2024年3月11日から東京都では、QRコード決済4種類での10%還元「TOKYO元気キャンペーン」が開催されます。
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還元はありがたいものですが、筆者はこれに挑む心構えを開催1か月前にすでに決めました。
「いつも通りの買い物をする。消費は一切増やさない」です。
消費拡大のために実施されるキャンペーンですが、拡大は他の人に任せます。
筆者は地味な実益だけいただきます。
日ごろのキャッシュレスに対する考え方、おおげさに言えば哲学あってのことです。紹介します。
TOKYO元気キャンペーンは10%還元
筆者の方針の前に、キャンペーンの概要からお知らせします。
昨年実施のかながわPay第3弾の際には、県外から来ての買い物に抵抗を感じる神奈川県民の声を多く目にしました。
今回、県民の皆様も東京で買い物すればいいでしょう。お互いさまです。
キャンペーン概要
・ 開催期間 … 2024年3月11日~3月31日(早期終了の場合あり)
・ 対象決済 … PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY
・ 対象にならない決済 … PayPayにおける他社カード決済、d払いタッチ
・ 還元率 … 10%(d払いでは期間限定ポイント付与、au PAYは残高で還元)
・ 還元上限 … 1種類の決済につき3,000円相当(1回あたり、期間合計ともに)
対象外となる店舗や決済
次の店舗や決済は対象外です。
・ 保険医療機関、保険薬局
・ 風俗業
・ オンライン決済
・ 自動販売機
・ タバコ購入
・ 宝くじ
・ 印紙・切手・チケット等(換金性の高いもの)
大企業やコンビニも対象
PayPayをはじめとするQRコード決済のキャンペーンは各地で繰り返し実施されています。
このうち大多数のキャンペーンでは、大企業やコンビニ、チェーン店舗は対象外です。
今回は、のきなみ10%還元となります。
ただし各地の還元においてよく見られる事例があります。
申請が面倒なためと思われる、条件を満たしているのに対象外となっている店舗です。
申請が遅れ、期間途中から還元開始となる店舗も見られます。
こうした店舗は一定数あるかもしれません。
4種類のペイで最大1万2,000円還元
大型還元はPayPayのみというものも多いですが、今回は4種類です。
1種類につき最大3,000円の還元が受けられます。4種類使えば1万2,000円です。
1種類について、決済基準での上限は、3万円です。これが4種類というと12万円です。
この枠を使い切る前に、早期終了になってしまうかもしれません。
日ごろ使っていないペイもぜひ使ってみましょう。
還元されるポイントも共通ポイントまたはau PAY残高ですから、困ることはありません。
こんな使い方もできます。
・ d払い … 他社カードをセット、現金チャージ
・ 楽天ペイ … 他社カードをセット、現金チャージ、楽天キャッシュを送ってもらう
・ au PAY … 他社カードからチャージ、現金チャージ
現金チャージは、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ファミリーマートマルチコピー機等で可能です。
QRコード決済の違いについて
4種類のQRコード決済が使える大型還元の場合、共通した考え方があります。
メリット、デメリットに分けて整理しておきます。
PayPay
・ メリット … 使える店舗が多い、PayPayステップがある
・ デメリット … 還元が10%で打ち切り(PayPayカードゴールド払いでも一緒)
PayPayは、10%還元をさらに上げる手段がありません(月10万円使えばPayPayステップで0.5%アップ)。
他のペイは、外付けのポイントがあり、さらに1.0%~1.5%程度は足しこめます。
10.0%と11.5%では結構差があるため、PayPayは「PayPayのみ使えるお店」で使っていくのが賢い方法です。
他のペイを使わずにPayPayステップのためPayPay一筋だと、損します。
楽天ペイ
・ メリット … 楽天キャッシュ払いにすると還元率が0.5%上がる(チャージ分を含めればさらに上がる)
・ デメリット … 楽天キャッシュ利用時にポイントがつかない店舗が多い/還元効果がすぐ目に見えない。
楽天ペイ、筆者は現在封印しているのですが、大型還元の際は使う可能性があります。
Androidユーザーである筆者の場合、次の方法が最強です。
・ エポスゴールドカード(年間100万円の利用が前提)から楽天Edyにチャージ
・ 楽天ペイアプリで、楽天Edyから楽天キャッシュにチャージ(等価)
・ 楽天キャッシュで楽天ペイを使う
これで10%還元以外、外につく通常の還元が2.5%になります(チャージ1.5%、決済1.0%)
ただし楽天キャッシュによる決済1.0%がつかない店舗が、特に東日本エリアは多いので、間違いないお店でしか使いません。
JR東日本の駅ビル店舗や、ユニクロ、ジーユー等では一切使わないようにします。
もうひとつ楽天ペイの欠点は、決済直後に大型還元の効果が表示されないことです。
ちゃんと還元されるかどうかが不安です。
そんなわけで還元は高くても、優先度はau PAY、d払いに劣後します。
au PAY
・ メリット … チャージ時にポイントがたまるカードがある
・ デメリット … au PAYカード以外のチャージ可能なカードは、月5万円までがチャージ上限(複数カードを使っても5万円まで)
筆者はau PAYを、期間中最優先で使います。
チャージ式なので、筆者は次の方法のいずれかでチャージします。
・ エポスゴールドカード(年間100万円利用前提)
・ Orico Card THE POINT
前者は1.5%、後者は1.0%です。10.0%に付け加えるには、大きな数字です。
これ以外では、全ブランドチャージOKなセゾンカード(0.5%)などおすすめです。
