1.0%相当でやられたらたまったものではない!ということで、各証券会社で対応を変えてきました

証券会社ごとの対応まとめ

各証券会社の対応をあげていきます。

(1) SBI証券

期間限定ながらオススメなのがこちら。

2024年9月10日積立設定締め切分までは高額還元となっており、短期間で該当クレジットカードを持っている人はお得です変更後はだいぶ下がってしまいます。

変更前

変更後

プラチナプリファード(年会費33,000円)

2.0%

1.0~2.0%

ゴールドカード(年会費11,000円)

1.0%

0~1.0%

ノーマルカード(年会費無料)

0.5%

0~0.5%

SBI証券

≪画像元:三井住友カード(pdf)≫

図のように、利用額に応じて還元率が決まる方式で、積立額5万円以上に関してだけかと思いきや全てで適用されるため純粋な改悪と言えるでしょう。

年会費を考えるとグレードの高い2枚は問題外、ゴールドは年間利用料100万円以上で年会費永年無料となるキャンペーンがあり、この中ではマシですが過去に永年無料を獲得して放置していたカードだと還元率が0~0.75%となるのは避けられません。

結論からすると「今からクレカ投信目当てでカードを作る・積立するならNO!」で、既にカードを持っていて活用している人なら候補に上がる。といった状況です。

10万円に上限が上がる際に5.0%還元が続くと、勇み足でプラリナプリファードを作った方はご愁傷様です状態に…

(2) 楽天証券

楽天証券は現時点で明確な変更を掲げておらず、現状では下記の様な還元率となっています。

プレミアムカード(年会費11,000円) :1.0%

ゴールドカード(年会費2,200円) :0.75%(※1.0%になるケースも)

ノーマルカード(年会費無料) :0.5% (※1.0%になるケースも)

※ゴールド・ノーマルは代行手数料0.4%以上のファンドを購入時1.0%に変更される

前年度のカード利用金額などが関係ないため、通常カードであればSBI証券より安心して利用できる状況です。

ゴールドも年間100万円未満の利用であれば0.75%還元で並ぶため年会費の有無で考えていいでしょう。

但し、楽天の場合はゴールドカードがあると楽天マラソンなどお買い物キャンペーンで+1.0%還元が得られるため楽天サービスを全般的に利用する方であればこちらの方が総合的にお得になるので、ご自身の環境で選びましょう。

(3) マネックス証券

≪画像元:マネックス証券

マネックスカードを利用した積立額に対して1.1%の還元と通常カードのポイント還元率では上回っていたマネックス証券。

今回の変更を受けて「5万円分まではそのまま」で、追加する金額を段階で分けて還元率が変動する形となりました。

複雑ですが10万円ぶんを購入した時

A. 5万円分まで :1.1%還元 → 550ポイント

B. 5万~7万円分まで :2万×0.6% → 120ポイント

C. 7万~10万円分まで :3万×0.2% → 60ポイント

A+B+C=730ポイント還元となり、実質0.73%還元となるのです。

前述した (1) (2) のゴールドカードの還元率とほぼ同等で、尚且つ年会費も掛からない通常カードのみなので筆者もNISA口座を作った手前、引き続きマネックス証券をメインで使おうと考えています。

「月に10万も積み立てられない」という方にも、1.1%還元は魅力的ですので候補としてお勧めできます。

但し、証券会社として捉えた場合画面構成が非常に分かり辛く、どの情報・操作がどこにあるかがすぐ理解できません。

今回の新NISAをキッカケに投資を始めたいからしたら画面を見ただけで挫折する可能性が十分あるサイトなので、そこを早く改善してほしいと願っております。

(4) auカブコム証券

auカブコム証券のクレジットカード積立には「auPAYカード」と「auPAYカードゴールド(年会費1万1,000円)」が使えますが、いずれも還元率1.0%で変更の予告はありません

年会費が掛からない分、通常カードでもお得ですが携帯電話を「au」にしている方は「auマネ活プラン」にする事で還元率が変わります。

携帯電話を「au」にしている方におすすめ

≪画像元:auカブコム証券

auゴールドカードを持ちNISA口座を開設した方は図のように最大3%還元で積み立てる事ができるのです。

12か月限定且つ、5万円分までしかポイントUPされませんがゴールドカードとしては十分お得になるプランです。

※10万円積み立てた場合=5万円×3.0%+5万×1.0%=2,000ポイント=2.0%還元。

2年目以降は5万円×2.0%+5万×1.0%=1,500ポイント=1.5%還元となりまだまだお得ですが年会費1万1,000円を考えると「クレカ投信目的」ではお得と言えません。

既にゴールドカードを持っていて、活用している人ならお得度が上がるくらいにお考えください。

auPAYマーケットの還元率が上がるなどもあるため、楽天と同じくauサービスをメインに携帯電話・お買い物・ゴールドカード保持をしたい方ならば、と考えましょう。

クレカ投信は余剰資金がある方にはさらに投資を促すチャンスなのですが、即売りリスクを考えると証券会社ごとの対応も苦しさが伺える変更ばかりでした。

変更点をしっかりと把握して、自分にあったクレカ投資を検討してみてください

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