au PAYの場合、VISAまたはJCBだとポイントがたまる以前にチャージ不可のものが多いので、カードは厳選する必要があります。
au PAYを中心に据えるにあたっては、月5万円までのチャージをクリアするため、2月末に5万円チャージしておこうと思います。
au PAYのみ、キャンペーンの還元がポイント(Ponta)ではなくau PAY残高です。
正直、au PAYマーケットで1.5倍に交換できる(auスマートパスプレミアム会員限定)Pontaのほうがありがたいところです。
d払い
・ メリット … 他社カードをセットしても制限がない
・ デメリット … キャンペーンでもらえるポイントが期間限定ポイント(6か月有効)
d払いはPayPayよりは優先して使いますが、還元が期間限定ポイントなのが難点です。
もっともだいたいすぐ使ってしまうので、比べたときにちょっとイヤだという程度の差です。
d払いにはdカードでなく、現在入会キャンペーンに挑んでいるファミマTカードをセットするつもりです。
キャンペーン期間中はこのカードを直接決済としては使いませんが、間接的にd払いで使い、入会キャンペーンの上限を目指します。
他社カードをセットした場合の還元率(10.0%以外)は、カード還元率そのままです。
私のTOKYO元気キャンペーンへの挑み方
筆者はQRコード決済の還元があると、都内各地に出かけます。
交通費は気になるので、ついでの用事を作って出向きます。
今回は地元周辺で買い物できますから、交通費不要で助かります。
しかしながらこのキャンペーン、一切気合を入れず挑みます。
無駄な買い物を、いつも以上に抑える所存です。
理由と、具体的な方針を述べます。
10%還元はそれほど大きくない
20%~30%の地域還元であれば、筆者も多少は消費を増やします。
先日も東京で、魚を対象にした「海の幸キャンペーン」(30%還元)があり、自覚して消費を増やしました。
キャンペーンに挑む楽しみを否定する方針ではないので、そのぐらいは構わないと思っています。
いっぽう10%の今回は、余計な購入を一切控えたいと思っています。
日ごろの電子マネーやクレジットカードでの買い物を、QRコード決済4種類に順にシフトしていくだけです。
3月10日までに済ますこと
そもそも筆者は、日ごろから意識して還元の高い買い物をしているのです。
2月からキャンペーンの前日3月10日に掛けて、済ませておくことを列挙します。
・ 2月開催の台東区20%還元(お酒やお菓子、生活必需品はこちらで買いだめておく)
※15日をもって早期終了
・ d払いタッチ20%還元(買い物上限7,500円なのですぐ達成の見込み)
・ 月1万円までの「Visa LINE Payクレジットカード(p+)×LINE Pay」
・ 特定店舗と特定カードの組み合わせによる、スーパーの5%割引(8の日のイトーヨーカドー、日曜日のマルエツ等)
・ Visa LINE Payプリペイドカードのタッチ決済(月1,000ポイントまで常時3.0%還元)
・ 現在入会キャンペーンに注力している、ファミマTカードの決済(合計25万円まで、3.5%還元)※4月に入ってからでも可
・ 2月末に、au PAYに5万円チャージ(筆者のエポスゴールドカードは27日締めのため、請求日は4月27日)
LINE Payは大型還元では出番がありませんが、筆者は毎月上限の1万円必ず使っています。
Visa LINE Payクレジットカード(p+)と組み合わせ(チャージ&ペイ)ることで、5.0%還元です。
こちらを最優先で、3月10日までに使い切ります。
といっても、無理な達成は無意味なので、久々に月の満額、500ポイントに届かない可能性があります。
3月31日まで持たずにキャンペーンが途中で終了する可能性もあり、終了後はこれで決済します。
キャンペーン中でも使わない店舗
基本的にキャンペーン中は、いつも通りの買い物を、すべてQRコード決済に移して使います。
ただし、QRコード決済で支払わない店舗もあります。
10%より、還元が常時大きなお店があるのです。
・ 三井住友カードの特約店(4月21日までスマホタッチ決済10.0%以上に増額中)
・ 三菱UFJカードの特約店(リボ払い併用の場合、現在基本の10.5%からさらに上積み可能)
・ キャンペーン実施中の通販(例:Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット)
コンビニ(ファミリーマート除く)や多数の飲食店が該当します。
筆者の場合、三井住友カードのスマホタッチ決済は現在期間限定で3.0%増額されて13.0%です。
QRコード決済を使う理由はありません。
三菱UFJカードでは、松屋(牛めし)を使います。
それからお米も近所のまいばすけっとで10%還元で買えると予想していますが、auスマートパスプレミアム再入会によって4か月間1,000円オフのクーポンをもらっているので、こちらを選びます。
3月中に、LYPプレミアムに特典狙いで登録しようと思っており、こちらでもらえる3,000円のクーポン(2枚)も、実店舗でのQRコード決済より優先されます。
QRコード決済で10.0%というとすごそうですが、決して調子に乗って買い物する数字でもないことがわかります。
10%でスイッチが入ってしまう人は、日常的に高い数字の決済をしていない可能性が大です。
10%還元は大きなものではない 平常心で乗り切ります
今回の還元、かなりの盛り上がりが予想されます。
しかし筆者はまったく平常通りに過ごします。
かなり意識して、買い物を増やさない強い覚悟で挑みます。
日ごろ、特定日に5%オフになるスーパーにわざわざ出向き、しかし余計なものを買わず帰ってくる生活なので、困難なことではありません。
もっとも30%還元の機会があれば、自ら楽しんで、支出も拡大していきます。
メリハリをつけて挑みたいと思います。
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